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2015年5月14日 (木)

ウグイスもサボる?

chick今、「笠と赤い風車」の稽古をやっていて、マクラで、ホトトギスの「托卵」のことに触れます。
ウグイスもサボる?
托卵(たくらん)と言うのは、卵の世話を他の個体(仮親)に托する動物の習性。
ホトトギスは、ウグイスに托卵をするそうです。
巣作りや抱卵、子育てなどを仮親に托すと言う訳。
「笠と赤い風車」は、ウグイスのような継母の深い愛情を描いている噺です。
ところで、そのウグイスの鳴き声の話題なんですが。
ウグイスの「ホーホケキョ」というさえずりが、競争のない環境にいると、数十世代で 「ホーホピッ」など単純な節回しに変化してしまうそうです。
このさえずりは、オスが繁殖期に発するものだそうです。
縄張りを確保してメスを引きつける役割があり、複雑なほうが有利に働くことが知られているようです。
某研究グループが、ハワイのオアフ島にいるウグイス24羽のさえずりを録音。
音の高さや長さ、上がり下がりの変化、音の構成などを分析し、日本のウグイスと比較したところ、ハワイのほうが低く短い音で、音程の変化も乏しい単純な構造になっていたということです。
ハワイで野生化しているウグイスは、日本から約80年前に複数回持ち込まれたという記録が残っていて、日本のウグイスが季節ごとに移動して春先に繁殖地で縄張り争いをするのに対し、ハワイでは通年同じ場所にとどまり暮らしているそうです。
緊張感、危機感のない平和な環境だからでしょうか。
「環境に応じて、さえずりがこれほど短期間で大きく変化してしまうとは驚きだ」と、専門家も話しているそうです。
我々も、平和呆けして、人としてのさえずりを忘れてしまわないように、気をつけないといけません。
“ホーホケキョ”じゃなくて“オーボケキョ”にならないように。

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