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2015年7月25日 (土)

歌麿の美人画

201507230001_000_m_2江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿(1753年ごろ〜1806年)が、花魁と童女の禿を描いた肉筆の美人画が見つかったそうです。
浮世絵は、一般的に鮮やかな色彩表現が多い気がしますが、墨一色で描かれているのが特徴。
確認されている歌麿の美人画の中でも、水墨作品は唯一だということです。。
この美人画は、縦117.6センチ、横46.3センチで、1790〜93年ごろの作品と推定。
花魁の姿を真正面から捉えて細密に描写し、画面上部には、洒落本で知られる戯作者の山東京伝(1761〜1816年)による賛文が添えられている。
賛文は通常、絵への賛辞が書かれるが、この絵には「頭に鼈甲の如き角を生し目は糸に似て口は剃刀の如し」などと、花魁を皮肉った記述が見られる。
鑑定した人は、「山東京伝は菊園という遊女をめとったと言われており、花魁の着物の裾には菊の模様がある。歌麿が山東京伝の結婚記念に描いたのかもしれない」と話しているそうです。
・・・これを褒めるときは「結構な賛ですね」で良いんですね。
「いやいや、山東京伝の詩だ」なんて言われない。

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