先輩方のアドバイス
高座名のことを具体的に考えるようになったのは、9ヶ月ほど前のことでした。
今までもあくまでも雑談として、「3つある高座名を一つにしたら」とか、「師匠から良い名前を頂戴したら」とか、周囲の方々は気軽に無邪気に色々仰ってくださいます。
高座名が複数あるというのも、それぞれの事情や経緯があって、良い面、また思い入れもあります。
師匠からいただいた高座名という点では、「千早亭永久」と「三流亭流三」が該当します。
実は、私が気にしているのは、名前を一本化するということではなく、一番長く使っている「金願亭乱志」をどうしようかということでした。
このまま名乗り続けることについての是非でした。
トリガーとなったのは、落研OBのMLです。
確か談亭志ん志師匠が名古屋に行かれて、何人かのOBの方々とお会いになり、その中に「(初代)金願亭乱志」師匠がいらっしゃったんです。
お元気でいらっしゃるのですから、当然のことなのですが、「名古屋に乱志師匠がいらっしゃる。名古屋の方は間違いなく乱志師匠だが、ここにいる乱志は一体誰なんだろう?」って、"粗忽長屋状態"になってしまいました。
先代はそんな方ではありませんが、仮に狭量な私が先代だったら、「二代目が生意気なことをやっているらしい」と、心穏やかな気持ちでいられなかったかもしれない・・・・。
入部した時に、「二代目を名乗らせてください」とか、お許しいただいた訳ではありませんから、いわば勝手に名乗っているんですから。
高座名を落研が管理している訳でもありませんから。
決して、先代にご迷惑を掛けたり、イメージを汚したりしているとは思っていませんが、とても気になりました。
そこで、何人かの先輩に相談したところ、それぞれ大変温かいコメントを頂戴しました。
まずこんな意見から。
基本的には「OB会」ですから現役時代に使っていた高座名の方が良かろうかと思います。
現役時代の高座名からOB会登録後に改名された例としては、「但馬家渋珍」→「但馬家四分椿」師匠と「愛詩亭朝大」→「愛し亭朝大」師匠がありますので、改名の良し悪しについていは問題ないと思います。
それから、あえて、あえてということでのご意見。
「借家住い」のような気持ちから、乱志さんが高座名に悩み始めたとは???
正藏が彦六になったように、亭号をそのままにし、「乱志」はお返しし「円志」、「雀志」などとするのも一興か・・・。
そして・・・。
人間判断に困ったときはA案・B案と評価悩むより、閃いた事が正しいとされています。
閃きとは、個人の過去歴史&伝統の究極発想と言います。
エイヤ!とは違う。
東北大落研ブランドの中で伝統名跡乱志があったのも事実です。
落研は武闘派、文論派、落研長屋派など皆が平等に先輩、後輩意識することなく、男(女)の隠れ家です。
野暮を言う人は無いでしょう!
・・・って、何がなんだか分かりません。
実は、師匠からいただいた「千早亭永久」がいい、と仰る方もいらっしゃいました。
また、「そんなこと気にしないで、今までのままでいいじゃないか」という方も多いです。
そこで、「H先生」に、「千早亭永久」と「金願亭圓志」を書いていただいたんです。
そうそう、このめくりの話題を読んでくださった方が、こんなコメントをしてくださいました。
これまで「乱志」が、(私の)落語に対する狂的なまでの執念に相応しいと考えていましたが、「圓志」なら大賛成です。
「金願亭圓志」なら、わが国の貨幣単位「圓」にも通じ、亭号との相性もよく、若さの「乱志」に比べ円満な大人の風格さえ感じられます。
・・・とても素敵なコメントで、嬉しくなりました。
引続いて、暫く考えてみようと思います。
ところで、「圓志」という名前は、三遊亭圓朝の師匠である二代目三遊亭圓生の養子に三遊亭圓志を名乗った人がいるようですが、詳細は分かっていないようです。
だから構わないでしょう。
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