橘家圓蔵師匠の訃報
橘家圓蔵師匠が、亡くなっておられたんですね。
今月7日に、心室細動のため亡くなったと、落語協会が発表。
享年81歳。
テレビやラジオで活躍されていたのが、強く印象に残ります。
30年以上も前のことになると思いますが、私の落語を欠かさず聴きに来てくれる叔父が、洋品店を経営していて、某ラジオ局のレギュラー番組で圓蔵師匠が訪問するという企画があり、来店されて生放送されたことがありました。
あの頃は、まだ母方の祖母も健在で、圓蔵師匠が来るというので、お手伝いも兼ねて田舎から上京して、師匠に握手してもらって喜んでいました。
1952年、先代橘家圓蔵に入門。
65年に真打ち昇進し月の家円鏡を襲名。
82年に八代目橘家圓蔵を襲名。
円鏡時代から、高座だけでなく「お笑い頭の体操」などテレビ番組にも出演し、黒ぶち眼鏡と「ヨイショ!」「うちのセツコが…」のギャグで人気者に。
立川談志、三遊亭圓楽、古今亭志ん朝と並び「落語四天王」とも呼ばれた。
・・・これで、四天王も全員鬼籍に入られてしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
橘家というのは、三遊系の亭号で、橘家圓蔵という名跡は、三遊亭圓生の前名のような位置づけの、由緒あるものです。
三遊亭の紋は「三つ組橘」でした。
それから、三遊亭は下の名前が噺家のようですが、橘家は普通の名前がつく傾向にあるなんて、聞いたこともあります。
三遊亭は、圓朝・圓生・圓窓・・・。
橘家は、圓蔵・圓太郎・文蔵・・・。
ただし、唯一の例外が橘家圓喬だなんて・・・。
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