学士会落語会「まくら」への投稿
先月の学士会落語会の「創立十周年記念例会」の様子が、会員誌「まくら」で公開され
、出演者のコメントが掲載されました。
私も、その末席を汚させていただきました。
金願亭乱志「一人酒盛」
落語は、一人の噺手が地語りで筋や情景を説明したり、複数の登場人物を会話で演じて展開し、聴き手の想像力で楽しんでいただく話芸です。
ところが、私の「一人酒盛」は、地語りも会話も全くない、演劇の世界で言えば完全な 「一人芝居」だったことにお気づきいただけたでしょうか?
落語は舞台設定と感情移入が最も大切だと常々思っていますが、これを一人の台詞だけで、場所と表情と時間を駆使して、聴き手にしっかり空間と場面をイメージしていただこうというのが、この噺のチャレンジでした。
また、創立五周年記念例会に続いて二度目の高座を勤めさせていただきましたが、前回
の人情噺「ねずみ」とは趣きを変え、滑稽噺に新しい味付けをしてみました。
噺を進めて行くうちに、私自身も高座の上で徐々に酩酊し、すっかり良い気分になった気がして、とても楽しい高座になりました。
落語会というのは、一見単に複数の演者が集まって順番に演じるだけのように思われますが、実は出演者同士の目に見えない連携や分担のようなものが必要で、チームワークが極めて重要です。
本例会も、出演者夫々の思いがシンクロし、芸がシナジーを発揮して、素晴らしい落語会になったと自負しています。
ご清聴まことにありがとうございました。
今後、15周年、100回、20周年・・も、是非とも出演させていただきたいと思います。
記念例会の大盛会をお慶び申し上げます。
« お世話になった飲み屋さん | トップページ | ポーリュシカ・ポーレ »
「学士会落語会」カテゴリの記事
- 学士会落語会(2020.07.18)
- 学士会落語会中止(2020.05.05)
- 学士会落語会5月例会(2020.04.16)
- 学士会落語会「ミニ落語研究会」(2020.03.29)
- 学士会館も(2020.03.27)