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2014年12月23日 (火)

寄席文字教室ブーム?

落研OBのMLで、寄席文字の話題になっていたところ、朝日新聞の記事を見つけました。
太っちょでぽよよーんと弾んでいる文字。
落語でおなじみのこの寄席文字は、明治生まれの噺家橘右近が創設し、来年で50周年を迎える。
右近作品集が刊行されたり寄席文字を学ぶ人が増えたりなど、ちょっとしたブームになっている。

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寄席文字は、江戸時代の寄席ビラに書かれた専門書体「ビラ字」が源流だ。
文字を客席に見立て、満席になるように右肩上がりに隅々まで黒々と描くのが特徴。
通常、日本画の隈取り筆にたっぷり墨を含ませて筆を斜めに持って書く。
右近は、関東大震災で版木が焼けて絶滅しかかったビラ字を復活、運筆をすっきりさせて改良し「寄席文字」と名付けた。
1965年に橘流寄席文字の家元となり、後継者を育てた。
右近の一番弟子、橘左近さんは、見よう見まねで学んだ。
作品を写真に撮り、拡大してトレーシングペーパーを重ねてなぞり、何度も練習した。
右近は寄席文字を書く時、息を止めて一気に仕上げたという。
「絵を描くような自在な筆遣いに圧倒された。早くてきれいで威勢が良いのにほれぼれしました」と左近さん。

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そんな右近の作品を集めた「橘右近寄席文字集成」(弘文出版)は、22年ぶりの復刊だ。東京・新宿末広亭や東京・上野鈴本演芸場の看板類、番組表、東京・国立演芸場の演者名を書いた「めくり」などを収録している。
寄席文字に使う道具や書き方などの解説も加えられた。
編纂にあたった橘右橘さんは「師匠の脂の乗り切った時の作品が並んでいる」と話す。

9784875202325
現在、右近師匠直系のお弟子さんは15人いらっしゃるそうです。
橘流寄席文字教室は東京や大阪など全国に約20ヶ所もあり、約300人が寄席文字を学んでいるとのこと。
私も、もう少し時間と財布に余裕があれば、是非習ってみたいと思います。

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