さらに笑えない呆れた話
宮城、山形両県にまたがる蔵王山(蔵王連峰)に火口周辺警報(火口周辺危険)が発令された時期に、お釜周辺の警戒範囲(避難勧告区域)に複数の登山客が立ち入った疑いがあることが分かったそうです。
某登山情報交換サイトに、この警報発令期間中の日付で、警戒範囲を訪れたとする記事や写真が複数投稿されているそうなんです。
仙台管区気象台は、蔵王山の火山活動活発化に伴い、お釜を含む想定火口域(馬の背カルデラ)から約1.2キロの範囲に警報を発令。
山形市や宮城県蔵王町など関係自治体は同範囲に避難勧告を出していました。
投稿の一つは、この時期に、蔵王温泉スキー場から登山道に入り、警戒範囲にある熊野神社(熊野岳山頂)、馬の背登山道、刈田嶺神社(刈田岳山頂)、蔵王レストハウス避難小屋などを訪れたとする記事、写真、ルート図を掲載しているんだそうです。熊野岳山頂の写真には、「ここで本日初めて人と出会う」とのコメントが添えられており、他にも警戒範囲に立ち入った登山客がいた可能性を示唆しています。
災害対策基本法は、市町村長が「警戒区域」を設定した場合、許可無く立ち入ると10万円以下の罰金などと定められているそうですが、「避難勧告」には法的な強制力がありません。
昨年噴火した御嶽山でも、登山客が入山規制区域に立ち入り、撮影したとみられる写真がサイトに投稿され、地元の自治体が警察に通報しているそうです。
冬に、滑走禁止のエリアに入って遭難して、救助隊員に窘められたバカなスキー客が物笑いになりましたが、本当に品格を疑ってしまいます。
こういう輩に限って、何か事故にでも遭うと、対応を批判したり、自身の愚行を正当化したりするものです。
「怖いもの知らず」こそが一番怖いと思います。