« 槌音 | トップページ | 有難亭真仮名さんから »

2015年7月23日 (木)

三遊亭小遊三師匠評

pen毎日新聞での、評論家の花井伸夫さんの三遊亭小遊三師匠評です。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150722dde012200011000c.html
人気の歴史的長寿番組「笑点」の2本撮りを終えて、「ちょいワル」キャラのベテラン三遊亭小遊三は、三越納涼寄席のトリの高座へ駆けつけた。
司会役の桂歌丸が病気入院中なので、1本目は春風亭昇太が担当、小遊三は2本目の司会を引き受けて、それぞれの個性を発揮。
そこから実演の高座、それも歴史と品格のある三越劇場へと小遊三は走ったのである。
ちなみに「笑点」メンバーのうち歌丸は落語芸術協会長、小遊三が副会長、昇太が理事と芸協勢が、最多の落語協会よりも多人数を占めている。
興味深い。
メディアでの売れっ子、人気者としてのセリフや動きとは別に、実演の芸にはそれにふさわしいものがある。
小遊三はいつもよりゆったりと高座に登場。
笑顔とともに高座座布団の上に座った。
登場時とあいさつの時と、拍手、掛け声はうなぎ登りに高まった。
やや疲れは感じられたが、それを吹き飛ばすようにベテランは熱っぽく変化に満ちた態度、言葉の表情を駆使して笑いを至るところで誘った。
半分素人のような幇間の“お調子者”加減が何ともいい。
落語ファンは、亡き古今亭志ん朝の名人芸に満ちた「鰻の幇間」を持っているが、小遊三の高座に、それを感じたほどだった。
時代は流れていく、変化していくと心のどこかで思っていた。
芸も噺家も、きっと生まれ変わっていくのだ。
そこまで感じさせた小遊三の高座に、今までより一つずぬけたものを感じたと言ったら言い過ぎか。

・・・絶賛ですね。
山梨県(大月市)のご出身です。

« 槌音 | トップページ | 有難亭真仮名さんから »

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」カテゴリの記事