いくら何でも
そりゃぁ色々事情はあるんでしょう。
これが、3月まで配信されていた落語協会のホームページ画面です。
しかし、4月からは全面リニューアルということで、このURLは使われずに、新しいところに移っています。
ですから、「ホームページのリニューアルについて」というのが掲示されているだけで、ドンガラだけになっています。
要するに、「転居しました」と紙を貼って引っ越して、空き家になった状態です。
・・・それならばと、「新居」を訪ねてみると、確かに「表札」はかかってはいるものの、人が住んでいる様子がありません。
噺家さん、芸人さんは、いわば個人事業者だから、徒党を組むことはなく、本人次第であることも確かでしょう。
「本日の寄席」とか「定席番組」とか、ホットな画面が「準備中」。
落語ファンは、以前の画面では、当日の代演などの情報もリアルタイムで反映されていましたから、大変重宝していたはずです。
勿論、寄席の番組を見て、「そうか今夜はあそこに行ってみよう」と思う人も、少なからずいたと思います。
さらに、「寄席・落語について」というサイトも「準備中」。ここも
、寄席や落語の薀蓄も、初めて落語を聴く人や演芸に馴染みのない人には、とても参考になるものだと思います。
それから、「落語協会の活動」も「準備中」。
団体や企業として、ある意味で一番大切な部分だと思います。
とどめは、「芸人紹介」。
さすがに、名前だけは表示されていますが、これまた「準備中」。
個人で、HPやブログをやっている芸人さんのサイトへのリンクはありません。
そりゃあ、色々事情はあるんだと思いますよ。
でもね、それにしても、普通一般の感覚からして、素朴に、いくらなんでも酷いと思います。
例えば、企業だって、職人さんだって、日頃は激しく競争している仲でも、お互いの情報交換や業界全体の発展や関係者の福利厚生のために、業界団体や親睦団体を作っています。
大工の棟梁や鳶の親方のように、自分のことだけではないところで、一生懸命やっている世界もあります。
まさに、その世界を描いている噺家さんが、我々のような愛好家や顧客目線を無視したような状態にあるのは、本当に残念だと思います。
こんな状態、他の例で見たことがありません。
私だけかなぁ・・・。
今やインターネットの世の中、多くのファンが憂えていると思うのですが・・・・。
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