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2015年2月11日 (水)

初午

今日は「建国記念の日」というより、「初午(はつうま)」です。
2月の最初の午の日。
稲荷社の祭であり、初午祭に初午詣(福詣)する参詣者が訪れ、これを雑節の一つとすることがあるそうです。
旧暦で行う事もあり、その場合は3月となる事もある。
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稲荷社の本社である伏見稲荷神社のご祭神・宇迦御霊神が伊奈利山へ降りた日が和銅4年2月11日(711年3月4日。2月9日(3月2日)説もある)であったとされ、この日が初午であったことから、全国で稲荷社を祀る。
この日を蚕や牛・馬の祭日とする風習もある。
江戸時代には、この日に子供が寺子屋へ入門した。
本来は旧暦2月の最初の午の日であるが、現在では新暦2月の最初の午の日とされている。
そのため、元々は春先の行事だったのが、冬の一番寒い時期の行事となってしまった。
また今では2月最初の午の日とされるが、古来は、立春以降の最初の午の日に行われていた。
・・・と言うことで、
お稲荷様の誕生を祝い、いなり寿司を食する。Bb2777a4a63158bd2db16b42730c26bb_s
もともと初午の日にはお稲荷様にお供えするものとして、その使者である狐の好きな油揚げが使われていました。
また、「油揚げに寿司を詰め込んだもの」もお供えされていました。
この「油揚げに寿司を詰め込んだもの」がのちにいなり寿司と呼ばれるようになったのです。

落語の「王子の狐」の舞台になっている「王子稲荷神社」では、毎年恒例の「凧市」が開催されているそうです。
江戸時代から続く王子稲荷の「凧市」は、毎年2月の“午の日”に開催され、今年は“初午”の今日と、“二の午”の2月23日の2日で行われます。
勿論、今日の初午の日は、王子稲荷神社の「初午祭」例祭日でもあります。Oujiinaritakoichi01
この「凧市」は、たびたび大火に見舞われた江戸時代に、熱風が大火につながることから、風を切って揚がる凧を火事除けのお守りにと、民衆が王子稲荷神社の奴凧を「火防の凧」として受けたのが始まりだそうです。
奴凧をまつると火難をまぬがれ、無病息災、商売繁盛にご利益があるとして、現在でもこの「火防の凧」を受けるために、多くの参拝者が王子稲荷神社を訪れているということです。
・・・そうか・・、「初天神」でも凧が出て来ますが、別に「初天神」に限らず、「初午」って言う噺で、天神様へお参りするのではなく、お稲荷様へお参りに行くことにしても、噺としては成り立つ気がしますね。

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