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2015年1月11日 (日)

鏡開き

「鏡開き」は、鏡台(三面鏡)の扉を開けるのではありません。
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鏡と言っても、「鏡餅」のことです。
新年の行事というのは、年神様を家に「迎え・もてなし・見送る」ための行事で、お迎えした年神様の居場所が鏡餅。
年神様は、新しい年の幸福や恵みとともに魂をわけてくださるため、鏡餅とは年神様の「御霊(みたま)」が宿る場所であると考えられてきた。
お正月の飾り
年が明ける前に飾った鏡餅は、年神様がいらっしゃる松の内が明けた1月11日に「鏡開き」をし、お供えしていた鏡餅をさげてお雑煮やお汁粉にして食べる。
松の内の間に食べてしまったり、いつまでも放っておいたり、ましてや食べずに捨てたりすると、鏡餅に宿った年神様のご利益も逃げてしまう。

彦六の林家正蔵師匠が、お弟子さんたちから、「師匠、どうして餅にはカビが生えるんですかねぇ」と尋ねられ、「バカ野郎、お前たちゃぁ、そんなことも分からねぇのか。早く食わねぇからだ。」と答えたそうですが、あんまり早く食べてもいけない訳ですね。
103鏡餅は、単なるお供えものではなく、年神様が宿るところだと考えられているため、年神様の力が宿った鏡餅を食べることで、1年を幸せに過ごす力を授けてもらうもの。
供えて、開いて、食べてこそ、鏡餅の意味がある。
そして、お供えしていた鏡餅を食べるときは、包丁を使わず、手や小槌などで小さく割って料理をする。
鏡餅は切るとはいわず開くと言うのはそのため。
「切る」という行為は切腹に通じて縁起が悪いためや、年神様との縁が切れないようになどの説がある。
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・・・・お汁粉が美味いんですよね。

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