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2014年11月 7日 (金)

また小金治師匠のこと

drama桂小金治師匠の訃報では、落語家さんというよりも、「ワイドショーの司会者」が一番に挙げられ、「映画やテレビドラマでも活躍…」と経歴が紹介されるパターンが多かったですね。噺家さんとして将来を嘱望されていた小金治師匠の道を変えさせたのは、鬼才と言われた某映画監督さんだそうです。
この監督の死後に出版された本で、小金治師匠はコメントを寄せているそうです。
「私に噺家を止めさせたのは先生(監督)ですが、忘れもしません、私の師匠の小文治の前に手をついて、『良い噺家を一人ダメにします。お許し下さい…』と云われました。そして、亡くなるまで、随分面倒を見てくださいました」。
師匠の許しを得て松竹と専属契約を結んで俳優に転身。
役者として成功後も落語をやめることはありませんでしたが、実は真打にはなっていません。
従って、本来なら「師匠」とは言わないのですが・・・。
それにしても、「良い噺家を一人ダメにします。お許し下さい…」と、脇役で使う人を反対覚悟でわざわざよその世界から引き抜くというのは、言う方も、言わせた噺家も、そしてこれを許した師匠も凄いと思います。
戦争で何もかも失い、ゼロからスタートした世代だからこそ出来たことなのかもしれません。
みんな必死で、真面目だったんですね。きっと。
ところで、三遊亭金馬師匠が、前名の小金馬が小金治と似ているので、よく間違えられたそうです。
そうですよ。
私も、昔は、柳好・柳橋・柳昇・柳朝の区別がつきませんでした。

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