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2015年9月29日 (火)

七代目襲名関連の記事

memoこんな見出しの新聞記事。
「円生」襲名は難題? 落語界の大名跡 36年間空席
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2015092702000164.html
落語の由緒ある大名跡「三遊亭円生」の跡目をめぐる争いが、再び白紙に戻った。
名人として知られた六代目円生(1900~79年)の死去から空席のままとなっていたが、2009年に三遊亭一門を束ねていた五代目円楽さんが亡くなると、一門の3人が名乗りを上げて争いが表面化。
膠着状態を打破しようと、この夏、当代の六代目円楽さんが3人に意向を確認したところ、全員が辞退を表明した。
三遊亭の「本流」とされる大名跡を受け継ぐ七代目はいつ現れるのか-。 
六代目円生の命日に当たる今月三日、東京都内で開かれた「円生三十七回忌 五代目円楽七回忌追善落語会」。
二人の名人をしのぶ会だったが、七代目に手を挙げていた三人が顔をそろえた座談会は空席が目立った。
企画した当代円楽さんは「円生師匠と一緒にお客さまもあの世に行っちゃった」と得意の毒舌で笑わせたが、長期の円生不在に「ファンから忘れられてしまう」と危機感もにじんだ。円生の筆頭弟子だった五代目円楽さんは七代目を心に決めていたとされるが、周囲の同意を得られないまま他界。
その後、五代目円楽さんと兄弟弟子だった三遊亭円窓さんと円丈さん、円生の孫弟子で、五代目円楽一門の鳳楽さんが七代目に立候補していた。
座談会で、円窓さんは「あれはとらわれないのがいい」と七代目襲名にこだわらない考えを表明。
円丈さんは「三遊亭は落語界の祖。『柳家』には負けられない。いい人が出てきてほしい」と若手に期待した。
鳳楽さんは「師匠の五代目円楽が『鳳(おおとり)』という字をつけてくれた。私はこの名前でいい」と辞退を明らかにした。
当代円楽さんは「これで円生問題はスタートラインに戻った。水に流しましょう」と和解を強調。すっきりした表情の一方で、先代から託された難題の大きさもあらためて感じさせた。 「円生はつないでいくべき名跡。空席が長いのは良くない」。
落語の名跡に詳しい武蔵野美術大の今岡謙太郎教授(日本古典芸能)は指摘する。
初代円生は江戸時代、三笑亭可楽と並ぶ職業落語家の始祖で、粋な笑いを構築した源流の一人。
その名は「落語界の歴史も継承する重みがある」という。
襲名に条件はあるのか。
「本来は血筋で継ぐ性質のものではないが、血縁者の方が(一門などで)もめ事が少なく落ち着くという側面もある」と今岡教授は語る。
現在、空き名となっている大名跡には、円生のほかにも、五十六年間空席の春風亭柳枝や一九七三年に死去した五代目が大名人だった古今亭志ん生などがある。
芸の系譜や伝統の継承の観点からも「これらの名跡は受け継いだ方がいい」と話す。
七代目円生は誕生するのか。
“元候補”の円丈さんは「人間的に大きく、古典落語だけでなく、アレンジする力を備えていることが最低条件」と期待する。鳳楽さんは「円生師匠の噺(はなし)とお墓を守ってくれる人。『六代目はすごかったけれど、七代目は芸はそこそこ』でもいい」。
当代円楽さんは「継ぎたい人が出てくればみんなで話し合って(六代目の)遺族の話も聞いて落としどころを見つけたい」とまとめた。
白紙に戻った円生問題。名跡の意義などを一門のまとめ役の当代円楽さんに聞いた。
-「円生」という名跡の重み、価値をどう考えている?
みんなが「落語中興の祖」とあがめる三遊亭円朝(一八三九~一九〇〇年)の師匠は二代目円生。
三遊の本流である「円生」という名前を六代で止めるのはもったいない。
僕にとっては円朝よりも大きい存在かもしれない。
それが埋もれたままでは寂しいですよ。
-円生という名にふさわしい噺家(はなしか)像は?
六代目は滑稽噺、人情噺、歌舞音曲、すべてに優れた人でした。
そこまで高みに上がれとは言わないけれども、世間で顔と名前が知られ、ある程度の芸域を持った人でないとね。続けていればどこかで花咲く時があるはずです。
-七代目にふさわしい意中の人は?
まだ一門にはいないねえ。
-自身で名乗りを上げることは?
ワンポイントでいいなら俺、(中継ぎで)投げちゃうよ。
一度円生になって名前を起こし、いい者が出てきたら八代目につなげば。
それが三遊のためになるならね。
-名乗りを上げた三人は何が足りなかった?
僕に言わせれば継ぐだけの「度胸」と「力」。行動力、気力、体力、財力すべてですよ。
-ほかにも空き名跡があるが、継承は落語界にどのような影響があるか。
空き名の継承は大事、イベントだもの。
だから円生が出て、志ん生、(古今亭)志ん朝、(立川)談志が出れば落語界発展のためになる。
忘れられないうちにつくった方がいい。

当代の円楽さんは、ある意味気楽な立場ですから。

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