« 歌丸師匠とシウマイ | トップページ | 真打昇進披露口上 »

2015年5月19日 (火)

師匠から

師匠からメールを頂戴しました。
紅巣亭の日軒(ひのき)さんが、[通夜の猫]を稽古したいとのこと。
音源を捜しててない、、、、。
そこで、どうだろう、、流三(りゅうざ)さん。
稽古をつけてやっては。
これも交流稽古を利用して、、、、、。

・・・いやはや、稽古をつけるだなんて僭越な・・・。
師匠、「通夜の猫」は、私も9月に、先日有難亭真仮名さんからお誘いいただいた、例の千葉県の博物館のイベントで演る予定でいますので、これから稽古を始める予定です。
(稽古をつけるのではなく)ご一緒に稽古させていただくのは大歓迎です。

と返信しました。
先方のご都合に合わせて、「通夜の猫」稽古をやろうと思います。
「通夜の猫」は、もともと「猫怪談」という噺を師匠がアレンジした噺ですから、高座本はありますが、音源は確かにありません。
私は、三遊亭圓生師匠と入船亭扇師匠の「猫怪談」の音源を参考にしました。
与太郎は、扇橋師匠のパクリと言っても良いかもしれません。
私の与太郎は、この「通夜の猫」でも、「佃祭」でも、扇橋師匠の与太郎です。
そう言えば、昨年、千早亭落語会で「通夜の猫」を聴いてくれた方が、こんな感想をくださったのを思い出しました。
とてもよかったです。
初めて聴く噺でしたが、大好きになりました!
与太郎がすごくよかったです。
この噺と「佃祭」は、与太郎が演りたくて選んだようなものです。
しかも、与太郎が出るのに人情噺に仕立てたくて。

永久さんが演じられた「通夜の猫」聴き惚れてしまいました。
プロアマ問わず色々な与太郎を聴いてきましたが、うまく言えませんが、人として人間としての与太郎の奥行きの深さがとても心にしみました。
涙が出ました。
以前聴かせていただいた「救いの腕」同様に、座布団の上の永久さんの回りに登場人物が、ストーリーが浮かび上がり引き込まれる感覚でした。

・・・こんなに褒めていただける時代もあったんですね。

« 歌丸師匠とシウマイ | トップページ | 真打昇進披露口上 »

師匠」カテゴリの記事