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2015年10月19日 (月)

風呂家さん助師匠の「文七元結」

「東大落語会寄席」では、大いに楽しませていただきました。
就中、トリの風呂家さん助師匠の「文七元結」は勉強になりました。
いつかはチャレンジしてみたい大きな噺であること。
東大落語会「武闘派中興の祖」のさん助師匠がお演りになること。
トリで高座に上がられたのは、既に夕方5時30分近くでした。
40分近くはかかる長講ですから、閉演は6時過ぎを覚悟しました。
風呂家さん助師匠の「文七元結」
落語の魅力の一つが、演者による噺の構成が自由であること。
さん助師匠は、賭け事のマクラから、前半を詳しく演じられました。
佐野槌での、お久の存在をかなり際立たせた演出でした。
驚いたのは、吾妻橋で文七が50両をもらって土下座の後の場面。
一転、お店の場面で、旦那と番頭さんの会話が始まるのですが。
さん助師匠は、旦那が左官の長兵衛の長屋を訪ねる場面に。
えっ?それじゃ文七が50両を置き忘れた仕込が出来ない!
(私も経験がありますが)場面(一幕)をそっくり飛ばしてしまった?
さん助師匠は、この件を旦那から長兵衛へのお礼の中で語る。
・・・なるほど、これなら、一場面をカットすることが出来る!
長兵衛夫婦の喧嘩も、ややあっさりと演じて、クライマックスへ。
いやはや、実にお見事でした。
風呂家さん助師匠の「文七元結」
今まで、「文七元結」を逡巡していたのは、噺の長さでした。
落研の長老方の「長すぎる」の声がさらに大きくなるでしょう。
また、落語っ子連・扇子っ子連の皆さんにも申し訳ないので。
こういうやり方もあるという、素晴らしいヒントをいただきました。
・・という訳で、来春あたりにネタ下ろしをしてみたいと思います。

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