お盆
お盆には、遠い西方からご先祖がやって来ると言われます。
我が家では、私が認識出来る曾祖父母から父までの5人と、その前を何代か遡るご先祖が戻って来ました。
後継ぎながら、家を空き家にしている痛みを感じながら。
迎え火と送り火をお盆に焚く風習は、人間として自然な心情の発露で、亡くなった家族やご先祖さまに会いたいと偲び、懐かしむ気持ちから来ているそうです。
迎え火は、お盆に先祖の「精霊(しょうりょう・みたま)」を迎えるために、お盆の初日の夕方、門口で麻の茎の皮を剥いだ「おがら」などで焚く火をいいます。
この火は、ご先祖さまが、迷わず家に帰って来られるように焚く道しるべ。
そして送り火は、お盆の3日(4日)間過ぎてしまうと、精霊は再びあの世に帰らなければなりません。
あの世への道に迷わないために送り出す火が「送り火」です。
懐かしいご先祖たちとの「出会い」と「別離」のため、この世に在る者たちの「けじめ」として、迎え火・送り火は焚かれます。
送り火に、一年後の再会の願いを込め、真心でご先祖を「あの世」へ送ります。
お盆の行事は昔から陰暦の7月13日か~15日の3日間行われて来ましたが、この行事は、仏弟子「目連尊者」の母親が、お釈迦さまの教えによって、餓鬼道のから救われたことに由来しているそうです。
ご先祖や懐かしい故人の霊をお迎えして、香・明かり・花・水・食べ物など五供のお供えをして冥福を祈り、あの世での苦しみが少しでもあれば救いたい。
また、我が家(現世)に帰って来たのだから、お盆の3日間はゆっくりして頂こうという真心から出ています。
でも、お盆の送り火は、何か、もの悲しいものですね・・・。
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