「あかつき」頑張れ!
「あかつき」最後のチャンス?
今年12月に金星の周回軌道投入を目指す探査機「あかつき」について、宇宙航空研 究開発機構(JAXA)は、今月17日から3回に分けてエンジンを噴射し、最終的な軌道変更を行うと発表。
「あかつき」は、2010年に周回軌道投入を試みたが、主エンジンが壊れて失敗。
太陽を周回しながら、姿勢制御用の小型エンジンを使って、少しずつ軌道を修正し、再挑戦の機会をうかがってきたもの。
今回の軌道変更に成功した上で、8月末に太陽近くを無事通過できれば、12月7日に金星に到着し、日本初の惑星探査に挑む。
軌道変更が失敗すると、周回軌道に入らず、再び修正することは難しいということですから、頑張ってほしい。
「あかつき」=「暁」は、私の名前の一字ですから。
ところで、「あかつき」って、どんな人工衛星か…。
金星探査機「あかつき」(PLANET-C)は、火星探査機「のぞみ」(PLANET-B)に続く日本による惑星探査計画で、金星の大気の謎を解明することが目的です。
金星は「地球の兄弟星」と言われてきました。
その理由は、金星の大きさや太陽からの距離が地球に近く、太陽系の創生期に地球と似た姿で誕生した惑星と考えられているからです。
ところが現在の金星は高温の二酸化炭素の大気に包まれ、硫酸の雲が浮かぶ、地球とはまったく異なる環境です。
上空では時速400キロに達する暴風があまねく吹いています。
なぜ金星がこのような姿をしているのか、それがわかれば、地球が金星と違って穏やかな生命あふれる星となった理由や、気候変動を解明する手がかりが得られます。
つまり、地球環境を理解する上で、極めて重要だと言うことです。