塗炭の苦しみ
最悪の結末を迎えた、中東の過激派による邦人人質事件。
被害者の家族のコメントで、あまり聴き慣れない「塗炭(とたん)の苦しみ」という言葉が出て来ました。
大変教養豊かなご一族のようです。
「塗」は泥、「炭」は火をさすことから、泥にまみれ火に焼かれるほどの苦しみをいう。
中国の「書経」に「有夏昏徳にして民塗炭に墜つ」という言葉があるそうです。
これは、夏という国の傑王は、不徳の暴君だったので、人民は泥にまみれ、火に焼かれるような苦しみに陥った、ということを語源としているようです。
・・・筆舌に尽くし難い悲しみということでしょう。
謹んでお悔み申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。
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