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2015年10月14日 (水)

三遊亭圓窓師匠

師匠は、今月3日に満75歳になりました。
以前、腰の具合が悪かった時期もあったそうですが、今はすっかりお元気になり、精力的に落語の指南をしてくださいます。
三遊亭圓窓師匠
とにかく驚くのは、師匠が指導されている素人落語グループは12~13ぐらいあると思いますが、それぞれが最低月2回の稽古会を開いていますので、1ヶ月のうち20日以上は、それぞれの稽古会の素人の下手な落語を聴いてくださっていることになります。
仮に、各グループで毎回5人が稽古すると、のべ100人(席)になります。
「あたしは、落語を演るよりも聴く方が好きなんだよ」と仰っていますが、それにしても・・・。
それに、3~4月や9~10月あたりは、各グループの発表会が集中します。
舞台の袖や客席の後ろに座って、全ての高座を聴いて、後で一言講評をしてくださいます。
やはり、落語を生業として、しかもその道を極めようかという方は、ただ「好き」程度のものではない気がします。
「本当に好き」なんだと思います。
私のような、生半可な「好き」は、所詮プロになどなれるはずもないと思います。
「名人は上手の坂をひと登り」ということですね。
芸の素晴らしさ・深さは、「本当に好き」な人が努力に努力を重ねて行きついたものだからだと思います。
そして、はかなさ・悲しさは、これをそのまま受け継ぐことは出来ないことです。
芸は一代です。
でも、その一部でも、盗むことが出来れば・・と思います。

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