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2015年1月12日 (月)

成人式

最近は、祝日の決め方が変わったために、一定の日ではなくなったものが多くあります。
成人の日、敬老の日、体育の日・・・・。
1月15日、9月15日、10月10日・・・・が分かり易かったのに。
私の妹は、結婚記念日が10月10日です。
体育の日に結婚して、いつも休日になるはずだったのに、今は、ただの平日になってしまいました。
各地で成人式が行われているようですが、一時大騒ぎになった暴走成人は、沈静化したのでしようか?
それとも、当たり前になって日常化して、ニュースバリューがなくなったのでししょうか?
成人式の薀蓄を。
成人を祝う儀礼は古くからあり、男子には元服・褌祝、女子には裳着・結髪などがあった。
日本における今日の形態の成人式は、終戦間もない1946年11月22日、埼玉県北足立郡蕨町(現蕨市)において実施された「青年祭」がルーツとなっている。
Nettoyoukinennzou敗戦により虚脱の状態にあった当時、次代を担う青年達に明るい希望を持たせ励ますため、当時の埼玉県蕨町青年団長高橋庄次郎が主唱者となり青年祭を企画、会場となった蕨第一国民学校(現蕨市立蕨北小学校)の校庭にテントを張り、青年祭のプログラムとして行われた。
この「成年式」が全国に広まり現在の成人式となった。
蕨市では現在も「成年式」と呼ばれている。
蕨市の「青年祭」に影響を受けた国は、1948年に公布・施行された祝日法により、「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」の趣旨のもと、翌年から1月15日を「成人の日」として制定した。
それ以降、ほとんどの地方で成人式はこの日に行われるようになった。
その後、1998年の祝日法改正(通称ハッピーマンデー法)に伴って、2000年より成人の日は1月第2月曜日へ移動している。
日本特有の風習で、外国、ことヨーロッパやアメリカではこのような式典などはない。
成人式と言えば、もうかなり前のことですが、娘の成人式の時を思い出します。
娘は、成人式の晴れ着を誂えず、家内が来た振袖を着ました。
家内の両親が、一人娘にと、家内にとても良い着物を仕立ててくれていました。
娘も気に入ったらしく、母親が来た晴れ着を着ることにしました。
14210414244521_2鰍沢にある義母の実家の馴染みの呉服屋さんが、着物に合わせて帯や帯締めやショールを選んでくれました。
成人式の当日、早朝から着付けに行った娘を迎えに美容院に行くと、美容師さんが出て来て、「とても良い着物を着付けさせてもらってありがとうございました!」と、お礼を言ってくれました。
どうやら、商売抜きで言ってくれたようです。
「はぁ、どうも・・、こちらこそありがとう」と、晴れ着姿の娘を車に乗せて、次に写真館に行きました。
記念撮影の順番が回って来て、家族で撮影する時に、写真館の人が、我々の近くで着物の裾などを直しながら、小声で「こんなに良い着物で、私たちも嬉しいです。最近は、原色のプリント様が多くて・・・。眼の保養になりました。とても素敵です。ありがとうございました」と喜んでくれました。
品物の良し悪しはともかく、母と娘が同じ晴れ着で成人を祝うことが出来て、望外の幸せを感じたものでした。
母も大変喜び、「成人式 母の晴れ着を 子が継げり」と作句して、刺繍した物を贈ってくれました。
娘は嫁いで家にはいませんが、今もリビングに飾ってあります。
142027576926511_2ところで、昨日帰省した時に、母に長男の所に生まれた孫のお宮参りの写真を見せました。私は、細かいことは知らなかったのですが、私が生まれた時に着た「おくるみ」を、母が家内に譲っていて、今回家内からさらに嫁に譲られ、孫のお宮参りで着せてくれていました。
その写真を見て、「清水の舞台から飛び降りたつもりで買ったおくるみを、可愛い内曾孫に着てもらえて、こんな嬉しいことはない」と、嬉し泣きをしながら、ずっと写真に見入っていました。
宮参り 祖父(じじ)着たおくるみ 孫継げり」ですね。 
・・・しかし、これでは季語がありませんね。
きっとまた、これを題材に新しく俳句をひねっていることでしょう。
帰ってから、家内に、嫁にはメールでお礼を言いました。
ちょうど、福岡の実家で出産した嫁と孫を、息子が松江の自宅に連れて帰ったところでした。
親から子、さらに孫から曾孫へ繋がる縦の家族の絆を実感しました。
今、自分たちが幸せになることも大切ですが、そういう刹那的なものだけではなくて、悠久の時の流れの中で、人としてやるべき仕事が出来たという、大きな充実感を感じます。
親や子や孫に感謝ですね。

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