喰亭寝蔵師匠
名人の面目躍如の「井戸の茶碗」。
全編にわたって善人ばかりが登場する噺は、極悪非道な輩の出る「笠と赤い風車」とは正反対。
そうそう、最近、全く逆のこと、反対のことを、「正反対」と言わずに「真逆(まぎゃく)」と言う人が多いのですが、私は、どうもこの言葉が好きになれません。
そんなことはどうでも良いのですが、「深川三流亭」でネタ下ろしをして再演ですから、噺に練りと磨きがかかっています。
私が逆立ちしても叶わないのは、表情・雰囲気と言い回しの声。
座っているだけで、「落語をやるぞ」という雰囲気なんです。
それから、ちょっとドスを利かせた時の声が真似できないんです。
ちょっと志ん朝師匠がかった声と迫力なんです。
決して音量としては大きくないのですが、ビシッと決まります。
「”上手い”というのは、こういうことなんだな」と思わせてくれる芸なんです。
とにかく、学ぶところばかりの先輩、学生時代に雲の上の存在で憧れていた先輩と、同じ高座に上がることの出来るしあわせを感じています。
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