師匠から
先日の落後っ子連の稽古。
「笠と赤い風車」の読み稽古をしていただきました。
5月30日の「お江戸あおば亭」でチャレンジしようと思っています。
平岩弓枝さんの原作ですから、師匠の高座本にはありません。
以前、仙台でのOB落後会で一度だけ演ったことがあるので、その時の高座本(ネタ本)を元に。
師匠から、噺の構成の点と、私の悪い癖の2点、ダメ出しをされました。
まず、噺の構成。
この噺は、講談調の組立てになっていて、出て来る登場人物が悪人ばかりで、聴く側に救いがない。
後半の良い筋立てに行くまでの地語りが多い。
これも講談的な組立てで、落語としては冗長になってしまう。
あたしの師匠(圓生師匠)は、よく「講談(講釈)と落語(噺)は違うんだから」と言っていた。
だから、前半の登場人物の紹介も、会話の中でやるとか、工夫をした方がいい。
…と言うことは、前半は大幅に構成を変えて、会話でストーリーを運ぶ形にしないといけません。
ええ〜!
新作落語は、演じる人が限られるので、なかなか練り上げられづらい部分がありますから、こういう作業は必要になるんですね。
さん喬師匠も、同じようなことを仰っていました。
さぁ……どうしよう。
何とかしなくちゃいけません。
それから…。
「ああぁ…、なかなか癖が治らないねぇ」と言われたのが、膝をバタバタさせる点。
下半身は動かさないこと。
バタバタさせるのは無駄な動きなだけではなく、着物の膝が乱れてしまう。
…無意識の癖半分、場面によって意図しているのが半分。
しっかり治さなくてはいけません。
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