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2015年6月10日 (水)

バカッター?

「バカッター」っていう言葉があるんですね。
ツイッターにいたずらや犯罪行為を投稿することを意味する。
バカとツイッターの合成語(造語)。
2013年の新語・流行語大賞にノミネートされた。

なるほど、よくバカッター(分かった)・・・。
Lif15060920070021p2それで、その“バカッター”騒ぎ。
りそな銀行中目黒支店に勤務する派遣社員の女性の家族が、ツイッターで「○○さん(人気芸能人)、りそな銀行中目黒支店ご来店」などと投稿した。
投稿では、このタレントさんの来店理由なども書き込んでおり、住所などの個人情報が漏れていた疑いのある内容もあった。
さらに、別の俳優さんについても、「母は免許証顔写真のコピーとってきた」などと書き込んでいたという。
りそな銀行は同日、ホームページに謝罪文を掲載。
全従業員に守秘義務に関する研修を行い、誓約書の提出を受けているが、「金融機関としてあってはならないことであり、再発防止に全力を挙げて取り組んでまいります」とし、経緯を調査、厳正に対処するとしている。

・・・本人たちは至って無邪気で、自慢したいのでしょうが、ことの重大さが全く分かっていません。
まぁ、ミーハーな人が、や"りそな"(やりそうな)ことですね。
リリースされた、りそな銀行の謝罪文。
【お詫びとご報告】
特定のお客さまが中目黒支店にご来店された情報が、ツイッター上に漏えいしていたことが判明いたしました。
お客さま並びに関係者の皆さまには多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。

ある社会心理学者は、利用者のSNSのとらえ方として、「内輪だけでなく、一般に公開されているという感覚を持ちにくい」と指摘。
青少年の心理に詳しい先生は、多様な価値観が認められる時代が訪れ、社会共通の「判断基準」がなくなり、自分の選択に自信を持てない人が増えたという。
さらに、特にアイデンティティー(主体性)が固まっていない若い世代は、「『それいいね』と認めてもらって初めて、自分の行動に安心できる」とし、「誰かに認めてほしいという『承認欲求』が高まっていることが影響している」とみる先生もいるようで。
師匠が、「好き嫌いの判断だけで行動する人が増えた、これに良し悪しの判断を加えて行動するのが大人だ」と仰いますが、本当に、ものの道理の分からない、一人称で行動する人ばかりの国になってしまいました。
その点、落語国はいいですよ。
個人情報と言ったって、長屋の八っつぁん、熊さん。
何処かも、どの時代かも、年齢も、家族も・・・、「まぁどうでもいいじゃないの」という、極めてファジーでアバウトな世界。
講釈みたいに、個人情報を列挙することもありません。

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