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2014年12月30日 (火)

夫婦

ある芸能人が離婚をした時、「私達はお互いの仕事の都合上すれ違いが多く、家族の時間を十分持てなくなった今、色々と悩み考えましたが、娘を第一に考え二人で話し合い、そしてお互いを思い合った結果、今後はそれぞれの道を歩むことが最善の道と考えて決断することとなりました」と離婚の理由をコメントしたそうです。
そしてさらに、最後の家族旅行に行って来たそうで、「この先も娘のことを第一に考えて、お互い父親母親でありますので、親としての責任を果たす為に協力していくことを再度約束し合い帰ってまいりました。今後は尊敬出来る友人として新たな関係を築いていけると思っております」と・・・・。
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他人の夫婦のことですから、どうでも良いことなのですが、ちょっと一言言わせてもらいます。
コメントに、「娘」・「親」という単語が何度か出て来ますが、この夫婦は二人とも、結局自分のことだけで、娘のためのことなど全く考えてはいないことが分かります。
「すれ違い」って、自分たちのことでしょう。
誰かから、強引にやらされている訳ではないでしょう。
ことほど左様に、自分の都合や好き嫌いだけで離婚の判断を下しているのです。
もし娘のことを本当に思うなら、親としての責任を果たすのなら、お互いに尊敬できる関係が築けるなら、そもそも離婚などしないと思うのは、オジサン発想なのでしょうか?
親が勝手に結婚したんだから、娘には何の罪もない。
子どもにとって、たとえどうしようもないひどい親でも、絶対にいないよりいたほうがいい。
親は、自分たちがどんなに仲が悪くても、子どものために尽くさなくてはいけない。
それが人の業というものではないのでしょうか?
それが親の責任というものではないでしょうか?
落語国の人なら、絶対に夫婦別れはしていないと思います。
「子は鎹」と言いますが、子を鎹に出来ないような夫婦は、夫婦になる資格もないと思います。
子どもは宝です。
絶対に子どもを不幸にしてはいけません。
だから、親は別れちゃいけないと思います。Blog_import_5321973342f7c
落語では、「芝浜」も「子別れ」(一度は別れますが)も「厩火事」や「心眼」あたりも、決して夫婦別れなどしていませんから。
「松山鏡」「夢の酒」「替り目」「短命」・・・・。
師匠がよく仰います。
好き嫌いだけで判断をするのは子ども、大人は良い悪いの判断が出来なくてはと。

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