師匠のブログ
師匠がブログで、「お見立て」の稽古をした某連の人に対して、こんなコメントをされています。
多くの者によくある悪い癖が今日の彼にも出た。
落ちの台詞、「よろしいのをお見立てください」を客席に向ってお辞儀をしながら言っている。
演者は、まず考えなければならないことの一つに、落ちも登場人物の会話であるということ。
ということは、登場する話相手に向って会話をしなければならないはず。
それをお客席に向って、「これが落ちでございます」「落語の終りでございます」
「ありがとうございます」という気持ちに駆り立てられて会話を発するのはいいことではない。
そのために、その落ちのトーンは下がり、声量は小さくなり、萎んだ口調になってしまう。
落ちの部分が突然に別人に聞こえてくるのだ。
彼にはフラといういい個性があるのだから、落ちも「しっかり、はっきり、生き生きと」を表現すれば合格点は楽に取れる。
師匠が
いつも仰っていることです。
他山の石としないといけません。
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