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2016年7月23日 (土)

落語

  book文が山本進先生、写真が横井洋司さんと言う豪華なコラボの「落語」。 
      

         落語 
最近は、個人的な好み、あるいは奇をてらって、際物の噺家さんばかりをおだてる落語本が多くて、辟易していました。
そもそも、雑魚本と比べるのは失礼ですが。
落語や寄席の歴史や名人の紹介などの内容は、既に別の著作で述べられていますが、各所に最近の状況やその感想、将来への思いなどは、改めて強い気持ちで語っていらっしゃいます。
これは恐らく70年近くに渡って、足繁く寄席や落語会に通い、昭和の大名人や四天王をはじめ、多くの名人上手から若手真打や前座・二つ目に至る噺家さんたちと語り、東大の落研やNHKでの研究されて来た賜物です。
若手の落語会で、客席で何気なく観客の一人として座っていらっしゃるのを、同じ会を聴きに行って拝見しました。
学士会落語会などで、直接お話をお聞きする機会もありました。
私などにも気さくに声をかけてくださいます。
◆何故、落語が好まれるのか?
落語が人間性の本質を描いているから。
人間の心の奥深いところを、正面切ってではなく斜めから、笑いに包み込むような形で描くのが落語の真骨頂。
現代社会で得難くなっている、人間性に根ざした上質な笑いを、人々が寄席に求めている。
◆落語は生き残れるか?
落語という話芸は、「面白い噺」「上手な噺家」「聴き功者な客」の三拍子揃って初めて成り立つ。
最も動向が読めないのが聴き手。
ブームの盛衰に動じない客が常にある程度の規模でいてくれるかどうか。
◆落語界の10年後は如何に?
落語は噺家と聴き手の相互作用で出来上がっている。
客が聴きに来てくれるかどうか、高座と客席で良い相乗効果を生み出せるかどうか、この一点に落語の将来が委ねられている。
恥ずかしながら、落語の「聴く」「演る」「読み書く」の徘徊をする者として、本当に実感させられます。

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