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2015年11月15日 (日)

らくご@座「鰍沢 零・壱・弐」

  • 「鰍沢」の企画は、聴き逃す訳にはいきません。
    「鰍沢」は二十代だった三遊亭圓朝による
    三題噺として伝わる噺です。
  • その三題は「卵酒・鉄砲・毒消しの護符」。201520111520kazikazawa
    さらにその続編もあり、
    これは歌舞伎狂言作者・河竹黙阿弥の作で「花火・後家・峠茶屋」の三題から成ったと言われます。
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  • 今公演では『鰍沢』本編を入船亭扇辰。
  • 続編を柳家小満んが口演。
  • そして本編の序章となる物語を柳家喬太郎が創作ネタおろし。
  • これも本編続編同様、三題噺での創作に挑みます。
  •   ◇子ほめ      入船亭辰のこ
      ◇鰍沢(前段)   柳家喬太郎
  •                (柳家喬太郎作)
      ◇鰍沢(本編)   入船亭扇辰
                   (三遊亭圓朝作)
      ◇鰍沢(続編)   柳家小満ん
                   (河竹黙阿弥作)
  •   ◆余談会~鰍沢あれこれ
  • それにしても、喬太郎さんの前段はお見事でした。
    「祭囃子・猫・吾妻橋」の三題噺として、本編に繋がるストーリーは、なかなか聞かされました。
    14475877153301_2伝三郎と月の兎(お熊)との馴れ初めと心中まで。
    ただひとつだけ気になったのは、伝三郎が奉公している本町の生薬屋の若旦那が、吉原を足抜けした伝三郎を、吾妻橋の上で、吉原の追手と挟み撃ちにする場面です。
    若旦那が、吾妻橋の対岸(向島)方向から来るはずがありませんから。
    尤も、その前にちょっと居眠りしていたので、聴き落としているかもしれませんが。
    閉演後には、入場者全員に、小室山の妙法寺の「毒消しの護符」をもらいました。
    なかなか粋な計らいでした。

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