しつけ
北海道で行方不明になっていた小学生が、6日ぶりに無事保護されました。
とにかく、狂言ではなく、小学生が無事だったことが何よりでした。
ところで、今回児童が不明になったのは、父親が「しつけ」として、置き去りにしたことが発端でした。
ネット上では、「行き過ぎた行為」「虐待ではないか」との意見が集まるとともに、「親としてやってしまうことはあるかも」の声もあっ たようです。
専門家は「しつけとして恐怖を与えても、教育効果はない」と指摘するとともに、男児の心のケアを通じて、一日も早く家族の絆を取り戻 してほしいと話しています。
「しつけ」「しつけ」と言いますが、「しつけ」というのは、個別のアクションを指すのではなくて、教育の一環として、全体的・俯瞰的に捉える言葉だと思います。
従って、しつけと称して、衝動的になにかをやったりする刹那的なものはしつけではないと思います。
日々の生活や教育の中で、普通に繰り返されることによって、永年の間に身につくもの、身につかせるものだと思います。
だから、「虐待」とまで言わないまでも、過ぎた「お仕置き」だったと言うことでしょう。
それから、マスコミはこぞって、児童の精神力や強さを賞賛しますが、本当に幸運が重なっただけで、生命力が強いなどとは言わない方が良いと思います。
しつけと言うのは、何気なく見る親の背中(の中)にこそあるものだと思います。
評論家の方々の言葉の遊びにならないように望みます。
無事だったんだから、もう静かにしておいてあげましょう。
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