威厳・・時代の流れ?
10人真打の昇進襲名披露興行が行われています。
柳家小袁治師匠が、最近の寄席での披露口上について、コメントされていました。
http://yanagiyakoenji.at.webry.info/201503/article_25.html
愚生たちの披 露目は大変に威厳があった。
ヤツガレのfacebookトップページ写真は披露目の口上なんだ。
画面左から談志、好楽、さん八、小袁治、里う馬、馬生、小さんという豪華メンバーなんだ。
初日は好楽さんの師匠である林家彦六師匠で、当時は正蔵を名乗っていた。
もちろん好楽じゃなくて林家九蔵だった。
この顔ぶれでは悪乗りすることは考えられない(笑)。
ところが最近の口上は大喜利のようにお客さまを大笑いさせる口上を時としてすることがあるそうだ。
若い噺家さんは当然のように受け止めているようだが、愚生の年代には不興を買っている。
口上で受けさせてどうするの?
呑み会で受けさせる口上は歓迎できないというのが大多数の意見だった。
ヤツガレとしてはやめてもらいたいと思っている。
本日(25日)の高座は入船亭扇蔵さんだったそうで、詳しくは分からないが、受けさせる方の口上になったようだ(笑)。
10人が真打になったので、10日間で自分の出番は10分の1なんだよなぁ、満員のお客さまはどう感じているのだろうか?最近は、格式張らない、儀式色のない「式」が多くなりました。
結婚式も、卒業式なども、和気藹々という感じが主流のような気がします。
私も、古い人間の範疇ですから、整列も真っ直ぐして、一挙手一投足に節度があり、厳粛で整斉とした形の美しさがあって良いと思います。
例えば、米国人が自由闊達な態度を取るのも否定はしませんが、時には、襟を正すこともあって良いと思います。
真打昇進襲名披露で思い出しましたが、大学4年生の時、三遊亭ぬう生改め圓丈師匠の口上を、師匠の圓生師匠に、仙台でやっていただきました。
実に、良い意味で緊張感もあり、おめでたい雰囲気に溢れた口上でした。
圓丈師匠といえば、新作落語中興の祖のような存在ですが、あの時、「オレが真打になったのに、東北大落研は、何もお祝いをしてくれなかった」と、後で随分皮肉を言われたことがありました。
考えてみると、当時の我々は、お金もありませんでしたが、噺家さんとのお付き合いの仕方なんて全く知りませんでしたから、きっと不義理をしてしまったんでしょう。
圓丈師匠を拝見する度に、「申し訳ありません」と思っています。
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