松引き
落語の「松曳き」ではなく、お正月行事の「お松引き」。
過疎の山梨県の中の象徴的な丹波山村。(我が町も同じですが)
「お松引き」は、その丹波山村に古くから伝わる松送りの行事。
Y型の丸太をソリ状にした修羅(しゅろ)と呼ばれる台に、正月飾りの松や竹を乗せたものを引く。
午前中は、村内4つの地区で小型のソリが、午後から丹波地区の大型のソリが引かれる。
丹波地区のソリは内部に囃子座が設けられ、正面にその年の干支の飾り物をつける。
午後、村人たちが集まり、木遣りの合図で素朴な笛太鼓の囃子とともにソリが威勢よく
引かれる。
青梅街道沿いの熊野神社前を出発し、途中みかんや酒が大量に振る舞われる中、道祖神
場まで500mほどの距離を夕刻までかかって進む。
村はずれの道祖神場に着くと解体されて、1週間後に燃やされる。
丹波山村は毎年過疎化が進んでいて、現在村の人口は600人程度ではないかなと思います。
村人からは「この行事もいつまで続けられるかわからない」との声ももれていたそうです。
村や里が消えて行きます・・・。
丹波山村は、「たんばやま」ではなく、「たばやま」と読みます。
場所は、山梨県北東部で東京都奥多摩町と埼玉県秩父市に接しています。
我が町は、最南(西)端で、静岡県静岡市と富士宮市と接していますから、ちょうど対角線に位置しているということですね。
行ったことはありませんが。