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2014年11月 1日 (土)

東北大学祭「川内寄席」開催中

A873b7f40a10da9fbb51ec546e92d867_40東北大学祭「川内寄席」は、今やたけなわ。
確か、今日のご趣向は、「名人会」だったはず。
落研のリアルタイムのツイートによると・・・、
C203教室にて名人会をやってます。
ビスコ、対韻、十三のベストメンバー!
是非お越しください!!

・・・どうやら、升万楼ビスコさん、相音舎対韻さん、暇楽家十三さんの3人が、現在の落研のベスト、「名人」ということのようです。
ほかにも、海亭ぺんぎんさん、七志家伍兵衛さん、凰亭火炙鶏さんなんていう名前も、よく眼にするのですが・・・・。
OB会で言えば、桂友楽師匠・談亭志ん志師匠・喰亭寝蔵師匠の「落研OB御三家」というところですか。
どこの世界、どの時代にも、代表的な人を挙げると3人になるんでしょうかね。
生協じゃなくて、盛況を祈りたいと思います。

 ※たけなわ(酣/闌) [名・形動]
   
行事・季節などが最も盛んになった時。
   盛りが極まって、それ以後は衰えに向かう時。
   また、そのようなさま。真っ盛り。真っ最中。

宴も高輪プリンスホテル(たけなわ)ですが・・・。
昔から「名人上手」なんてぇことを言いますが、「名人」と「上手」というのは、大変な違いがあるそうです。
「上手」というのは、天賦の才のある人が一生懸命に努力をすれば、なれることもありますが、「名人」というのはそういう訳にはいかない。
「名人は上手の坂をひと上り」なんてぇことを言いまして、凡人には到底理解できない領域ですね。
「文七元結」のマクラで、三遊亭生師匠が、「名人」について語っています。

昔に比べ、今は、本当の名人と呼ばれる人は少ない。
名人会などと称される席に招かれて咄をするなんぞ、おこがましい。
落語家で“名人”と呼ばれるにふさわしいのは、三遊亭円朝や四代目の円生、橘家圓喬くらいなもの。
その下の“上手”は圓右。
さらにその下となる“下手”となるのが師匠の円蔵と、このくらい芸達者な人がいた。

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  (四代目橘家圓喬)          (初代三遊亭圓右)
歌舞伎で言えば、“團十郎名人、菊五郎上手、左団次下手”という位取りになり、滅多やたらに名人なんぞはいない。
それほどまでに、一芸で身を立て名を成すというのは、難しい。
近ごろでは、やたらに「○○名人会」なんていうのがあって、中には「前座名人会」なんというのもありまして、噺家になってたった2~3年で名人になるという・・・。
現代人は何かとすぐに感動したり、勇気をもらったりばっかりいますから、ちょっと有名になったりすると、"大物"なんて思っちゃうんでしょうね。
ところで、
橘家圓喬というのは、圓朝一門のエースですし、圓右は、二代目圓朝を襲名しながらも高座に上がらずに病没した人です。
それぐらい「名人」というのは希少価値があるということですね。

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