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2015年3月29日 (日)

落語DEデート

music今日は稽古会。
9時からですから、余裕を見て、7時半頃出ないといけません。
珍しく、布団から出て、放送を聴きました。
 ◇開帳の雪隠    三遊亭圓生
知ってはいますが、生ではあまり聴いたことがありません。
圓生師匠のいつ頃の音源か知りませんが、声の艶も良く、乗っている感じです。
昨日の帰省の車中で、圓生師匠の「子別れ(子は鎹)」のCDを聴きながら行きましたが、このCDの音源は、随分若い頃の録音のようで、ちょっと雰囲気が違いました。
出開帳の行われている回向院の近くで駄菓子屋を開いているお婆さんが愚痴を言っています。
「お爺さんや、商いは無いのに雪隠ばかり借りに来る人ばかりで、忙しい。
その上、義理にも駄菓子のひとつでも買っていけばいいのに、それも無い。
明日から貸すのをよすよ。」、「来る人もたいへんなんだから、そんな事を言わずに貸してあげなよ。・・・そうだ!良い事を思いついた。明日から商売をしよう。
一人8文取って雪隠を貸そう」、「それはイイ」。
雪隠を綺麗に掃除して、表に「雪隠貸します。一人八文」と言う札を下げた。お客がひっきりなしに訪れて、たいそう儲かった。

良い事は続かなかった。通りを挟んだ近所に、専用の綺麗な雪隠が出来て一人8文で営業を始めた。
同じ料金なら綺麗な方に行くのは当たり前。
客は激減してしまった。
それを見たお爺さんは、「今日は忙しくなるから釣り銭を間違えないように店番をしな」と言いながら、お弁当を持って朝早く参拝に出掛けてしまった。
その後に目が回る程忙しくなった。
「食事も出来ないから、早くお爺さんが帰ってきて、手伝ってくれればいいのに」と口に出る程であった。
日が暮れる頃にお爺さんが帰ってきた。

「お爺さん、今日はもの凄く忙しかった。そんな御利益のある神様ってどこにあるんですか。」
「いいや、参拝になんて行ってないよ。」
「?? あ~らいやだ。お弁当まで持ってどこに行ってたの。」
「向こうの雪隠で、一日中座っていたんだ」。

オチがちょっと小味の効いた、なかなか優れた小品です。
短い噺なので、比較的多くの演者が手掛けるようですが、圓生師匠はこの噺が気に入っていたらしく、「開帳」の演題で速記・音源を残しています。
圓生師匠、この噺がお気に入りだったようです。
原話は明和9年(1772)刊の笑話本「鹿の子餅」中の「貸雪隠」。
この古い形では、舞台は上野の不忍弁天の開帳になっています。
オチは同じですが、筋立ては少し違っていて、開帳を当て込んで、一人五文の女子用有料トイレ(雪隠)をレンタルし、ボロもうけした男を見て、オレもというので間抜け亭主が、二番煎じはダメと言うかみさんの反対を押し切り、やはり貸雪隠を建てるが・・・。

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