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2015年8月24日 (月)

おやかす

「おやかす」…、昨日の稽古の時に、師匠が仰った言葉です。
落語を語っていて、キーワードだとか、強調しておきたいとか、サゲやくすぐりの仕込みにする時とか、その言葉を強調して語る演出方法のようです。
舞台装置や映像のない芸能ですから、キーワードを印象付けるのは重要だと思います。
ただし、「あまり強調し過ぎると芸が臭くなってしまうよ」と師匠。
私は聞いたことのない言葉でしたが、某アナウンサーのサイトで、この言葉に触れていました。
「おやかす」って言葉。  
日頃使ってるよって方は、語彙豊富な言葉大臣。
芸人さんと喋ってると、たまに出てくるので、 業界用語みたいなものかと思ってました。
「野郎、さんざ、おやかされて、あんなんなっちゃったよ」 「また、周りも、めいっぱい、おやかすからねぇ」と使うことが多い。 会話の雰囲気から褒め言葉じゃぁ、無いとわかりますよね。
おだて、ほそめやす。
おだてもっこに乗っけて、ほめはやす。
囃し立てる。  
そうすりゃ、豚も登るよ、木でもどこでも、 あぁ、こりゃこりゃ、ってなもんです。
…要は、囃す、目立たせるということでしょう。

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