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2015年11月30日 (月)

朝日歌壇

妹が、11月半ばの朝日新聞の朝日歌壇を見せてくれました。
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甲斐は五戸 駿河は二戸の 字つなぐ 「両国橋」を 子猿が渡る
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静岡に住んでいらっしゃる方が、吟行で訪れたのか、あるいは道を間違えたのか、山の中の県境の集落に迷い込んでしまったのでしょう。
小さな川に架かっている橋の名前を見て驚く。
何と「両国橋」
という・・・。
確かに、甲斐と駿河の境目に架かっている。
橋の上から辺りを見回すと、山梨県側には5軒、静岡県側には2軒の民家が建っている。
暫く橋の上に佇んでいると、裏山の方から、野生の猿の親子が下りて来て、橋を渡って行く・・・。
こんな景色を見て、詠んだのでしょう。
妹が上司に、「この和歌に詠まれた場所は、貴女のご実家の近くじゃないの?」と尋ねられたそうですが、「実家のことです」とは言えなかったと・・・。
この子猿が渡った「両国橋」の袂に、我が生家があります。
昔から、小川の両岸にあった集落は、県は跨いでいても、お互いに協力しながら生活を営んで来た。
多い時には、20軒以上ありました。
行政、電力会社、市外局番、郵便番号も違っていましたが、同じ集落のように農林業も協力し。
小中学校は山梨側へ、県立高校には互いに越境入学して。
現に、私も越境して、静岡県立高校に通いました。
・・・そして今は、我が家も留守になってしまいましたので、常住しているのは、両方で3軒だけになってしまいました。
くにざかい
いずれなくなってしまうのでしょう・・・。

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