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2016年1月14日 (木)

桂春團治師匠の訃報

巨星墜つ
桂春團治師匠の訃報
上方落語を復興させた四天王の最後の1人、三代目桂春團治師匠が亡くなりました。
享年85歳。
1930年、大阪市生まれ。
父親は二代目春団治。
高校を卒業後、会社に就職するが、47年小春の名でデビュー。
59年に三代目春團治を襲名。
後に上方落語四天王と称された、三代目桂米朝、六代目笑福亭松鶴、五代目桂文枝と、衰退していた 上方落語界再生の原動力として活躍。

芸風は地味だが手堅く、上方落語のエッセンスを観客に見せるよう心掛けた。
テレビやラジオにはほとんど出演せず落語一筋。
粒よりのネタを完璧に演ずることに全力を傾け、「野崎詣り」「いかけや」「代書」などは至芸。
桂春團治師匠の訃報
http://mainichi.jp/articles/20160114/mog/00m/040/002000c
上方落語なのと、マスコミへの露出が多くない師匠でしたが、笑顔とちょっとドスの利いた喋り口調が好きでした。
高座で羽織の両袖を引いてすっと落とす粋なしぐさが有名で、噺の冒頭でまくらを語らない、けれん味のなさも好きでした。
数年前に、確か古今亭志ん輔師匠との二人会で「お玉牛」を聴きました。
江戸落語の昭和の四天王、そして上方落語復興の四天王・・・、全て鬼籍にお入りになりました。
文枝師匠、米朝師匠、そして春團治師匠は、ちょうど私の親と同世代です。
迫るものがあります。
昭和は遠くなりにけり。

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