« 三遊雪どけの会 | トップページ | 「Ⅰさん」と »

2014年10月27日 (月)

文七元結

師匠の高座本「文七元結」を読み始めました。
まだ、演読とまでは行きませんが、部分的に音読をしてみました。
師匠の演出は、かなり独特な所もあります。
例えば、左官の長兵衛夫婦のこと、吾妻橋の上でのやり取り、「佐野槌」へ辿りつくプロセス、そして何より、オチがあること。
お久は長兵衛の前妻が産んだ子だというのは、かなりれポピュラーな演出ですが、師匠はさらに、お久には兄がいて夭折しているという設定です。
最後の部分も、多くは、文七が奉公する鼈甲問屋の旦那が、文七とお久を夫婦にさせることになっていますが、文七に元結の店を持たせ、そこにお久が通っているうちに相思相愛となって夫婦になる設定です。
オチは、(縁を)結ぶの神と(髪を)結ぶの紙(元結)をかけています。
売り出せし 髪をまとめる元結を 結びの神も 守りたまへり
売り出せし 元結結ぶの神なれば 文七お久 共白髪まで

この二首の短歌がオチになっているんです。
Arigatabungu_tib022
・・・各場面を削ぎ落として、全体をスリムにすれば、30~40分で演ることが出来るでしょう。
「浜野矩随」と並べて、是非自分のものにしてみたい。
この噺は、泣かせる場面が少なくとも3ヶ所あります。
場面転換が5ヶ所あります。
登場人物が、ポイントになる人が、最低6人います。
しかも、そのうち半分は女性です。
芝居もやったことのない素人が、どこまで出来るかは全く分かりませんが、少しずつ温めて行こうと思います。
Img_9
本所達磨横町に住むの左官の長兵衛は、腕はいいが、博打にこって家は大貧乏。
娘のお久が吉原の佐野槌に自分の身を売って急場をしのぎたいと駆け込む。
返済期限を過ぎるとお久に客をとらせるという条件で、長兵衛に五十両渡す。
長兵衛が吾妻橋まで来ると若者が身投げをしようとしている。
長兵衛が訳を聞くと、近江屋の手代の文七で水戸屋敷から集金の帰り、怪しげな男に突き当たられ五十両を奪われたという。
押し問答の末、長兵衛は、五十両を叩きつけるように、無理やり文七に譲ってしまう。
文七が店へ帰ると、奪われたと思った金は、文七が水戸屋敷に置き忘れたことがわかる。
翌朝、文七と近江屋が五十両を返しに来る。
いったんやった金は今更受け取れないと長兵衛は言い張るが、しぶしぶ受け取る。
近江屋が持参したお礼の酒の後に、お久が駕篭から出てくる。
文七とお久は結ばれ、麹町貝坂に元結屋の店を開いた。
やはり、いずれはやってみたい噺です。

« 三遊雪どけの会 | トップページ | 「Ⅰさん」と »

落語・噺・ネタ」カテゴリの記事