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2015年5月 6日 (水)

ネパールの人たちのこと

こんな記事を見つけました。
ネパール大地震は5日で発生から10日を迎えた。
食糧事情の悪化が懸念されているが、目立った暴動は起きていない。
無人の商店街では略奪も見られず、テント暮らしの被災者は比較的穏やかに過ごす。
東日本大震災でも略奪などはほとんどなく、海外から称賛された。
ネパール在住の日本人らは「こちらにも助け合いの精神がある」と両国の類似性を語った。
首都カトマンズ最大規模の避難所となったラトナ公園では約2500人がテントで暮らし、毎日、ネパール軍による配給がある。
配給のたびに1千人以上の列ができるが、整然と一列に並び、割り込む人もいなければ、支援物資を奪い合うこともない。
テントで暮らす4人家族は「ここに来れば皆さんが助けてくれる。大変ありがたいことだ。皆で分け合えば、なるようになるし、騒いでも仕方がない」と話す。
ネパールに14年間在住する酒卸会社の日本人経営者は「持てる者が持てない者に与える助け合いの精神があり、物を奪ったりした人は強く非難され、その社会で生きていけなくなる。輪廻転生の宗教的精神もあり、起こったことに対し悔やむのではなく、あっさりと納得するという気質がある」と説明する。
カトマンズで医療支援活動に携わる陸上自衛隊員は、東日本大震災でも震災直後から約2カ月、被災者の巡回診療をした経験があるが、「被災されたネパール人は、日本人の被災者と同じように結構、表情が明るくて気持ちのよい対応をされる。こちらが逆に元気を分けてもらっている」と話す。
・・・起こったことに対し悔やむのではなく、あっさりと納得するという気質。
これこそ、落語国の住人の「業の肯定」だと思います。
自分の境遇を受け容れて、そこから力強く生きて行こうとする人々のたおやかさ。
ちょっと不謹慎ですが、ネパールの人たちも、落語の料簡が理解出来るのかもしれません。
それなら、今は大変に苦しいけれども、必ず力強く復興出来ると思います。

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