前座金原亭小駒さん
先日、何気なく落語協会のHPを開けて、さらに何気なく「芸人紹介」を見ました。
「確か、正蔵さんの息子さんが噺家になったよな」というのを思い出し、高座名を確認しようと思いついたりして。
それは、本名が「海老名」ですからすぐに分かりました。
「林家たま平」さんて言うそうです。
「それにしても、前座さんが増えたなぁ」と、さらに見ていて、香盤の一番最後に「金原亭小駒」という名前を見つけました。
「金原亭小駒」は、当代の馬生師匠の前座名ですし、先代の小駒さんは、昨年9月に「金原亭龍馬」で真打昇進しています。
見ると、今までは見習いで、来年1月から前座になるようです。
そして、本名を見ると、「美濃部」・・・、えっ?美濃部?
落語界で、「海老名」「美濃部」両家は有名ですからね。
http://www.rakugo-kyokai.or.jp/Performers/Details/93618310-e7cf-46ba-bc2e-0c6a3751372d早速調べてみると、「株式会社落語普及会」という事務所に所属している俳優さんとして、写真が載っていました。
この会社の代表者は、「美濃部由紀子」という人です。
この事務所のHPに、会社内容と代表者の紹介がありました。
http://www.rakugohukyukai.jp/gaiyou.html
五代目古今亭志ん生の長男である十代目金原亭馬生(美濃部清)の次女として、1958年、台東区谷中に生まれる。
物心ついた時から叔父である古今亭志ん朝をはじめ、数十人の落語家達の中で育つ。
父、馬生が亡くなるまで、付き人兼マネージャーを務めた。
また実姉は女優の池波志乃、義兄は俳優の中尾彬。
江戸落語普及の為、2010年、同会を発足。
江戸落語の世界をさらに盛り上げるため、江戸落語を広めるために、日々邁進している。
http://www.rakugohukyukai.jp/edorakugo.html
・・・ということは、志ん生師匠の曾孫で、先代馬生師匠の孫で、志ん朝師匠は大叔父ということじゃありませんか
ついでに、池波志乃さんの甥っ子。
本人は、山田清貴の名前で、「20世紀少年」という映画で、幼少期のヤン坊・マー坊役を演じた俳優で、11代目馬生に弟子入りし「金原亭小駒」の名を貰ったということです(現在は前座見習い)。
弟子としては、当代馬生師匠は、先代が亡くなった後に伯楽門下になっているため、先代馬生師匠から見ると、実の孫なのに曾孫弟子になるということですか?
政治家の世界と同様、最近は、噺家さんのご一族でも「代々噺家」というパターンが増えて来ました。
それにしても、落語界のサラブレッドとして、彼のプレッシャーは凄いものになるでしょう。
馬生門下には、三代目三木助の孫で、四代目三木助の甥である「桂三木男」さんがいます。
曾おじいちゃんが名人志ん生っていうのは、どういう心持ちなんでしょうねぇぇ。
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