東北を代表する仏像
東北地方を代表する国宝や重要文化財の仏像を一堂に集めた展覧会が、上野の東京国立博物館で開かれています。
仏像を通して東北の文化の魅力を知ってもらおうと、東京国立博物館やNHKなどの主催で14日から始まりました。
東北6県の寺院などに収められている国宝や重要文化財の仏像26点を展示。
福島県湯川村の勝常寺に収められている国宝の「薬師如来坐像」は、けやきの巨木から「一木造」と呼ばれる手法で彫られた仏像で、迫力ある体つきと繊細な衣のしわが表現されています。
また、宮城県石巻市の給分浜観音堂所蔵の重要文化財「十一面観音菩薩立像」は、高さが3メートル近くあり、東日本大震災の発生直後には周辺の高台で避難生活を送っていた人たちを見守るように立っていたということです。
仏像というと、どうも上方のイメージが強いのですが、立派な文化財が残っているんですね。
特別展「みちのくの仏像」の収益の一部は、東日本大震災で被災した文化財の修復に使われるそうです。