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2014年12月11日 (木)

不動坊?

最近、このブログの話題が、落語ではなくて、新聞やテレビで報道されているものばかりになっています。
干し柿?
色々あって、「落語道」を通らずに、やや迂回しているからです。
それでも、何とか落語に結びつけようと姑息に頑張っています。
明日あたり、アクセス件数が71万件になりそうです。
という訳で、滋賀県で男性が、高さおよそ30メートルに張られた送電線に引っかかったというニュースです。
青いパラグライダーの翼が送電線に引っかり、男性が座席に座ったまま、ひもにつられていて、宙づりの状態になっています。
落下するおそれがあるため、地上では男性を受け止めるための救助マットを広げて待ち構えました。
男性は意識ははっきりしていて、けがはなさそうだということ。
消防は、送電線の電気を止めたうえで、安全を確認した後、はしご車で救出したそうです。
色々事情はあるのでしょうが、慌しい師走に迷惑な話です。
ドジな噺家が宙ぶらりんになる「不動坊」みたいです。
品行方正で通るじゃが屋の吉兵衛のところへ、ある日、大家が縁談を持ち込んできた。
相手は相長屋の講釈師・不動坊火焔の女房お滝で、最近亭主が旅回りの途中で急にあの世へ行ったので、女一人で生活が立ちいかないから、どなたかいい人があったら縁づきたいと、大家に相談を持ちかけてきた、という。
ついては、不動坊の残した借金がかなりあるので、それを結納(ゆいのう)代わりに肩代わりしてくれるなら、という条件付き。
実は前々からお滝にぞっこんだった吉公、喜んで二つ返事で話しに飛びつき、さっそく、今夜祝言と決まった。
さあ、うれしさで気もそぞろの吉公、あわてて鉄瓶を持ったまま湯屋に飛び込んだが、湯舟の中でお滝との一人二役を演じて大騒ぎ。
「……『お滝さん、本当にあたしが好きで来たんですか?』
『何ですねえ、今更水臭い』
『だけどね、長屋には独り者が大勢いますよ。
鍛治屋の鉄つぁんなんぞはどうです?』
『まァ、いやですよ。あんな色が真っ黒けで、
顔の裏表がはっきりしない』
『チンドン屋の万さんな?』
『あんな河馬みたいな人』
『じゃあ、紙すき屋の徳さんは?』
『ちり紙に目鼻みたいな顔して』」
湯の中で、これを聞いた当の徳さんはカンカン。
長屋に帰ると、さっそく真っ黒けと河馬を集め、飛んでもねえ野郎だから、今夜二人がいちゃついているところへ不動坊の幽霊を出し、脅かして明日の朝には夫婦別れをさしちまおうと、ぶっそうな相談がまとまった。
この三人、そろって前からお滝に気があったから、焼き餅も半分。
幽霊役には年寄りで万年前座の噺家を雇い、真夜中に四人連れで吉公の家にやってくる。
屋根に登って、天井の引き窓から幽霊をつり下ろす算段だが、万さんが、人魂用のアルコールを餡コロ餠と間違えて買ってきたりの騒動の後、
噺家が「四十九日も過ぎないのに、嫁入りとはうらめしい」
と脅すと、吉公少しも動ぜず、
「オレはてめえの借金を肩代わりしてやったんだ」
と逆ねじを食わせたから、幽霊は二の句が継げずすごすご退散。
結局、「手切れ金」に十円せしめただけで、計画はおジャン。
怒った三人が屋根の上から揺さぶったので、幽霊は手足をバタバタ。
「おい、十円もらったのに、まだ浮かばれねえのか?」
「いえ、宙にぶら下がってます」

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