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2016年3月25日 (金)

吸い付け煙草

「二番煎じ」の台詞に出て来る「吸い付け煙草」。
  吸い付け煙草
「火の回り、一服お上がんなはいな。火の回り・・・」と。
  吸い付け煙草
この「吸い付け煙草」。
遊里の風習で、煙管に煙草を詰め、遊女自らの唇で吸い付け(=煙管をくわえて息を吸い込み、煙草に火をつけた)たのち、吸口を懐紙でぬぐって、すぐに吸える状態にしたもの。
「(なじみの女郎の吸い付け煙草で)煙管の雨が降るようだ」と、両手にあふれんばかり煙管を握らされ、江戸一番の色男・花川戸助六が言い放つのがこの台詞。
遊里の女郎屋では、通りに面した表側に、間口いっぱい格子をつけた座敷(=見世座敷 )があり、その奥に花魁が打掛を着て一列にずらりとに並んでお客に姿を見せています。
これを「張り見世」といいますが、 客は「張り見世」を格子越しに覗き、好みの遊女を品定めすします。
吉原などの遊里では、張見世の遊女が遊び客の気を引くために、煙管に煙草を詰めて吸い付けたのち、吸口を懐紙でぬぐったものを格子先から差し出したり しました。
客がそのキセルを受け取れば、遊女の誘いに応じる意思表示。  
といっても、遊女は誰彼かまわず「吸い付けたばこ」を差し出したわけではないようで、格子の中から通りを行く男たちを眺めていて、好感のもてる者に差し出したようです。
気心のあった贔屓の客でなければ、そのような仕種をしないとい う遊女もいたということです。
昭和33年3月31日。吉原の灯は消えたことになっています。

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