落語を楽しむコツ
三遊亭兼好さんが、スポーツ新聞のインタビューに答えている記事がありました。
その最後の部分で、「落語初心者が落語を楽しむコツは?」という問いに、以下のようにコメントしていました。
落語って想像力なので、最終的には自分で自分を笑うんですね。
直に見たものではなく、話に入っていって、自分が想像したもので笑う。
つまり、自分のユーモアセンスが試されます(笑)。
だから、何かをしてもらって笑わせてもらおうと思ったらダメ(笑)。
落語家に頼っちゃダメです。
我々はきっかけを与えて、お客さんのスクリーンに、楽しいものを映し出す。
そういう意味では、楽しもうって思わないと楽しめないかも知れませんね。
でも逆に楽しみたいっていう気持ちがあれば、こんなに簡単に楽しめるものはない。
だって、なんの装置も、ルール説明もないのに、お客さんは理解してくれる。
これってほかの国ではほとんどできないんですって。
この落語っていう芸能が成り立っているのは、お客さんのレベルが高いってことなんですよね。
蕎麦を食べる真似しているのをバカバカしいと思わないところが逆に賢くて、そこを楽しもうっていうのが素晴らしい。
だから日本人って優秀なんでしょうね。それにボケ防止にもなる(笑)。
・・・他の国のことは分かりませんが、この国の人たちのメンタリティ(料簡)に合っているのでしょう。
いや、落語というのは、この素晴らしいメンタリティ(了見)が育てた芸能なのかもしれません。
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