圓生の録音室
古本屋で買った文庫本。
以前も読んだことがある気がしますが、改めて読んでみました。
・・・というのも、著者の京須偕充さんが、「三遊亭圓生人情噺集成」や「圓生百席」
を企画・制作して、CBSソニーから発売したのと、私が落研の現役だった時が一致しているので、例えば、落研主催の「三遊亭圓生独演会」や落語協会分裂の時のことを重ねて、リアルに蘇って来る気がするからです。
貧乏学生でしたから、「三遊亭圓生人情噺集成」は買うことが出来ませんでしたが、「圓生百席」は発売の度に頑張って、途中までは買っていました。
確か、実家の2階の物置?に大事にしまってあるはずです。
LPレコード2枚組の3000円は、とても高価でしたから。
今ならきっと、CD化もされていますから、「大人買い」も出来るのでしょう・・・。
京須さんが記された、昭和の名人のリアルな姿に、当時を重ね合わせて楽しみました。
レコードで発売された第一巻(第一席〜第三席)は、「百年目」・「猫定」・「三人旅」の三席だったと記憶しています。
中でも、「百年目」のインパクトは物凄いものでしたし、「猫定」に至っては、最近になって、私の演りたい噺の一つになっています。
後年、CD化された時は、構成も変更になり、第一巻は、「一文惜しみ」と「居残り佐平次」になっています。
やはり、最初の噺は、「百」だとか「一」を意識するのでしょうか?
そう言えば、お弟子さんの圓窓師匠の五百噺も、最後は「五百羅漢」でしたし。
「圓生百席」より前に発売された「三遊亭圓生人情噺集成」は、同期の多趣味亭狂楽さ
んが買ったのを、カセットに録音させてもらって聴いたものでした。
「真景累ヶ淵」「牡丹燈籠」「乳房榎」は、学生の私には重過ぎましたが・・・。
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