大嫌いな言葉遣い
私は、「やばい」と言う言葉が大嫌いです。
ところが、この汚い言葉が、褒め言葉で定着しているという由々しき記事。
良い音楽やおいしい料理などを「素晴らしい」という意味を込めて「やばい」と表現する人の割合が4分の1を超えたことが、「国語に関する世論調査」で分かったそうです。
10代の9割、20代で8割と若者にはほぼ定着。
「やばい」は本来、迫る危険や不都合な事情に対して使う形容詞。
若者を中心に「すごい」の意味が生まれ、肯定的な用法が広まったもの。
称賛の意味で使うとしたのは26.9%で、前回質問した04年度から8.7ポイント増。
前回はほぼ20代以下に限られていましたが、今回は30代でも約54%が使うと回答したそうです。
意味を併記する辞書も増えているそうです。
私が嫌うのは、この語源が良くないからです。
特に、女性には使ってもらいたくない。
江戸時代に犯罪者を収容する施設、牢屋を厄場(ヤクバ)と呼んでいました。
このヤクバへ入れられるほど危ない橋を渡るようなとき、そんなことをすると、ヤクバへ入れられるぞ、の意味でヤクバ、ヤクバ、と言っていてものが、ヤバ、に転じ、さらに、末尾に「い」を付けて危険を表すような形容詞になったんです。
妙齢の女性が、「私」と言わずに「俺」と言っているような、そんな違和感があります。
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