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2016年9月16日 (金)

常軌を逸する

この言葉は、一般的に、猟奇的・暴力的で狂気に満ちたニュアンスで語られると思います。
そんな表現を、官庁が企業に対して使用するというのは、実に常軌を逸しています。
三菱自動車が燃費データの不正発覚後、社内で行った燃費の再測定について、担当者が 不正を認識しながら測定を続けていたことが、国土交通省の立ち入り検査の結果報告でわかった。
不正は対象の9車種のうち8車種に及び、国交省は「常軌を逸する事態」として厳しく指弾した。
三菱自の企業体質が改めて問われている。

この会社のトップのコメントもまた常軌を逸した情けない内容です。
「順法意識が欠けていたと切実に思う」と陳謝し、「社内教育で法を守る意識を徹底することが緊急の課題」と述べた。
「・・と思う」というのは、断定していませんから、本心・真実ではないということです。
「欠けていた」と言わないと。
「社内教育で法を守る意識を徹底することが緊急の課題」って、この会社は10年前からずっと課題なのに「緊急」というのも、これまた常軌を逸した感覚ではありませんか。
こんな会社、もう看板を下ろさせましょう。
こんな企業が日本にあることだけで情けない。
こんな会社要らない。

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