首塚は残る
かつて勤務していた大手町がさらに変貌します。
大手町の三井物産本社ビル、旧プロミス本社ビルなど3棟の再開発が発表されました。
新しく超高層ビル2棟を建てる計画だそうです。
ご近所だったので三井物産ビルにはよく行きました。
地下一階の食堂は定番でした。
仕事で三井物産を担当していましたし。
カルガモの親子が歩道を横断して皇居のお堀に行く姿がテレビや雑誌で大評判でした。
で、この敷地の一角には「平将門の首塚」が鎮座ましましています。
この祟りは昔から有名です。
「撤去しようとしたGHQ(連合国軍総司令部)の重機が横転した」などという言い伝え・・・。
ということで、「将門の首塚」は計画に含めず、周囲は緑地にするということです。
上の地図の赤い破線の下の真ん中で四角く食い込んだ部分。
以前は、皇居の大手門から見るとこんな景色だったのですが、下のようになってしまいます。
これも昭和の終わりでしょうか・・・。
ところで、「首塚」は東京都指定の文化財で、敷地は都の所有。
平安時代の武将、平将門の飛んできた首をまつったとされる。
道路に囲まれた四角形の開発予定地の中で、首塚の一角だけが切り取られたように抜け落ちている。
デベロッパーは、「神聖で大切な場所と認識している」と答えたそうで、やはり意識しているようです。
ところで、ここはかつて、「三味線栗毛」の主人公と言われる「酒井雅楽頭」の上屋敷があった場所です。
バチがあたってもいけませんな。