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2015年4月22日 (水)

正楽三代

とても面白そうな本。
「紙切り」という芸が、寄席芸として完全に認知されている証左だと思います。
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Amazonで長文の内容紹介がありました。
初代正楽、没後五十年。
初代、二代目、三代目(当代)の足跡と作品の数々、至芸の百年をたどる。
お客さんからのお題を、高座で即座に切り抜くという「寄席紙切り」。
「勧進帳の弁慶」「藤娘」「横綱土俵入り」などのスタンダードを創成し、昭和の寄席黄金期に「ハサミの魔術師」と謳(うた)われた初代正楽の芸は、二代目、三代目へと受け継がれ、「紙切り」は、いまも寄席の「華」として色鮮やかに咲き誇っています。
大名跡となった「正楽」の功績と作品を、初代、二代目、三代目の芸と人間像を追いながらたどる本書。
大正、昭和、平成と時代とともに移り変わる演芸界の雰囲気を織り交ぜて、巻末に初代正楽が書いた「寄席・色物」についての新聞連載原稿を収載するなど資料的価値も負荷。
カラー口絵も含め、三代にわたる紙切り作品も多数収載しています。
著者のもとに、ある日、初代正楽の遺品が届く。
本書は、そこからスタートします。
落語家を目指していた初代正楽が「紙切り」に転向し、寄席芸へと高めていくまでのいきさつ。
同じく、落語家を目指して八代目林家正蔵師匠に弟子入りした二代目が、「紙切り」に転向し、人気芸人となっていく様子。
そして、その二代目の芸を見た瞬間に、「紙切り」を継承することを決め、芸を昇華させていく三代目の心境。
本書には、三代にわたる「正楽」それぞれの物語が綴られていきます。
刊行にあたり、快く取材に協力してくださった、三遊亭金馬師匠からは、終戦直後の寄席や演芸界の貴重なお話を、林家木久扇師匠からは、二代目のさまざまなエピソードを、鏡味仙三郎師匠からは、三代目の芸の凄さなどを語っていただきました。
また、五代目古今亭志ん生師匠、八代目林家正蔵師匠、立川談志師匠など名人といわれる落語家とのエピソードなども盛り込まれています。
もちろん、お客さんからのお題を、高座で即座に切り抜くという至芸を身に付け、高めるために、それぞれが味わった苦渋の日々についても探っていきます。
寄席好きの方もそうでない方も、「波瀾万丈・正楽三代」の粋で楽しい物語を楽しんでいただきたい。

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