藁の上から
「笠と赤い風車」で「藁の上から育てる」という台詞があります。
「藁の上から」というのは、昔は、出産の床に藁を敷いたところから、生まれたときから、生まれるとすぐにという意味になります。
この噺は、実に涙ぐましい部分のある噺です。
産後の肥立ちが悪くて、実の母親が亡くなってしまい、実の妹が預かって、「藁の上から」
育ててくれる。
自分が産んだ子ではないので、乳は出ませんから、「もらい乳」。
(母乳が出ないときなどに)他の女性から乳をもらって飲ませること。
それでは足りないから、重湯を拵えて口へそっと運んでやる。
大切に育てた子が・・・・。
痛々しい噺です。
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