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2016年9月 4日 (日)

落語DEデート

帰省する支度をしながら、慌しく聴いています。
 ◇桂米朝            焼き潮
初めて聴く、とても珍しい噺のようです。
お花という奉公人に田舎から手紙が来たんですな、そやけど、字が読めません。
いつもは、決まった人に読んでもらっていたんですが、あいにくいません。
仕方なく頼ったのが、道行く侍でした。
侍は手紙を見るなり、はらはらと涙を流し、「残念でござる、もはや手遅れだ」と答えます。
お花には心当たりがありました。
同郷の者から、母親が床に伏せっていると聞かされていたからです。
手遅れだと聞かされ、お花の目からも涙が・・・・。
「やーきしおー」と声を張り上げ通りかかったのが、焼き塩屋でした。
こいつは親に引き裂かれた身分違いの恋だと考えた焼き塩屋ももらい泣きします。
「なんや、なんや、通りで3人も泣いとる、どないしたんや」、野次馬が次々と集まってきます。侍は訳を尋ねられ、「拙者は仕官をするために武芸に励んできたが、学問は一切しておらん。字が読めんのじゃ、今では手遅れだがの」
通りがかった人が、手紙を読みます。
「幸い病も癒え、床上げをしたばかり・・・・」、吉報だったのです。
お花の表情が急に明るくなります。「ところで、焼き塩屋さん、おまえさんは何で泣いていなさる?」と聞かれ、性分として涙もろいことを語ってきかせます。
「それに商売柄、なーきしおー(やーきしおー)」

・・・・。

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