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2014年10月

2014年10月31日 (金)

神無月の落語徘徊

今月は何がありましたかねぇ・・・。
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毎日が、何も出来ないうちに、空しく、慌しく過ぎて行くような。
気がつくと、もう10月末。
確か去年の今頃は、まだ9月入ったばかりぐらいだった気がします。
やはり、最大の出来事は、「深川三流亭」です。


それにしても、窓口さんのおかげで、大盛況の落語会になりました。
今回も、叔父夫妻がご友人を何人か誘って聴きに来てくれました。
落語の楽しみを少しでも味わっていただけたのなら、とても有難いことです。
「一人酒盛」は、私も演っていてとても楽しい噺でした。
まだ奥が深い落語ですが、ワンステップ進んだ気はしています。

越児さんに、素晴らしいBDを編集・制作していただきました。
深川三流亭のBD
このブログへのアクセスは、1日に68万件、21日に69万件に到達し、来月には70万件まで行くことが出来そうです。
ブログを始めて、12月末で丸6年が経ちます。
次の噺は、「蒟蒻問答」「明烏」そして「文七元結」にチャレンジして行こうと思います。
稽古用高座本
私は参加出来ませんでしたが、「OB落語会」が終わりましたので、OB会報「あおば亭」も編集するのでしょうか?
心の余裕がないところで、なかなか会報モードになれないのも正直なところです。
一生懸命になっても、何となく反応や手応えがなく、寄稿してくださった方々にも申し訳なく思う部分もありますので。
それぞれ「体温」が違いますから、ただ反応を求めるのも詮無いないことではありますが、同好の多数の人たちが情報交換や交流をして行くのには、もっと積極的な反応が欲しいというのが本音です。
尤も、今までの自分の力のなさが露呈している部分を痛感し、正直なところ疲れているというのが本音でもあります。
「落語徘徊」を始めて約8年ぐらいになります。
どこにフォーカスして行くのかも、そろそろ考える時期になっているのかもしれません。
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ところで、今月は、「史上最強」という触れ書きの台風が2つ上陸。
郷里では、最初の18号の被害が大きく、地元の人は、今まで最大の雨量だったと言っていました。
何でも、丸1日で、400ミリ以上降ったそうですから。2020200000jp000020141005120000
実家の近所で独り暮らしをしていたおばあさんが、雨で水道やらが壊れてしまい、娘さんの家に越して行きました。
色々なことがきっかけになって、人の生活や人生が変わり、時の流れに翻弄されます。
出会いもあれば、別離もあります。
盛者必滅、会者定離・・・。

東北大学祭「川内寄席」

今日から、川内キャンパスで大学祭が開催されるはずです。
現役の皆さんは、吉例「川内寄席」で頑張ることでしょう。
31日・1日・2日の3日間、川内キャンパス【C203】で「川内寄席」。
http://www.festa-tohoku.org/place/placeC.html
通称落研です!
新サークル棟405号室で毎週月曜日18:30から活動しています。
主な活動は定期発表会と出前落語です。
出前で地域の集まり等の依頼により出向き、ささやかな笑いを届けております。
川内寄席楽しんでください。

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これは2年前の「川内寄席」の様子です。
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何か、寄席と言うよりも、パネリストを囲んだ座談会みたいな雰囲気ですね。Dsc02738
後ろの黒板には、何やら研究成果が板書されているという風情で。L3206790001019038_2
何年か前は、着物ではなく、法被姿で演っていたんでしょうか?
現役の方々のツイッターやブログを拝見すると、今年は、2日目と3日目には、何やら「企画物」があるそうです。
  11月1日(土)  落研が誇る実力者たちによる名人会
  11月2日(日)  動物が登場する落語の動物ネタ縛り

・・・と、まぁお座興ということでしょうか。
色々考えて、みんなで会を作り上げることは大切ですね。
現役時代の私ならば・・・、1日は「名人」ではないので出演出来ませんが、2日は持ちネタに「ねずみ」と「猫怪談」と、直接登場はしませんが「薮入り」と「浜野矩随」がありますから、出演出来たかな?
ところで、我々の頃は、C棟ではなく、B棟の階段教室で、暗幕を張り巡らせて、室内を暗くしてやっていました。
毎年、大学祭と日本シリーズが重なりますので、高座に上がる人は、「日本シリーズの途中経過をお知らせします」なんて言って、客席のお客さまと一緒に楽しんでいました。
あの頃強かったのは、巨人と阪急でしたね。

守備妨害?

会社のソフトバンクの熱狂的ファンの女子社員は、大阪では暴動が起こっているのではないかと心配しています。
日本シリーズは、あっけない幕切れでした。
「スリーフットライン」と呼ぶそうです。
本塁から一塁の中間点あたりから、ファウルラインと並行して描かれているラインのことです。
※スリーフットライン
 本塁・一塁間(90フィート、約27.4m)の中点にあたる、
 本塁から45フィート(約13.7m)の地点から一塁方向へ
 ファウルラインと平行に描かれて線。
 長さは48フィート(約14.6m)であり、一塁から3フィート
 (約91.4cm)だけ外野側に延びている。
 ファウルラインとの距離は3フィート。
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一塁に対して守備が行われているときに、打者走者がスリーフットレーンの外(ファウルラインよりもフェアグラウンド側またはスリーフットラインよりもファウルグラウンド側)を走って、一塁への送球を捕えようとする野手の動作を妨げたと審判員が認めた場合、打者走者は守備妨害が宣告されてアウトになる。

ただし、打球を処理しようとしている野手を避けるためにスリーフットレーンの外を走ることは差し支えない。
また、スリーフットレーンを示すラインはそのレーンの一部であり、打者走者は両足をスリーフットレーンの中かライン上に置かなければならない。

ルールどおりのジャッジだということでしょう。
以前から、一塁線のあの四角いゾーンは何かと気になっていて、走塁のためのものだとは知っていましたが、詳しく知りませんでした。
よく出来たルールだと思います。
物事に「たら」「れば」は無力ですし、気持ちも分かりますが、最後の打者走者のN選手には悔いの残るプレイでしょう。
阪神ファンの皆さん、彼を擁護したり責めたりしないでください。
とにかく、糾弾(球団)が心配です。

キラキラネーム

「キラキラネーム」というのは、当て字が多く一見して正確に読むことはほぼ不可能に近い、一般常識では考えにくい名前のこと。
語源は不明ですが、多分に「嘲笑」の意味が込められています。
子どもの名前に見られる、暴走族のような当て字や漫画・アニメ・ゲームなど架空のキャラクターからとった当て字の名前のように、読みづらい名前や、常識的に考えがたい言葉を(戸籍上の)名前にすること、その名前です。

某週刊誌に、このキラキラネームが採り上げられていました。
曰く、「犬や猫でもバカにされかねない恥ずかしい名を、わが子につけて悦に入る親たち。当て字の"才能"には恐れ入るが、一瞬の思いつきの犠牲となり、一家一門の恥をさらしながら生きざるをえないわが子の哀れな運命を、少しは想像したことがあるだろうか。」
まぁ、そこまで言うかですが、確かにそれに近い思いにもなります。
差し障りがあるかもしれませんが、こんなキラキラがあるそうです。
  空(すかい)、男(あだむ)、英雄(ひーろー)、世導(りーだー)、
  七音(どれみ)、強音(ふぉるて)、希星(きらら)、絆星(きら)
  来桜(らら)、月(あかり)、天響(てぃな)、緑輝(さふぁいあ)
  火星(まあず)、葵絆(きずな)、姫星(きてぃ)、泡姫(ありえる)
  美俺(びおれ)、姫凜(ぷりん)、恋恋愛(れんれこ)
  祈愛(のあ)、今鹿(なうしか)、光宙(ぴかちゅう)、黄熊(ぷう)

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・・・いやはや何とも・・・。
昔、わが子に「悪魔」という名前をつけた親が問題になりましたが、ある意味では、それ以上の"乱れ"を感じてしまいます。
まるで、落語のオチのようです。
落語のオチなら洒落になりますが、生身の人間の正式な名前となると洒落になりませんよ。
私が小学生の頃でしょうか、近所に女の子が生まれて、親は「くるみ」ちゃんと名づけようとしたそうですが、「この子が70~80歳になって、くるみちゃんはどうか」ということで、「○代」ちゃんという名前にしたという話を聞いたことがあります。
今では80歳の「くるみ」ちゃんも十分ありですが、当時は、「○子」「□美」「○枝(江・恵)」「△代」ちゃんなどというパターンが主流でしたから。
名前と言うのは、例えば、海外では宗教とか。
日本では、格言とか、自然とか、良い意味合いは勿論、普遍性のある価値観とか品格も意識して、多くの人が納得して敬意を表すことが出来るものをつけようと思うのは、オジサン発想なのでしょうか?
打算だとか、一時の熱情や好みでは、かえって陳腐なものになりかねませんから。
そう言えば、キラキラネームではありませんが、最近の町村合併で、歴史や風土を表わすような名前から、訳のわからない、関係者の妥協の産物のような地名も出ています。
これも、同じ雑誌の別項で語られていました。
「歴史や風土を背負い、土地の"履歴書"たる市町村名が、平成の大合併をへて次々と書き換えられてしまった。あたかも、ほかの誰かになりたがったかのようだが、逃亡を企てる指名手配じゃあるまいし・・・。」
これも、前半部分は、同感ですね。
カタカナやひらがなの名前、実現はしなかったものの、キラキラネームのような当て字のような名前も真剣に議論されたそうです。
一番安直なのは、既にある有名な地名に「東」「南」「西」「北」をつけた、駅名のようなパターン。
私の身近なところで違和感があったのは、山梨県で言えば「中央市」と「甲州市」ですね。
静岡県では何と言っても「伊豆の国市」ですよ。
中央って、どこの中央なんでしょう。
甲”州”、伊豆の"国"は、既にエリアの単位がついているのですから、馬から落馬名と同じだと思います。
いずれも、甲斐市、伊豆市という名前を先に取られてしまったので、苦し紛れにつけたのが見え見えです。
さらにこの雑誌では、「南アルプス市」も言われていました。
アルプスというのは海外の地名ですから。
実現はしなかったそうですが、青森県「あっぷる市」、愛知県「南セントレア市」、奈良県「聖徳太市」・・・。
ここまで来ると、本当に真面目にやってるのと訊きたくなります。
奈良県の地名なんて、落語「鹿政談」のオチみたいです。
「きらず("きらず[おから]"と"切らず")にやるぞ」
「まめ("豆"と"まめ[元気]")で帰れます」
そうか、キラキラネームも、新地名も、落語のネタになりますね。
翻って、我々の高座名も、基本的には洒落の世界で命名していますが、中には訳の分からないものもあります。
申し訳ありませんが、我が落研にもありますよ。
私の「金願亭乱志」は、初代がいらっしゃるのですが、単なる地口だけではなく、複数の意味や思いが込められています。
現役の人には、名乗る名前は自由ですが、卒業して社会人になった時でも、どこでも理解されて堂々と使える名前にしておいた方がいいよ、と言いたいですね。
※金願亭乱志の薀蓄
 読みは、近眼で乱視ということですが、金を欲しがって心乱れる字面になっていて、実際にプロにある、「金原亭」と「談志」の地口にもなっているのです。

稽古用高座本

「蒟蒻問答」と「文七元結」の稽古を始めてみようと。
稽古用高座本
師匠から戴いた「高座本」は、師匠手ずからのA5判サイズです。
私は、最近では、ほとんど師匠の高座本をベースに演らせていただいています。
落語っ子連の越児さんや窓口さんは、別の師匠の音源から筆記して、ご自身でネタ本を作っておられるようです。
私は、手抜きで、出来合いのものを使っているような感じです。
私も以前は、自分で書いたり、PCで打ち込んだりしていたのですが、師匠からご指導いただくようになって、記憶や暗記の作業をしなくなったので、自分で書いて覚えるというプロセスは不要になったこともあります。
その代わり、高座本に書き込みをして、自分の言葉に直したり、必要な項目を加筆したり、語らない部分をカットしたりします。
書き込みやカットなどを、師匠の高座本そのものに直接施すと、高座本が汚れて師匠のオリジナルな部分を毀損してしまうような気がするのと、「演読」する時にはA5判では小さすぎるので、B5判に拡大コピーして、使うことにしています。
ということで、2つの高座本コピー(稽古用)を作りました。
「明烏」も早晩作りたいと思います。

「立川談志 鬼不動」

落語の革命家・立川談志。
その核心は、業の肯定とイリュージョン。
談志の神髄を、「今」の談志に尋ね、志ん生、三平との座標軸の中に解き明かす試み

9784309275291またまた談志本。
そんなに物凄い人だったんでしょうか?
そんなに落語が上手かったのでしょうか?
分かりません。
本人のみならず、取り巻きの方々にも金を稼がせてくれるというのは、ご本人の人徳か奇行か・・・。
先日、三遊派の話題を出しましたが、四天王といわれた「談志・志ん朝・柳朝・圓楽」のうち、柳朝師匠は若くして病気を患って亡くなりましたから仕方がないとして、後輩や我々のような落語ファンに様々なものを残してくれたのは、談志師匠と志ん朝師匠の二人だけのようです。
圓楽師匠は、マスコミ受けはしていましたが、やはり「芸」だとか、後継者だとか、没後の落語界への影響などを考えると、いささか・・・という気がします。
私個人は、素人として落語を演る時には、声のトーンやテンポなども考えると、圓楽師匠が一番ネタ本にしやすかったと思います。
志ん朝師匠は、「えぇ?」を多用するリズム感は、よくコピーしてしまっている人がいますが、素人がやると不自然になってしまいますし、談志師匠には、高座本としてはまとめづらいですから。
そう言えば、「深川三流亭」で、窓口さんが「船徳」を演りましたが、「んとうに(本当に)」という、これまた志ん朝師匠の口癖が、何と36ヶ所入っていたと、稽古の時に師匠から指摘されていたそうです。
「志ん朝節」は感染力が強いですからねぇ。
私の学生時代の持ちネタのうち、「ねずみ」「薮入り」「浜野矩随」「花筏」などは、圓楽師匠でした。
志ん朝師匠は「甲府ぃ」ぐらいで、談志師匠は皆無です。
ちなみに、柳朝師匠は、「花色木綿」の時に、一部を参考にさせていただきました。
本とは全く関係ない話題になってしまいました。

2014年10月30日 (木)

寒い朝

今朝は冷え込みました。
寒い朝ホームで手袋をはめて新聞を読んでいるサラリーマンがいました。

深川三流亭のBD

先日の「深川三流亭」の映像を収録したBD。
深川三流亭のBD
越児さん(寝蔵師匠)が撮影・編集・制作をしてくださり、メンバー全員に送ってくださいました。
驚いたのは、ディスクの装丁です。
私が頂戴したものは、私の名前が右側に、写真が真ん中に配置されています。
…と言うことは、今回は6人出演しましたから、6種類あると言うことですか?
まぁ、実に粋なお取り計らいで、感謝感激です。
最近自信をなくしていたので、自分の映像を見ていませんが、今度の連休で、じっくり鑑賞?してみようと思います。

越児さん(寝蔵師匠)、いつもありがとうございます。

落語日和

180020_s160落語を知らなくても、落語の歴史や噺家の事がひと目で判る。
噺家の美しい仕草を写真で楽しめる落語の魅力が満載の一冊。
落語の始まりや散歩コースまで、写真と図版で紹介。
古今亭菊ノ丞のCD付き。

東京かわら版で紹介されていたのを、上野駅の本屋さんで見つけ、思わず購入しましたが、取り立てて珍しい内容ではありません。
ただ、山川出版社の刊行というのが、気になりました。
確か、高校時代の歴史関連の教科書や参考書でお馴染みだったので、とても懐かしくて。Sim
灰色の表紙の世界史と、茶色の表紙の日本史の教科書でした。
表紙の素材と字体に特徴がありましたので、妙に覚えています。
私は、こう見えても、日本史が得意でしたから、この教科書には良い思い出ばかりが残っています。
ただ、日本史に比べると、世界史はやや苦手でしたから、ちょいと複雑ではありますが。
考えてみると、私の歴史の知識は、落語に関するものを除けば、この教科書から学んだことが全てだと言っても過言ではないと思います。
歴史専門の出版社が出した、落語の歴史の部分は、とても信頼感と説得力がありますね。

志ん朝語録

「落語家語録」から頂戴しました。
昔、文楽師匠にね、「寿司屋にはね、寿司屋らしい寿司屋とね、寿司屋臭い寿司屋があるんだよね。芸人もおんなじです。芸人くさい人はだめ。芸人らしく生きなさい。」って言われたよ 。
・・・「くさい」はダメ、「らしい」でないと。

トクホランキング

ダイエット中の私に、「リバウンドを楽しみにしているよ」という、とんでもないことを言う輩がいます。
私は、「もうデブだとは言わせない」と反論しています。
知人で、ちょうと私と同じタイミングで、数キロ痩せた人がいるのですが、「特別に何かダイエットをやっていない」と言っていました。
風の便りに聞くところによれば、糖尿病が進行して痩せたようで、インスリン注射をはじめるとか・・・・。
私は、本当にダイエットで痩せましたが、糖尿病というのは恐ろしいですね。
最近は、世の中健康志向の一層の高まりから、「トクホ」製品が多く出回っています。
当然のことながら、私も気になる部分ではあります。
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某社が、セルフ型アンケートサービスを利用して、事前のスクリーニング調査で「普段から健康を意識し、日常的にお茶系トクホ(特定保健用食品)飲料を飲む」と回答した20代~60代の男性385名を対象に、「男性が好きなお茶系トクホ飲料ランキング調査」を実施。
9種類のお茶系トクホ飲料を、13の観点からランキング調査した結果、「ヘルシア緑茶」と「黒烏龍茶」が、それぞれ4つのカテゴリで人気1位となり、9種類のお茶系トクホ飲料の中で最多のNo.1 を獲得したそうです。
コマーシャルを見ていて、やや大袈裟なものが多いと思いつつも、やはり生活習慣の悪い数値を楽をして改善したい気持ちをくすぐられるものです。
いずれにしても、春風亭一蔵さんではありませんが、「趣味はダイエット、特技はリバウンド」と呼ばれないようにしたいものです。
あ、この一蔵さんも、元気な一朝一門の元気な二つ目さんでした。
私も、健康ならば、命も要りません。

2014年10月29日 (水)

定期券

定期券が月末で切れます。
定期券
今夜、上野駅の自動販売機で、継続購入しました。
それにしても、便利になりました。
あっという間に、手続が完了してしまいます。
このSuicaカードの定期券の欠点は、券面に印刷される定期券の内容が、そもそも印刷が不鮮明なのと、使っているうちに消えてしまって読めなくなることです。

あずみさん近影

我々落研OBのマドンナ、三味線漫談の「林家あずみ」さんの近影を発見しました。
毎週水曜日にレギュラー出演しているニッポン放送の番組について、ツイートをしています。
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立川の国営昭和記念公園で開催中の肉フェストウキョウ2014秋におじゃましました!
大盛況でした!
中継終わってから極太ソーセージを700円で購入し食べました!
美味し!
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・・・ちょっと雰囲気が違う感じもしますが、よぉく見ると、紛うことなきあずみさんです。
やはり現代っ子のお嬢さんです。
また、「一番丁はずみ亭」に呼びたいものです。

脳梗塞

某女性タレントさん(50歳)が、脳梗塞のために緊急入院していたそうです。
数日前の夕方、自宅で不調を訴え、救急車で都内の病院に搬送。
幸い軽症で、当面は治療とリハビリに専念するそうですが、「回復傾向にあるので、復帰を目指して頑張ります」とのコメントを発表しているとのこと。
元気なキャラクターで売っている人ですから、とても驚きました。
それにしても脳梗塞と言うのは恐ろしいですね。
今日、レギュラーで出演している某テレビ番組の公開録画を富士市の文化会館で行う予定だったそうです。

新人落語大賞

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「平成26年度 NHK新人落語大賞」は、7回目の挑戦で初めて本戦に進出した「春風亭朝也」さんが、念願の大賞を受賞したそうです。
東京と大阪で行われた予選には計104名が参加したそうですから、大変なものです。
本戦には朝也さんのほかに、春風亭昇吉、笑福亭べ瓶、桂三度、三遊亭歌太郎さんが出場。
朝也さんは「やかんなめ」を披露。
1位から5位まで、 わずか5点差という大接戦だったようです。
「今年は予選から手応えがあった」と朝也さん。
朝也さんは、容貌は噺家さんと言うよりお笑い芸人さんのようで、とにかく声が大きいイメージです。
一朝師匠の一門は皆さんお元気ですね。

ロケット爆発

ロケット爆発 ロケット爆発
NASA(米航空宇宙局)が打ち上げた新型の 「アンタレス」ロケットが、打ち上げ直後に爆発炎上。
国際宇宙ステーションに物資を運ぶためのロケットだそうですが、この打ち上げに失敗した無人補給機「シグナス」には、千葉工業大惑星探査研究センターの流星観測カメラ「メテオ」が搭載されていたそうで、発射場で開発に携わった教員ら5人が打ち上げを見守った目の前で起きたロケット爆発に衝撃を受けていたそうです。
この「メテオ」は、国際宇宙ステーションの米国実験棟に設置され、2年間、流星を観測する予定だったとのこと。
「事故の原因は何? 誰の責任?」
「アンタレス(あんたです)・・・。」
すみません。不謹慎でした。

志ん生語録

志ん生師匠らしい、志ん生師匠しか言えない言葉。
酒がいちばんいいね。
酒というのは人の顔色をみない。
貧乏人も金持ちも同じように酔わしてくれるんだ。
あいつは酔わせないよ、なんて言わねえとこがいい。

・・・酒も、これだけ愛されれば本望でしょう。

2014年10月28日 (火)

電線に?

北総線千葉ニュータウン中央駅近くの黄昏。
電線に?
何やら、鳥のチュンチュン鳴く声が喧しい気がして、何気なく電線を見上げると・・・。
夥しい数の雀のような鳥が群れて、隙間なく電線に止まっています。
遥か高い空の月も驚いているようです。
いつもこんなものなんでしょうか?
電線の下をうっかり歩くと、糞爆弾に襲われるかもしれません。
鳥も、数羽なら可愛いですが、これだけ大量に群れ飛ぶと、恐ろしさすら感じてしまいます。

師匠の「帯久」

師匠の「帯久」
You Tubeで、師匠の名前を検索したら、何題か新しい音源がアップされていて、「帯久」を見つけました。
勿論、私の「帯久」も師匠の高座本で演らせていただいたので、基本的には同じはずなのですが。
CDやDVDなど、プロの師匠の音源を頼りにやると、ある意味では楽なのですが、私の最近の演目は、演者が少なかったり、個性の強い師匠のだったりするので、視聴しても演出や設定を参考にする程度でした。
今トライしている、自分の言葉の引き出しを使うと言う点からも、真似やコピーにならないようにしなくてはいけません。
私のは芸などと言える代物ではありませんが、話芸と言うのは深いものだと思います。
同じ本で演って、巧拙は別として、どうしてこんなに違うのでしょう…?
師匠と私の大きな違いは、テンポとトーンです。
私の「帯久」の欠点は、たくさんある中でも、テンポが課題だと思っていましたから、とても参考になりました。
次に演るチャンスがあったら、自分の噺をベースに、師匠のお手本を意識してみようと思います。
流れが大切ですね。

2014年10月27日 (月)

「Ⅰさん」と

自称「金願亭乱志後援会長」の「Ⅰ」さんと、北千住。
「Ⅰさん」と
金願亭乱志だけでなく、先日の「深川三流亭」で、三流亭流三の噺も聴いてくれました。
今夜は、そのお礼と、月曜日で飲み仲間のいない寂しいオジサンへのボランティア活動が目的です。
メールでは、(私はボロボロの出来だったと言うけれども)悪くはなかったよ。
師匠のコメントにもありましたが、自分の噺として演じていたと思います。もう、素人の域は越えました。
・・・なんてコメントをしてくれましたが。
実は、それ以上に褒めてもらいました。
少なくとも、「ある一定(素人)のハードルを超えて、一段高い新たなエリアに入って来た」と認めてくださいました。
私が、出来が良くないと言っているのは、まさにその証左で、少なくともあの会場では、出来が悪いと思った人はいないと。
色々、多岐にわたるコメントとアドバイスを頂戴しました。
まぁ、ご本人は酔っていましたから、何を言ったかは覚えていないでしようが、傾聴に値する部分も多くありました。
こういう応援の言葉を、謙虚に受け入れて行こうと思います。

文七元結

師匠の高座本「文七元結」を読み始めました。
まだ、演読とまでは行きませんが、部分的に音読をしてみました。
師匠の演出は、かなり独特な所もあります。
例えば、左官の長兵衛夫婦のこと、吾妻橋の上でのやり取り、「佐野槌」へ辿りつくプロセス、そして何より、オチがあること。
お久は長兵衛の前妻が産んだ子だというのは、かなりれポピュラーな演出ですが、師匠はさらに、お久には兄がいて夭折しているという設定です。
最後の部分も、多くは、文七が奉公する鼈甲問屋の旦那が、文七とお久を夫婦にさせることになっていますが、文七に元結の店を持たせ、そこにお久が通っているうちに相思相愛となって夫婦になる設定です。
オチは、(縁を)結ぶの神と(髪を)結ぶの紙(元結)をかけています。
売り出せし 髪をまとめる元結を 結びの神も 守りたまへり
売り出せし 元結結ぶの神なれば 文七お久 共白髪まで

この二首の短歌がオチになっているんです。
Arigatabungu_tib022
・・・各場面を削ぎ落として、全体をスリムにすれば、30~40分で演ることが出来るでしょう。
「浜野矩随」と並べて、是非自分のものにしてみたい。
この噺は、泣かせる場面が少なくとも3ヶ所あります。
場面転換が5ヶ所あります。
登場人物が、ポイントになる人が、最低6人います。
しかも、そのうち半分は女性です。
芝居もやったことのない素人が、どこまで出来るかは全く分かりませんが、少しずつ温めて行こうと思います。
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本所達磨横町に住むの左官の長兵衛は、腕はいいが、博打にこって家は大貧乏。
娘のお久が吉原の佐野槌に自分の身を売って急場をしのぎたいと駆け込む。
返済期限を過ぎるとお久に客をとらせるという条件で、長兵衛に五十両渡す。
長兵衛が吾妻橋まで来ると若者が身投げをしようとしている。
長兵衛が訳を聞くと、近江屋の手代の文七で水戸屋敷から集金の帰り、怪しげな男に突き当たられ五十両を奪われたという。
押し問答の末、長兵衛は、五十両を叩きつけるように、無理やり文七に譲ってしまう。
文七が店へ帰ると、奪われたと思った金は、文七が水戸屋敷に置き忘れたことがわかる。
翌朝、文七と近江屋が五十両を返しに来る。
いったんやった金は今更受け取れないと長兵衛は言い張るが、しぶしぶ受け取る。
近江屋が持参したお礼の酒の後に、お久が駕篭から出てくる。
文七とお久は結ばれ、麹町貝坂に元結屋の店を開いた。
やはり、いずれはやってみたい噺です。

三遊雪どけの会

今から約35年前の「落語協会分裂騒動」の渦中で、文字通り翻弄され、分裂した「三遊派」の関係回復を目指してスタートした「三遊雪どけの会」。
11月1日から15日までは、「お江戸両国亭」の定席興行として行われます。
圓窓師匠も、3日にご出演される予定です。
【落語協会分裂騒動】
1978年(昭和53年)5月9日の落語協会理事会で、同協会前会長(当時顧問)六代目三遊亭圓生は、才能が無くても二つ目昇進から10年以上経過したら誰でも昇進出来る大量真打昇進制度を憂えて、同制度を推し進めていた常任理事五代目春風亭柳朝、四代目三遊亭金馬、三代目三遊亭圓歌を更迭し、代わりに自分と同調する三遊亭圓楽、立川談志、古今亭志ん朝を常任理事にして同制度を白紙撤回する議案を提出。
しかし、賛成は圓生・志ん朝、棄権は圓楽・談志、その他全幹部は反対したため圧倒的大差で否決された。
これにより、圓生・圓楽は新協会設立へと本格的に動き始める。
当初計画では半数もの落語協会員が新協会側に移る胸算用で、既存の落語協会、落語芸術協会と並ぶ第三勢力の誕生を予期させたが、5月24日に赤坂プリンスホテルで行われた新協会(=落語三遊協会)の設立記者会見時では、かなり規模が縮小されて、圓生一門・志ん朝一門・圓蔵一門のみとなり、行動を共にすると見られていた志ん朝の実兄馬生一門(小さんによる慰留と年齢のため)・小さん一門の談志一門(狙っていた新協会次期会長の座を志ん朝に奪われたため)・圓蔵一門の三平一門(師匠圓蔵に誘われたが圓生とは不仲のため)は落語協会側に留まってしまった。
翌5月25日、都内各寄席の席亭会議で、それまで新協会設立に一定の理解を見せていた席亭達も、当初と違って小規模となった落語三遊協会に、落語協会と分裂されては困るので落語協会と一本化しなければ寄席を使わせない旨を通告。
これにより、志ん朝・圓蔵・圓蔵門下の圓鏡は降参し、5月31日にそれぞれ落語協会からの脱退を撤回した。
しかし、圓生だけは慰留を固辞して、一門は翌6月1日正式に落語協会を脱退し、6月14日に新協会を上野本牧亭で旗揚げした。
結局、「落語三遊協会」は、圓生と弟子(既にさん生、好生は5月17日に破門)・孫弟子(圓楽・圓窓の弟子)の三遊一門だけの小所帯となる。
寄席に出る機会が無い彼らは、小ホールなどを利用した首都圏での自主興行や地方公演での余興に活路を求めた。
だが、翌1979年(昭和54年)9月3日に圓生が急死。
その後、圓楽を除く弟子は落語協会に協会預かりの身分で1980年(昭和55年)2月1日に復帰して落語三遊協会は解散、落語協会に復帰した。
しかし、圓楽一門のみはついに復帰すること無く、大日本すみれ会(現:円楽一門会)を立ち上げた。
以降、圓楽一門は未だに落語協会に復帰していない。

この騒動の真っ最中の1978年(昭和53年)5月20日、「東北大学落語研究部創部20周年記念・三遊亭圓生独演会」を開催していました。

東京かわら版

Entry_cover1411thumb188x3602183もう今月も終わるんですね。
11月号が送られて来ました。
講談の一龍齋貞山先生は、確か女流講釈師には反対派だったはずなのですが、何故か娘さんが貞鏡として女流講釈師になっているという、芸人さんらしく物凄く堂々とした"言動不一致"の人です。
講釈の世界では、今や過半数が女性だそうで、ここのところは落語はまだ少ないです。
最近、なかなか寄席や落語会に行くことが出来ないので、こういう情報誌を見ると、何か焦りのようなもの、喪失感のようなものを感じます。
自分だけが、取り残され、置いて行かれているような。
二つ目専門館「神田連雀亭」を大きく取り上げていたのが印象に残りました。

2014年10月26日 (日)

県知事選挙

今日、某県知事選挙が行われ、午後7時に投票が終了したそうです。
ところが、NHKの午後7時のニュースが放映されると同時に、ニュース速報のテロップが流れて「○○候補の当選確実」だと・・・。
物凄く釈然としませんね。
事前予想だとか、出口調査などというのを根拠にしているのでしょうが、有権者(投票した人)をバカにしているように思えるのは、私だけでしょうか?
早ければ良いというものではなく、相手候補の名誉のためにも、ある程度開票が進んだ段階で速報すべきだと思います。
野球だって、強豪校と弱小校の対戦でも、1回表の第一球のモーションに入った途端に、「勝負あり」はありません。
その代りに、大差がついた場合には、コールドゲームになりますが。
A候補とB候補の一騎打ちは、A候補のコールド当選・・なんて。

ラジオ寄席

予告では、雷門助六師匠の「長短」「替わり目」となっていますが・・・。
今夜は、プロ野球日本シリーズのため、中止のようです。

同級生夫妻

実家にいると、庭に私の車があるのを見て、通りがかった中学校の同級生夫婦が立ち寄ってくれました。

同級生で結婚して、地元にいる夫妻です。
中学校のクラス会(同級会)なども、中心になってやってくれる2人です。
ご主人は職人さんで、昨年、風呂とトイレをリフォームした時は、全て彼におまかせしました。
明るくて活発な奥さんは、役場の議会事務局に勤務しています。
中学校の同級生で夫婦なんていうのも、ある意味で羨ましいと思います。
久しぶりに、3人で思い出話をすることが出来ました。
40年前にタイムトリップします。

妾馬

師匠は、この「妾馬」という題名が気に入らないと仰います。
「妾」という言葉の意味が・・ね。
それから、別名の「八五郎出世」というのも違和感があると。
主人公の八五郎は、侍になりたい(出世したい)とは全く望んでいないのだからと。
寝蔵師匠(越児さん)は、「同じ噺に複数の名前があるというのは、それぞれの名前に自信がない裏返しなんじゃないか」と仰います。
師匠は「長屋馬」という名前にして高座本を編集されたそうです。
http://ensou-rakugo.at.webry.info/201407/article_6.html
裏長屋に住んでいるが評判の器量良しの”お鶴”ちゃん、歳は十八の孝行娘。
たまたま御駕籠で通りかかった丸の内、赤井御門守が見初めて、城に上がるように言われて、200両の持参金を貰って奉公に上げたが、持ち付けない金を持った兄の大工”八五郎”は遊びほおけて家にも寄りつかない。
お鶴は殿様のお手がついて懐妊。
生まれたのがお世継ぎの男の子であったので、お鶴の方からお側室(へや)様と出世した。
この慶事に八五郎は殿様に招かれお屋敷に伺う事になったが、何一つ無い。
髪結い、銭湯の銭も大家さんに出して貰い、その上着物一式、羽織袴から褌 (したおび)まで借りて、着せて貰った。
がさつ者だから言葉使いには気を付けろ、特に言葉の頭には「御」最後には「奉る」を付け、丁寧に話をしろと注意をされる。
 
赤井御門守の屋敷に着いて、重役の田中三太夫に付いて部屋に通された。
言葉の行き違いで、どたまを下げろや、即答をぶてと言われ側頭をぶったり、殿様の言葉が分からずにいたり、丁寧すぎて自分の言っている事が分からず、無礼講で良いと言われた。
屋敷中、符丁で話しているから分からないと、職人言葉で話し始めた。
はらはらするのは三太夫さんだけ。
ササは食べるかと言われ、酒の事とわかって所望すると、酒肴がどっさり出てきた。
すっかりいい気持ちになって、改めて見ると殿様の隣にお鶴さんが着飾って座っていた。

母親が喜んで踊っているし、初孫なのでおしめを洗ってやりたいが身分も違うのでそれもかなわない。
と近況を話し、殿様にはお鶴をよろしくとお願い。
お鶴には子供が出来たからと自惚れてはおけないと、心から話聞かせた。
湿っぽくなったので、都々逸を一声聞かして、座を盛り上げた。
「おもしろい奴で有る。彼を抱えて使わせ。」鶴の一声で、八五郎出世というおめでたい話です。

・・・と、大抵の噺家さんが演るのはここまです。
これだと、「八五郎出世」は分かりますが、何故「妾馬」なのかは分かりません。
そこで、この後を追いかけてみると・・・。

士分に取り立てられた八五郎は、名を改めて”石垣杢蔵左衛門蟹成”(いしがき もくぞうざえもん かになり)となった。
ある時、使者の役を仰せつかり馬に乗って出かけた。
もとより馬術など知らないのでこわごわ乗っていたが、そのうち馬が駆けだしてしまった。止める事も知らず、ただ鞍にしがみついていたが運良く家中の者が通りかかり、止めてくれた。
「これはこれは、石垣氏、早馬でいずこへ参られる」
「馬が知っておりましょう」。
・・・
と言うことで、「妾馬」の由来が分かります。
オチの「馬が知っておりましょう」は、「前に回って鰻に聞いてくれ」という「素人鰻」のオチと同じパターンです。
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さて、実はさらに後編があるそうで・・・。
八五郎、この士分の堅っくるしさに閉口して、武士をやめて職人に戻ってしまった。
殿様から拝領したお金を元に、職人衆も増やし女房も迎えた。
がさつさは別にして、元来正直者でいい男だったので、棟梁と呼ばれるようになっていた。おふくろさんも、ほっと一息ついた。

・・・とさ、めでたしめでたし。
師匠は、八五郎が士分に取り立てられた後を以下のように編集されています。
肉親愛に感動した殿は「愛い(うい)やつじゃ。士分に取り立ててつかわす」と言う。
感極まった八五郎、立ち上がった途端に足を滑らして倒れて、そのまま高鼾で寝てしまう。
大勢に担がれて、他の部屋に移され、一夜を明かす。
翌朝、目を覚ました八五郎、約束通りに刀を大小貰い受け、供を付けてもらって馬に乗って長屋に帰ってきた。
驚いた大家は母親に知らせに行った。
「八五郎が馬と一緒に戻ってきたぞ」
「やっぱり、吉原へ行ってたんだ」

[素人鰻(鰻屋)]と同じオチだあることにご不満で、オリジナルなオチにしています。
これには、”遊び好きの八五郎が「馬」を連れて戻ってきている”という仕込みと、「馬」の意味が分からないと。
・・・だから「長屋馬」なんですね。

落語DEデート

今日は、帰省していて聴くことが出来ませんでした。
田舎では、文化放送は聴くことが出来ません。
   ◇甲府ぃ    七代目 春風亭小柳枝
私の持ちネタ、ご当地ネタですから、聴いてみたかったのですが。
「春風亭小柳枝」師匠と言えば、今の瀧川鯉昇さんの師匠で、奇人?と言われた八代目のイメージがあります。
尤も、私は、ご両人とも知りませんが。
七代目(1921年1月2日 - 1962年9月27日)は、本名染谷 晴三郎。
出囃子は「喜撰」。
生前は落語芸術協会、一時TBSの専属だった時期もあり、俗称「染谷の小柳枝」。
出身は千葉県野田市。
1937年に七代目林家正蔵門下で正平。
1939年に六代目春風亭柳橋門下で青枝。
1944年に再度正蔵門下で正太郎。
正蔵の死後再度六代目柳橋門下で小柳枝を襲名、真打昇進。
軽く飄々とした芸風で、「甲府い」や「野ざらし」などが十八番だったそうです。
大食漢で、それがもとで晩年は糖尿病と結核に悩まされ、若くして没したそうです。

2014年10月25日 (土)

今日の富士山

帰省して見る、雪を頂いた富士山。
今日の富士山
静岡側からは、てっぺん近くにちょこんと雪が乗っている程度で、あまりバランスは良くありませんが。
今日の富士山
お昼頃は雲に隠れていましたが、3時頃には雲がなくなり、全容を見ることが出来ました。
今日の富士山
来月になれば、お馴染みの姿になることでしょう。

猪、鹿、猿・・・

先週の氏神様のお祭りの時の話題。
最近は、山が荒れ放題になっていて、日本中の各地で、動物たちの餌がなくなり、人里に下りて来て、田畑を荒らしたり、場合によっては人を襲ったりしているようです。
我が町も例外でなく、猪、鹿、猿に悩まされていますし、ちょっと北の方に行くと熊もいるようです。
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新東名高速でも「鹿出没注意!」なんていう標識が立っています。
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猿も猪も利口で強かで、人様が繰り出す様々な撃退策やトラップなどは、百も承知しているようです。
下手に、危害を与えたり、機嫌を損ねたりすると、必ず復讐しに来るそうですから、実に怖いです。
丹精込めて作った野菜などを食い散らかした後で、家の壁を叩いて、家人が出て行くと、「ごちそうさま」とでも言いたい素振りをしながら、堂々と山の方に帰って行くそうです。
それじゃまるで「権兵衛狸」ですな。
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人や作物を守るために、人間様は、畑や家の周囲に防護ネットを張ったりしていますが、猿や鹿や猪から見ると、動物園の檻の中に人間が入っているように見えているのではないでしょうか?
人の数よりも、獣たちの数の方が多くなっていますから、どうも物事があべこべになってしまっているようです。
多数決を取ったら、我が郷里は"猿の集落"になってしまい、人間は見世物小屋に入れられるでしょう。
「一眼国」という噺のようですね。
近所の人が、しみじみ言っていました。
「本当に憎らしいけれども、これからは、こういう獣たちと共存して行く方法を考えなくてはいけないのかもしれない」と・・・。
考えてみれば、彼らの住む山の環境を破壊したのは、誰あろう我々人間ですからね。

お江戸日本橋

我々の幼い頃は、「お江戸日本橋」という歌も、よく耳にしていた気がします。
学生時代も、東北放送ラジオで、市内のデパートの案内をする番組があり、「三越仙台店」のBGMは、確かこれでした。
この歌詞も、子どもの時は、教えられるがままに覚えていましたが、落語を演り始めて、例えば、日本橋から品川までの距離感や、東海道の様子などを垣間見ることが出来るので、とても嬉しかったことを覚えています。
この歌は、もともと「童謡」ではなく、幕末〜明治に流行した「俗謡」で、江戸の日本橋から京までの東海道を歌いこんだ「こちゃえ節」という歌だったそうで、子供向きの歌だと思うと歌詞が意味不明ですが、実は大人向けの歌なんだとか。
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東海道の宿場には、かならず女郎屋がありました。
旅の男にとって、土地土地の女を買うのも大きな楽しみだったのですが、 「こちゃえ、こちゃえ」というのは、「こちらへどうぞー!」と女郎が客を呼び込むかけ声なんですね。
これが明治大正に、子供向けの歌に書き改められたのですが、女郎が客を引く「こちゃえ」だけはそのまま残ってしまったという訳。
元の歌詞をちょいと追いかけてみました。
  お江戸日本橋  七ツ立ち  初のぼり
  行列そろえて  あれわいさのさ
  コチャ高輪  夜明けて  提灯消す
    (コチャエー コチャエー)
  恋の品川  女郎衆に  袖ひかれ
  乗りかけ  お馬の  鈴が森
  コチャ大森細工の  松たけを
    (コチャエー コチャエー)
  六郷渡れば川崎の  万年屋
  鶴と亀との  よね饅頭
  コチャ 神奈川急いで  程ヶ谷へ
    (コチャエー コチャエー)
  痴話で口説は  信濃坂
  戸塚まえ   藤沢寺の門前で
  コチャとどめし車  そ綱でひく
    (コチャエー コチャエー)
  馬入渡りて平塚の  女郎衆は
  大磯小磯の  客をひく
  コチャ小田原評議で  あつくなる
    (コチャエー コチャエー)
  登る箱根の お関所で  ちよいとまくり
  若衆のものとは  受け取れぬ
  コチャ新道じゃないかと  ちょと三島
    (コチャエー コチャエー)

そして、地元?の原・吉原・蒲原・由比・興津あたりになります。
  酒もぬまずに原つづみ 吉原の
  富士の山川  白酒を
  コチャ姐さん出しかけ 蒲原へ

    (コチャエー コチャエー)

  愚痴を由井だす薩埵(さった)坂 馬鹿らしや
  絡んだ口説きも 興津川
  コチャ欺まして寝かして 恋の坂

    (コチャエー コチャエー)
・・・まあかなりきわどい内容のようです。
江戸(日本橋)を七つ(午前4時頃)に発つと、東海道最初の宿場である品川の手前の高輪(今の品川駅のあたり)で夜が明けて来るので、提灯を消す・・・。
六郷(多摩川)を渡って・・・、イメージが湧くんです。
ところで、「あれわいさのさ」という言葉の意味が分かりません。
掛け声なんでしょうか?
俗曲の「深川」でも、出て来る言葉です。
ちょいと調べてみると、京都でお公家さんの嫁入りなどの折、奴が掛けた声が元祖とされているという説があるようです。
また「さあ、祝おう」の意味などの説もあるようですが、はっきり分からないようです。
奴のかけ声で芝居などで多用され、大名行列や合いの手としてのイメージで一般に広まったものだということでしょうか?
そして、この歌は、東海道を京に上ってから、江戸に下る往復が歌われているそうです。
「上り唄」と「下り唄」があるんです。 

       上り唄
お江戸日本橋七つ立ち、初上り。あ々こりやこりや。行列揃えて、あれわいさのさ、こちや、高輪、夜明けの提灯消す。 こちやえ、こちやえ(以下囃子略)
恋の品川女郎衆に、袖ひかれ、のりかけお馬の鈴が森。こちや大森細工の松たけを。
六郷あたりで川崎の、まんねんや。鶴と亀との米まんじゆう。こちや神奈川いそいで保土ヶ谷へ。
痴話で口説は信濃坂、戸塚まあえ、藤沢寺の門前で、こちやとどめし車そ綱でひく。
馬入りわたりて平塚の、女郎衆は、大磯小磯の客をひく。こちや小田原相談熱くなる。
登る箱根のお関所で、ちょいと捲り、若衆のものとは受取れぬ。 こちや新造じゃぢゃないよとちょいと三島
酒もぬまずつゞみ、吉原の、富士の山川白酒を、こちや姐さん出しかけ蒲原へ。
愚痴を由井だす(さった)坂、馬鹿らしや。絡んだ口説きも興津川。こりや欺まして寝かして恋の坂。
江尻つかれてきは府中、はま鞠子、どらをうつのかどうらんこ、こりや岡部で笑はゞ笑わんせ。
藤枝娘のしをらしや、投げ島田、大井川いと抱きしめて、こちやいやでもおうでも金谷せぬ。
十一 小夜の中山夜泣石。日坂の、名物わらびの餅を焼く、こちやいそいで通れや掛川へ。
十二 袋井通りで見附けられ、浜松の、木陰で舞坂まくり上げ、こちや渡舟(わたし)に乗るのは新井宿。
十三 お前と白須賀二タ川の、吉田やの、二階の隅ではつの御油、こちやお顔は赤坂藤川へ。
十四 岡崎女郎衆はちん池鯉鮒、よくそろい、鳴海絞りはの舟、こちや焼蛤をちょいと桑名
十五 四日市から石薬師、願をかけ、庄野悪さをなおさんと、こちや亀山薬師を伏し拝み。
十六 互いに手を取り急ぐ旅、心坂の下から見上ぐれば、こちや土山つゞじで日を暮らす。
十七 水口びるに紅をさし、玉揃ひ、どんな石部のお方でも、こちや色にまようてぐにやぐにやと。
十八 お前と私は草津縁、ぱちやぱちやと、夜毎に搗いたる姥ヶ餅、こちや矢橋で大津入り。

これから江戸に下ります。

      下り唄
花のは夜をこめて、逢坂の。あ々こりゃこりゃ。夕つげ鳥に送られて、こちや、名残をしくも、大津まで。こちやえ、こちやえ。
瀬田の長橋打渡り、近江路や、まのの浦風身にしみて、こちや草津石部水口へ。
土山行くのをふりすてて、情山、心細くも坂の下こちや人目のを忍びつつ。
往来をまねくをばな咲く、野尻より、亀山庄野石薬師。こちや追分行くのは四日市
かひを桑名の渡しより、尾張なる、熱田のを伏し拝み、こちや鳴海池鯉鮒の染め尽し。
岡崎通りて藤川の、流れなる、赤坂越えて御油までも、こちや吉田二夕川白須賀へ。
新井の渡船、帆をあげて、扇開いて、舞坂の、こちや浜松越えて見附けらる。
袋井掛川打過ぎて、日坂の、小夜の中山夜泣石、こちや菊川渡りて、袖ぬらす。
いはで焦るる金ヶ谷で、思わずも、花の女郎衆は大井川、こちや二八ばかりの投げ島田
花のゆかりの藤枝に、思ひきや、かかる岡崎真葛原、こちや夢か現か、宇津の女で。
十一 津田の細道はかゆかず、花染の、衣物の袖を振りはいて、こちや鞠子府中の賑ひな。
十二 江尻興津の浜辺より、はるばると、三保の松原右に見て、こちや浮世の塵を薩多坂。
十三 我元由井の乱れ髪、はらはらと、蒲原かけて降る雪は、こちや富士の裾野の吉原へ。
十四 沼津三島への、朝露に、かけ行く先は小笹原、こちや越え行く先は箱根山。
十五 雲井の花をわけすてて、小田原の、大磯小磯を打ち過ぎて、こちや平塚女郎衆の御手枕。
十六 花の藤沢過ぎかねて、神の露、ちぢに砕いて戸塚より、こちや保土ヶ谷までの物思ひ。
十七 思う心の神奈川や、川崎を、通れば、やがて六郷川、こちや大森小幡で鈴ヶ森。
十八 酔いも鮫洲に品川の、女郎衆に、心引かれて旅の人、こちや憂を忘れてお江戸入り。

お帰りなさい。お疲れさまでした。

2014年10月24日 (金)

酉の市

8時頃に帰宅すると、テレビで、JR上野駅不忍口前で、男が突然通りすがりの人にナイフで怪我を負わせたニュースを流しています。
最近は、物騒ですから、世を逆恨みして「Ⅰ国に行こう」何て言う、とても危険な奴も歩いているかもしれません。
酉の市
その上野駅の正面改札口前には、恒例の「浅草酉の市」の幕が吊り下げられました。
酉の市
今年の酉の市は、一の酉が11月10日、二の酉が22日。Yjimage867zkejaあっという間に、今年も残り少なくなって来たという感じです。

新橋点描

久しぶりに虎ノ門から新橋まで歩きました。
新橋点描
週末とあって、SL広場の前は、待ち合わせの人たちで混雑しています。
私は、それを横目に、ただトボトボと帰るだけですが、みんな解放感に浸っていることでしょう。
新橋点描
でも、あまり羽目を外し過ぎると・・・、ほら、お巡りさんもスタンバイしていますよ。
あ~ぁ、何かいいことないかなぁぁ・・・。

ザ・ベリー・ベスト・オブ落語

今朝の朝刊での1面広告。
CD14枚組で、今は亡き昭和の噺家さんたち12名の・・・。
古今亭志ん生・三遊亭圓生・・・この二人はCD2枚。
桂文楽・三笑亭可楽・春風亭柳好・春風亭柳枝・三遊亭金馬・桂三木助・春風亭柳橋・林家正蔵・金原亭馬生・柳家小さん。
ザ・ベリー・ベスト・オブ落語
既に名前の継承が行われて、先代になっている師匠もいます。
一括払いで29,800円です。
ところで、「ベリー・ベスト」っていう表現は、「馬から落馬」の類ではありませんか?
【very】[副] 大いに。非常に。とても。たいへん。たいそう。
【best】[形] 最も優れたもの。一番よいもの。最上。最善。全力。

密かな野望

今まで、はじめから出来ないものと遠慮している噺がいくつかあります。
「文七元結」「百年目」「柳田格之進」「唐茄子屋政談」・・・・。
上下に分けて語られる「双蝶々」「乳房榎」「おせつ徳三郎」。
特に、OB会では、出演者が増えたことにより、私のような長講・人情噺志向は肩身が狭く、一部の先輩から「長い・暗い・面白くない」と言われたこともありました。
落語っ子連では寝蔵師匠(越児さん)が、「OB会では、15~20分の噺しか出来ないから、落語っ子連で長講を」と仰っています。
窓口さんも、落語っ子連・扇子っ子連で、大作にチャレンジされています。
・・・どうやら、私が遠慮しないと・・・という状態になって来ました。
あまり時間を気にせずに演ることが出来る場所を、新たに探す必要があるかもしれません。
そんな中ではありますが、初志貫徹、人情噺へのチャレンジは続けて行きたいと思います。
落語の中の落語「文七元結」に着手しようと思います。
どこで演るのでなく、いずれあるかもしれないチャンスに備えて。
師匠からいただいた高座本の読み稽古を始めることにします。
【文七元結】
三遊亭圓朝の創作で、人情噺のひとつ。
登場人物が多く、長い演目であり、情の中におかし味を持たせなくてはならないという理由から、難しい一題とされ、逆に、これができれば一人前ともいわれる。
成り立ちは、幕末から明治初期にかけての江戸。
薩摩・長州の田舎侍が江戸を闊歩しているのが気に食わず、江戸っ子の心意気を誇張して魅せるために作ったとされる。
江戸っ子気質が行き過ぎて描写されるのはこのためである。
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本所達磨横丁に住む左官の長兵衛が今日も博打に擦られて帰ってくると、十七の娘”お久”がいないという。
お長屋中が探したが分からない。
吉原の佐野槌(さのづち)から使いが来て女将さんが呼んでいるから直ぐ来て欲しいと言う。
お久さんは当家にいるから同道してと言うが、尻切れ半纏1枚しか着ていないので、無理矢理女房の着物をはぎ取って、吉原へ。

佐野槌に着いてみると、女将の脇にお久がいた。
  博打が過ぎて家財道具は無くなり、借金がかさんで夫婦げんかは絶えず、どうしようもないので、女将さんから説教してくれと言う。
話を聞いて50両の金を貸し渡す。
その替わり、お久の身体は預かって女一通りの事は習わすが、来年の大晦日を1日でも過ぎると見世に出して、客をとらせるよ。
娘が言うには、その金で帰りに変な所に寄ったりしないで、お母さんに親切にしてよ。
涙ながらにお久に礼を言いながら、見世を後に花川戸から大川の吾妻橋へ。

「こんちきしょー、待ちやがれ、危ねぇじゃねーか!」、
「助けると思ってその手を放してください」、
「欄干から手を離せ!」、
「吉原で間違いでも起こしたのか」、
「そんな事では無いのです。私は横山町のベッコウ問屋で”近江屋”の若い者です。本日小梅の水戸様から掛け金の50両を集金したが、枕(マクラ)橋でスリ取られてしまったのです。ご主人様には弁解のしようがありません」、
「死んだって金は戻らないだろう」、
「分かりました」、
「行くぞ~」・・・・ 
「コラ!待て!飛び込むな!   俺はここから離れられなくなってしまった。どこからか借りてきて渡せよ。何処にもいないか。死ぬ事以外に考えられないか。・・・俺って男は金には縁がないのかな~。・・・50両ここにあるから持っていけ!」、
「そんな大金もらえません」、
「やりたかないよ。だってお前は死ぬんだろ、娘は死にやしない。変な目で見るなよ。こんな格好の者に50両は持っている事は無いよな~。この金は先ほど娘が吉原に身を沈めて作ってくれた金だ。やるから、何かの折には、吉原の方に手を合わせてやってくれ」。
横殴りに殴りつけて金を置いていった。
「本当に50両入っている。ありがとうございます。」

文七が店に帰ってきて50両を差し出すと、既に50両は店に届いていた。
碁好きの文七が夢中で楽しんでいたので、置き忘れたのも分からなかった。
自分の勘違いを悟り、吾妻橋の一件を思い出しながらご主人に話をした。
みんなを寝かせて、番頭は吉原の佐野槌へ。

翌朝、文七とご主人は挨拶の為、達磨横丁に。
途中の酒屋で角樽を買い求め、家を尋ねると「そこの夫婦喧嘩をやっている家だから直ぐに判りますよ」。
喧嘩の最中に訪ねて来た。
裸同然の女房を枕屏風に隠し、昨日金をやった、文七と再会、主人も訳を話し、お礼を言った。
50両を返すと言うが、江戸っ子のやせ我慢で受け取れないと、つっぱているが、奥から女房が袖を引くので受け取る事になった。
「この金のおかげで昨日から寝ていないんです」。
近江屋さんは文七の親代わりになって欲しい。
それから、人が困っている時に自分を犠牲にまでして、助ける心意気に感服し、親戚付き合いをして欲しいとお願い。
話がまとまり、こんなおめでたい事なので、お酒を差し上げたい。
それから肴も差し上げたい。
「待ってください、酒は好きだから喜んでいただくが、肴は塩だけで結構」。
肴は真新しい駕籠に乗って、文金高島田、着飾ったお久だった。
近江屋に身請けされて自由の身に。
過ぎたる肴と、裸同然の女房と三人して抱き合って涙した。

これが縁で、文七とお久は夫婦になり、麹町に小間物屋を出した。
後年、文七が工夫を凝らした元結をあみ出し、後々文七元結、文七元結と持て囃されたという。
「いつかは文七元結・・・」でしたから。

蛍の光の歌詞

毎週帰省する車中で妹と交わす話題の中で、幼い頃に意味も分からずに覚えた歌の詞についてというのがあります。
例えば、「蛍の光」という、知らない人はいない歌でも、2番の歌詞に「さきくとばかり」と言うのがありました。
私などは、当時は、「さぁ、聴くぞ」だと思っていました。
「サキイカとバカ貝」でもありません。
「幸くとばかり」と書くんですね。
「幸せに」「無事に」ということですね。
それから、「かたみに」というのは、「形見に」ではなくて「互みに」なんですね。
この「蛍の光」には、歌詞が4番まであるのをご存じですか?
私は、「君が代」の2番と3番の歌詞を調べた時に、ついでに何となく知った記憶があります。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2014/08/post-b7b3.html
しかし、1番と2番はとても有名ですが、3番と4番を知っている人は少ないと思いますし、実際に歌われていないと思います。
その理由は・・・、歌詞を読んでいただければ、皆さん納得されると思います。
    蛍の光  窓の雪 
     書(ふみ)読む月日   重ねつつ
     いつしか年も   すぎの戸を
    開けてぞ今朝は  別れゆく
      とまるも行くも  限りとて
             互(かた)みに思う  千万(ちよろず)の
      心のはしを  ひとことに
       幸くとばかり   歌うなり

                 筑紫のきわみ   陸の奥
                 海山遠く   へだつとも
                 その真心は  へだてなく
                 ひとえに尽くせ   国のため
                      千島の奥も  沖縄も
                      八洲のうちの まもりなり
                      いたらん国に  いさおしく
                      つとめよわがせ つつがなく

こりゃぁ、ちょっとまずいですなぁ。
これを公式の場で歌ったら、どこぞの国の偉い方が聴いて興奮して、大騒ぎになってしまいますよ。
曲がスコットランド民謡だというのは知っていましたがね。
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同じように「仰げば尊し」という、卒業式の定番があります。
この歌では「今こそ別れめ」というのを、当時は「別れ目」だと思っていました。
    仰げば 尊し 我が師の恩
     教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
     思えば いと疾(と)し この年月(としつき)
    
今こそ 別れめ いざさらば
       .互(たがい)に睦(むつみ)し 日ごろの恩
        別(わか)るる後(のち)にも やよ 忘るな
        身を立て 名をあげ やよ 励めよ
               
今こそ 別れめ いざさらば
                      朝夕 馴(な)れにし 学びの窓
                      蛍の灯火(ともしび) 積む白雪(しらゆき)
                      忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月
                     
今こそ 別れめ いざさらば

よく誤解されるのは、「いと疾し」は、過ぎ去った日々を回顧して、きわめて早いということです。
そして、「今こそ別れめ」は、「別れることになるだろう」「別れようとしている」の意味。
「め」は「こそ」を受けた言葉です。
「別れよう」でも「別れ目」でもないんですね。
へぇぇぇ、ちっとも知らなかった?

朝日名人会のこと

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朝日名人会は、1999年2月25日より有楽町朝日ホールでスタート以来、15年間・年10回の公演を重ねている、ホール落語会の代表格です。
来年いよいよ150回目を数えることになるそうです。
私も、100回目前後の時には、年間予約席に当選したりして、随分通ったものです。
販売即完売の超人気の落語会です。Ncm_00461
そして、この落語会を音源に、「朝日名人会ライヴシリーズ」と称したCDが発売されています。
第1巻目は、1999年12月発売の「古今亭志ん朝(お見立て /  火焔太鼓)」でした。
そして、今年10月22日発売の「柳家権太楼(家見舞 / うどん屋)」で、シリーズ通算100タイトルを達成したそうです。
師匠の「鼓ヶ滝」や「写経猿」、「鬼の涙」なども収録されていて、何枚かは購入しています。
確か、京須偕充さんがプロデュースされているはずで、膨大なシリーズ、貴重な音源だと思います。
最近は、もう2年ぐらい行くことが出来ずにいます。
年間あるいは6ヶ月予約席の抽選に、ことごとく外れていて。

永久保存版 古今亭志ん朝

本屋で偶然見つけた、志ん朝師匠の関連本。
今まで、こういう類のものは、「昭和の名人」を取り扱ったものが多かったのですが、ここに来て、「落語四天王」に移りつつあるのかもしれません。
多くの人の心に幸せな記憶を刻みつけた落語家・古今亭志ん朝。
「落語家としての生涯」に焦点を絞り、その魅力を紹介する。
志ん朝生涯最後の対談、噺家へのインタビュー、立川談志のエッセイ、志ん朝演目一覧等を収録。

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談志師匠の本は、理屈と主張と行動という、落語そのものではありますが、やや高座を離れたテーマのものが多いですが、斯界のプリンスだった志ん朝師匠のは、人柄・芸風・称賛という感じで、本当に対照的だと思います。
談志師匠を買って、志ん朝師匠を買わない訳にはいきません。

2014年10月23日 (木)

霜降

そうこうしているうちに、二十四節気の「霜降(そうこう)」。
霜降と言っても、脂の乗った牛肉のことではありません。
朝晩の気温が下がり、霜が降り始めるころとされるとおり、雨模様の寒い一日になりました。
すっかり秋も深まり、もみじや楓は紅葉します。
日本列島が北から徐々に、燃えるような赤色に染まります。
今日は寒いですが、1ヶ月予報では、気温は高めだということです。Large_2
今年の冬は「暖冬」? 私もダイエットで「断糖」です。

男心と女心

今朝の日経新聞「春秋」を読んで、しみじみ思うこと。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO78767760T21C14A0MM8000/
歌人の斎藤茂吉は50代の半ばになって、まな弟子の永井ふさ子と激しい恋に落ちた。
別居中の妻があったが情熱はほとばしるばかり、30も年下のふさ子に送った手紙は150通にのぼる。
「ああ恋しくてもう駄目です」「恋しくて恋しくて、飛んででも行きたい」――。

50代の半ばで、こういう存在の人がいること、こんな熱い(恥ずかしい?)手紙が書けるというのは、やはり歌人の歌人たる所以でしょうが、男心はこんなものだと思いますね。
エッセイストでイタリア文学者の須賀敦子さんが、友人夫妻に宛てた書簡55通が見つかったそうだ。
「もう私の恋は終りました。その人をみてもなんでもなくなってしまった。これでイチ上り」。
40代のころの1通である。
はて身の上に何が……。(中略)

人生の山も谷も、彼女はそうやって越えていったのだろう。
これも、女性の切り替えの早さというのが分かります。
きっと、「その人(男)」は、「イチ上り」で冷たくなった彼女のことを、いつまでも追いかけたことでしょう。
もう、二度と振り向いてはくれないのに・・・。
男というのは、悲しく女々しいものです。
【女々しい】( 形 )
 ①いくじがない、思いきりが悪いなど、男としてふさわしくない。
   柔弱である。未練がましい。
 ②女のようだ。

ところが、実は、男の方がずっと未練がましい生き物ですから、辞書も、説明を変えないといけないと思いますな。
・・・ところで、150通も手紙を送ったという茂吉は、相手の人が「イチ上り」だったら、今ならストーカーと言われてしまうかもしれません。
でも、有名な歌人だと、文化的な価値があるのでしょうか?
落語の男女は、相思相愛が多いですね。
お初・徳兵衛、おせつ・徳三郎、お若・伊之助、お花・半七、幾代太夫・清蔵、文七・お久・・・。
違うのは、喜瀬川花魁・杢兵衛大尽、高尾太夫・伊達の殿様?

学士会落語会総会と例会案内

学士会落語会の事務局からの案内メール。
11月は、総会と例会が行われます。
いつもは、第3土曜日ですが、今月は第1土曜日が1日だということもあって、第4土曜日の22日に行われるようです。
総会は、事業報告が中心になると思います。
その後の例会は、上方落語と英語落語というご趣向のようです。
  ◇刻うどん           笑福亭竹三     
   ◇動物園(英語)       桂かい枝
        仲入り
   ◇京の茶漬          桂かい枝
   ◇どうらんの幸助        桂かい枝
桂かい枝さんは、名前を存じ上げている程度ですが、英語落語に力を入れている噺家さんのようです。
実は、今回も出席することが出来ないので、大変残念なんですが、学士会落語会の企画は、本当にバラエティに富んでいて、毎回楽しみにしています。
・・・年会費は、ご指定の某銀行口座に振込みました。

歌丸語録

また「落語家語録」で知った桂歌丸師匠の言葉。
「噺百遍」って言う通り、一つの噺は百回やらないと自分のものにはならない。
偉そうなことは言える立場ではありませんが、全くその通りだと思います。
スポーツでも何でも、時間にすればほんの僅か、一瞬の本番の裏側には、膨大な時間と量の練習・稽古があるものです。
つらい練習・トレーニングのことを思えば、本番は楽しいとまで言ったアスリートがいました。
芸能もスポーツも、生身の人間が行うことですから、理屈抜きに、身体に覚え込ませる、染み込ませることは不可欠だと思います。

談志 天才たる由縁

帰宅途中で立ち寄った本屋で見つけた落語新刊本。
奇しくも、談志師匠と、別にご紹介する志ん朝師匠を扱ったものでした。
天才とは何か。
「わがまま」「孤独」「非常識」、常識的な人間にとってはつきあいにくい人物だ。
またそれを気にしないところが天才たる由縁。談志に関する本は数多あるが、プライベートライフを彼とのつき合いをとおして描く本は少ない。
「天才はダ・ヴィンチと手塚だけ」と談志は豪語。ここに談志を入れたい。
弟子・志らくは「師匠はゴッホに満足せず、ピカソをめざした」と語る。
談志は自分がどう生きればいいか考えあぐね七転八倒した。正直なのだ。
談志との交遊を綴った独断と偏見のノンフィクションである。

9784779170195
談志師匠の関連本は、もう嫌というほど出版されていますが、昭和30年代からの落語界の様子、当時関わっていた人たちのことも書いてあるようなので、買うことにしました。
プロセスや行動にシンパシーを感じない部分は多いですが、落語に対する考え方などは、もしかすると通じる部分がありそうな気がして来ていますので、参考にしたいと思いました。

2014年10月22日 (水)

東名集中工事

東名集中工事は、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)が毎年10月に実施している工事です。
1988年(昭和63年)に導入されて、毎年行われているそうです。
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1968年(昭和43年)に開通した東名高速道路では、老朽化等の影響により、工事が必要な箇所が多数存在している。
交通量も多く、長距離走行する大型車がよく利用することから、短区間に区切って行う通常の工事では、工事による交通渋滞・交通規制が頻繁に発生することが予想される。
そこで、全線にわたって短期間で集中的に工事を行うことで、年間の工事渋滞時間を低減することができる。
実際に、2012年(平成24年)の集中工事では、集中工事を実施しなかったことで想定される工事渋滞時間を約5割削減した。
入院している母の主治医との面談のため、休暇を取って病院へ行きましたが、途中の東名高速は、恒例の?集中工事のため、多くの区間で車線規制が行われていて、やや渋滞気味でした。
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しかし、開通以来かなり経っていますから、定期的な補修やメンテナンスは不可欠だと思います。
特に、最近開通した新東名高速の快適さが隣にありますから、東名の老朽化がさらに目立ちます。
毎週、東名・新東名を使うようになって、やはり安全で快適な道路を維持するためには、ちょっと不便を感じても、しっかりメンテナンスをしておいて欲しいと思います。
それにしても、工事の手際の良さというのは、日本人ならではなのでしょうか?

二つ目昇進

落語協会の3人の前座さんが、11月より二つ目に昇進するそうです。
柳家緑太さん、柳家フラワー 改メ 花飛さん、三遊亭ございます改メ天歌さんの3人。
最近、寄席に行かなくなったので、3人ともほとんど知りませんが、頑張って欲しいものです。

多目的集会センター

「センター」なんて名前がついていますから、どんな立派な施設だろうと思われるでしょうが、広縁のついた2間20畳に、ダイニングキッチンとトイレがついている、我が集落の集会所です。
襖を外すと、落語を演るにはちょうど良い広さです。
写真は隣の集落のものですが、同じような雰囲気。
間取りも、別の場所のものりですが、似た感じ。
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先日の日曜日に、氏神さまのお祭りをした後、ここで集落の方々と食事をしました。
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「落語を演るのに格好の広さだ」と言うと・・・、「あぁ、そうそう○○ちゃん(私のこと)の落語凄いね。お母さんからDVDを借りて聴いたけど、落語をやっていたなんて想像もしていなかったから」と。
どうやら、母が、今までの落語会の映像を、ご近所の方々にも見せていたようです。
近所の方々は、郷里を離れて大学へ進学して真面目に勉強して、都会の企業へ就職してというイメージしかありませんから、ましてやこの歳で落語を演っているというのは想像できなかったようです。
尤も、父が、私が卒業して就職するのに、仙台のアパートを引き払って、荷物を実家に送った時、ダンボールに本がたくさん入っていたので中を見たら、法律の本ではなくて、みんな落語の本だったと、呆れながら近所に嘆いていたそうです。
「そうだ。今度ここで○○ちゃんの落語を生で聴いてみたいな」とも言われました。
・・・真面目な話、母が退院出来たら、お祝いも兼ねてご招待するのもよいかなと思ったりして。

三流亭窓口さん

いやはやなんとも・・・。
窓口さんの動員力は、上州からバスを連ねて明治座に観劇に来た某政治家の後援会を凌ぐ物凄さでした。
事前に「深川三流亭」に来てくださるお客さまの人数を予測した時には、窓口さんは「今回は、あまり多くの人に声をかけていないから、せいぜい15人ぐらいかなぁ」と。
「落語っ子連・深川三流亭」は、他の連と異なり、地元密着型ではありませんので、新潟の越児さん、館山の千公さん、大磯の新参さんと、遠くから参加されている方が多いので、どうしても動員出来る数は限られてしまいます。
私も、あまり広く声をかけていないので、叔父夫妻や友人などで10人ぐらいです。
百梅さんの会社の同僚の方々は、いつも多く来てくださいますが、今回は結婚式が重なり、あまり多くを期待できないとのことでした。
そこで、30人から多くて40人ぐらいだろうと、会場も40席あまりの設定にしました。
・・・ところが、後から後から・・・、それも窓口さんのお客さまばかり。
完全に読みが外れ、恐らく50人以上になったのではと・・・。
さしずめ「三流亭窓口後援会例会」という感じになりました。
しかし、落語会というのは、一人では出来ません。
出演者や裏方の人たちと全員で作り上げなくてはいけませんから、どなたのお客さまであろうと、私たちのお客さまでもある訳です。
本当にありがたいことです。
それにしても、噺を終えて着替えた後、私は受付に座っていましたが、「船徳」は大受けでしたね。
窓口さんと、このブログがきっかけで出会ってちょうど5年。
師匠のご指導のもと、互いに切磋琢磨出来る幸せを感じました。

三流亭流三

先月の「千早亭落語会」でネタ下ろしをしていたこともあって、本当に何もやっていない状態での高座でした。

http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2014/09/post-a6f7.html
高座に上がって噺を進めながら、自分の言葉の引き出しから、果たしてどんな台詞が飛び出して来るのか、本人ですら皆目見当がつかない状態でした。
裏返して言えば、普段の言い回しを自然に出すという作業にチャレンジした訳ですが、どうだったのでしょうか?
師匠は、「いつも自分で色々と工夫をして噺を拵えている」と、コメントしてくださいました。
この一人芝居仕立ての噺は、とても楽しかった。
あの麻雀亭駄楽師匠が、「親子酒」で、酒に酔って行く過程を表現したいと仰っていたのを思い出します。
実は、ちょっと前に、ある先輩が「親子酒」をお演りになったのを聴いた時、あまり上手く酔って行く過程が出ていなかったのを聴いて、自分ならもっと・・・と思ったものでした。
出来としては、千早亭の方が良かったかもしれません。
でも、両方の高座を聴いてくれた叔母は、「随分先月とは違って(変わって)いて良かったわよ」と言っていましたから、噺としては、いくらか練られていたのかもしれません。
地噺の部分が全くなく、台詞を喋るのは一人だけという噺で、どれだけお客さまの頭の中のスクリーンに鮮明な像を映し出すことが出来たか・・・。
稽古ができなくて、稽古をする気になれなくて、稽古をサボって、とても不安な高座でしたか、何とかオチにたどり着くことが出来ました。
・・・初めて、喉が枯れたような気がしました。

三流亭新参さん

(ここからは、私が楽屋で着替えたり、受付けにいたりしたので、写真がありません。)
驚くなかれ、新参さんのご両親がご夫妻でご来場くださいました。
お父上は92歳、お母上は89歳のカップルが、電車に乗って、門前仲町まで来てくださり、息子さんの高座に聴き入ってくださいました。
お父上は、「お江戸あおば亭」には、新参さんの娘さん親子と一緒に来てくださったことがありますが、お母上は初めてで、しかもお二人でというのは驚きです。
開演から最後までいてくださり、お二人でお元気に帰られました。
老いた両親をいつくしみの眼差しで迎える新参さんの姿を見て、本当に羨ましく思いました。
えっ?
肝心の新参さんの噺はどうだったかって?
・・・あぁぁ、「道具屋」をお演りになってたみたいです。
お雛さまの首が抜けるとか何とか・・・・。

2014年10月21日 (火)

何のために走るのか・・?

ある日走ったその後で 僕は静かに考えた・・・
昔、ちょっとヒットした、自殺してしまったオリンピックのマラソン選手のことを題材にした(一人の道」という歌です。
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北京国際マラソンが行われ、55カ国・地域から3万人のランナーがエントリー。
ところが、重度の大気汚染に見舞われて、多くのランナーがマスクを装着して参加したほか、一部ランナーは防毒マスクを装着する皮肉めいたパフォーマンスを見せて走っていたそうです。
深刻な大気汚染の中でも予定どおり大会を開催した組織委員会は、約半数のランナーが外国や北京市外からやってくるなど大会規模が大きく、延期が難しかったと説明し、前日夜には「なるべく鼻で呼吸し、気分が悪くなったら直ちにリタイアするように」とのアナウンスをしていたそうですが、ランナーからは「鼻呼吸だけで長距離走は無理。アドバイスが適当過ぎる」いった声が出たほか、ネットユーザーからも開催時期への考慮不足を批判する意見が寄せられているそうです。
イベントのためのイベントで、そもそもの目的は何なんだろうか?と思います。
健康増進や、ストレス解消、あるいは純粋に記録への挑戦という人もいるでしょう。
でも、こんな劣悪な環境では、何のために走るのか、かえって逆効果ではないかとさえ思います。
極めて真面目で悲しい歌の背景とは全く違うので、不謹慎な引用かもしれませんが・・・、
だけど身体は動かない これ以上走れない・・・
それにしても、中国の大気汚染は酷いんですね。19040059
昔、日本が公害問題で深刻だった時、富士市の製紙工場から排出される煙とヘドロで、曇った日などは悪臭が酷く、田子の浦港はヘドロの悪臭と堆積で、機能不全になりそうでした。
工場の近くの小中学校では、他の地区に比べて喘息患者の数が多いだとか言われていました。
1960~1970年代は、日本も酷かったんです。
全く関係ありませんが、このブログのアクセス累計が69万件になります。

三流亭越児さん

名人・喰亭寝蔵師匠は、三流亭越児さんでも名人です。
千公さんと百梅さんに、この高座を聴いて「いつかは"芝浜"」だと言わせました。

尊敬するオールラウンダーの越児さんですが、率直に申し上げると、あまり得意なタイプの噺ではないので、少々苦労されたと思います。
が、出来は、そんなことを一般の方々に微塵も感じさせないものでした。
これで、「井戸の茶碗」「芝浜」と、誰でも演りたいと思う噺を2席手中にされました。
仲入り前の越児さんの時は、ご来場者が増え続け、満席・立ち見になってしまうので、4~5名のお客さまには、入場を控えていただくことになってしまいました。
私も、後半は障子越しに聴かせていただきましたが、長講に会場が静まり返り、お客さまのハートをしっかり捕えていました。

三流亭千公さん

千公さんは「寿限無」。
南房総の館山から稽古に通う、熱血先生。
教え子たちの前で稽古をして感想を訊いたら、「夫婦の情の表現がイマイチ」たと言われたそうです。

千公さんも、師匠から上達を褒められました。
この噺は、誰でも知っている噺ですから、あまり受けないのですが、どっかんと受けていました。
私は、これは師匠の高座本の素晴らしさと千公さんの素直な努力の賜物だと思います。
師匠は、早口言葉を笑うような薄っぺらな噺ではなく、夫婦や親子の情を描いている噺だから、場面設定と感情移入をしっかりしなさいといつも仰います。
そう考えると「ジュゲムジュゲム」は、全て言い回しが違うはずです。
おばあちゃんや、子どもたちや、おっ母さんとお父っつぁん、しっかり意識して喋ることだと。
私も「揺れるとき」の劇中に「寿限無」を演じる場面が挿入されているので、同じ感覚で演りました。
次は「饅頭怖い」を演るそうです。

三流亭百梅さん

百梅さんは「火焔太鼓」。

メンバーの中で飛び抜けての若手です。
他の5人がアラカン(還暦)なのに、百梅さんは、ほぼその半分。
今回も、百梅さんと一緒に、ご友人の結婚式に行く予定の同僚も含めて、10人以上が来てくれました。
その中でも、何人かは、仲入り後の私の高座を聴いてくれました。
百梅さんには、この中から、是非メンバーになってくれる人はいないかと、お願いしました。
さて、噺の方は、師匠から上達したと褒められました。
火焔太鼓も、師匠からアドバイスされて、オチに関係のある半鐘のことを、四谷の消防博物館に行って調べたり、本当に熱心です。
この青い着物には、百梅にちなんで、梅の紋が染められています。
落語を始めて3年近くになり、持ちネタも増えて来て、自信もついて来たようで、すっかり"らしく"なったのが、とても嬉しく思います。

2014年10月20日 (月)

着物のシミ

何年か前、ある二つ目さん(当時)の落語会に行ったことがありました。
確か、浅草ことぶ季亭だったと思いますが、会場が大きくありませんから、高座も近く、噺家さんの様子もくっきりと見ることが出来ます。
着物も、色や布地によっては、水や汗に濡れると、色が変わるものがあります。
その噺家さんの膝を見ると、ちょうど、手を置く部分の色が変わっているのが見えました。
平然と喋っているようでも、手に、脇の下に、額に、汗だくで演っているんだなと思いました。
閉演の時に気になったので、もう一度着物を見ると、濡れて変色したのは消えた代わりに、手脂のシミのようなものが見えました。
L_5b3d088cdc37b77652b8243bdc2ea6e_2「そうか、着物にシミが出るくらい、緊張もし、稽古もしているんだ」と、クリーニングに出したら良いのになどという野暮なことは思わず、感心したことがありました。
土曜日、帰宅して、着物を着物ハンガーに掛けると・・・、あれっ?
光の加減もあるのですが、膝の辺りの色が、僅かに黒ずんでいるような気がしました。
そんなに頻繁に着ているつもりではなかったのですが。
この写真でも、何気なく左手を置いている部分なんです。
これは、「勲章」なんでしょうか?
それとも、ただ汚い手で触っているからなのでしょうか?

土曜日の他の落語会

このブログでもご紹介しましたが、先週の土曜日は、「深川三流亭」のほかにも、仙台では落研の「第155回定期発表会・新作落語会」、東大落語会ではOBの方々の「東大落語会寄席」が開催されました。
お聞きするところによりますと、いずれも大盛況だったそうです。
A873b7f40a10da9fbb51ec546e92d867_40まずは、「新作落語発表会」。
仙台の走れ家駄馬師匠から、当日の様子をお聞きしました。
市民会館会議室で、13時30分から16時20分頃まで。
マスコミでの広報、OB落語会の勢いもあり、満席の60名のご来場者だったそうです。
「宗論」は大きい十字架を背負い、「恋する乙女」ではカチューシャとリボンをつけ、ほかにも「代書屋」、「読書の時間」、「貧乏神」、「愛犬チャッピー」と・・・。
トリは件の暇楽家十三さん、桂文珍師匠の「心中恋電脳」をマクラ12分含めて36分の熱演だったそうです。
知らない噺もありますが、それなりの手応えがあったのではないかと思います。
おめでとうございます。
この中に、私の「揺れるとき」「救いの腕」「鬼子母神藪中の蕎麦」「笠と赤い風車」のいずれかを入れていただいたら・・・、なんて思ったりして。
O_4750ba15f3c4f850941039948a67e6bcaそれから、「東大落語会寄席」です。
寝坊師匠、蕪生師匠、古狂師匠が、ご覧になったそうです。
寝坊師匠は、13席のうち、11席をお聴きになったとか。
新作の「教科書にかける情熱」は、いなせ家半七師匠が十八番にしている噺だそうです。
蕪生師匠が、実に巧みな落語で感心した。これは旨かったと。
さすがに層の厚い、確かな腕前の方々ばかりだったと古狂師匠。
長老?の三山亭多楽師匠の「巌流島」の重厚さに、改めて驚かれていました。
会場は約300席に200人前後のお客様、ムンムンの熱気だったそうです。
こちらも、いつもながらの大盛況。
結構なことでした。
我々落語っ子連6名の80人というのは、大健闘ですね。

筋肉痛・・・

あたたた・・・。痛ててて・・・。
昨日の朝、帰省しようと起床した瞬間・・・、筋肉痛です。
太腿と臀部・・・。
これは、久しぶりの高座が原因だと思います。
落語は座って演るので楽だろう・・・と思われる方が多いでしょうが、実は、かなりの重労働なんです。
前回の「鰍沢」の時も、前屈みで囲炉裏の火にあたりながらの台詞が続きますから、かなり腰や背中が張って来ました。
2日経った今も、腿はほとんど治りましたが、お尻はまだ痛みが残っています。

深川三流亭のご来客

有難いことに、「深川三流亭」にご来場くださったご贔屓から、身贔屓やお世辞も含めたコメントを頂戴しました。
まずは、めくりを書いてくださっている「H先生」。
141359909553711_2昨日は皆様の熱演を見せていただく事が出来てとても楽しかったです。
一度は伺ってみようと思いながら時間が取れずやっと実現しました。
それにしても会場一杯の落語ファンでビックリしました。
大盛況でよかったですね。
それぞれファンの方もおられると思いますが、地元で根付いて皆さんに期待される「深川三流亭」として活動されることを切望いたします。
流三さんの「一人酒盛」は熱演でしたね。
打ち上げの会でもあのように盛り上がったのでしょうね・・・・!

ありがとうございます。
落語も聴いてくださったのですが、ご自身が書かれた「めくり」をご覧になることも今回の目的の一つだったそうです。
会場で実際にご覧になって、いくつか課題を見つけられたとのことで、再チャレンジしても・・・などとお思いになったそうです。
続いて、自称「乱志・流三・永久後援会長」の「Ⅰさん」。
ボロボロの出来だったと言うと・・・、
悪くはなかったよ。(と言うことは良くもなかった?)
師匠のコメントにもありましたが、自分の噺として演じていたと思います。素人の域は越えました。
最後のフレーズは、かなりのリップサービスだと思いますが、ありがとうございます。

毎回来てくれている叔父夫妻も、ご友人にも声をかけてくれて、来てくれました。
◎◎さん、○○さん、●●さんが、(お前のが)一番良かったと感激されて帰りました。
また次回を楽しみにまっています。

閉演時にお開き口で、「お母さんに似ていらっしゃいますね」なんて、叔父のご友人から言われました。
以前、叔父が母を紹介していて、母をご存知の方のようです。
ありがとうございます。
仕事の関係で知り合った落語好きの「Fさん」も、桂文珍師匠のファンで、「お江戸あおば亭」にも来てくださっています。
お陰様で、充分、愉しませて頂きました。
結構な“一人酒盛”でございました。
帰りに、どうしても日本酒が、飲みたくなり、
久しぶりに、一献ってな事に、相成りました。
門前仲町界隈には、美味い店がたくさんありますから、いくらか地元に利益誘導できたかもしれません。
本当にありがたいことです。
千早亭ワッフルさんは、人手不足のところを、ずっと受付を手伝ってくださり、打上げまでお付き合いいただきました。
そう言えば、このブログで「深川三流亭」をお知りになり、ご来場くださった方もいらっしゃったようです。
ご期待に沿うことが出来たかどうかは分かりませんが、是非次回も来ていただきたいと思います。
日程は、このブログでお伝えして行きます。
正直なところ、この半年間は、とても落語どころではなかった部分もありましたが、多くのご贔屓に応援していただいたおかげで、何とか形にすることが出来ました。
心から感謝したいと思います。m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m

2014年10月19日 (日)

長屋馬

最近、師匠が編集を終えたと仰る、高座本のページ数が最多だという「長屋馬」という噺。
・・・元の古典落語に、師匠が独自の名前をつけられたものだということは分かるのですが、何だろう、どの噺だろと思っていました。
長屋?馬?・・・・?
そうか、「らくだ」ではないか?
師匠が、あまり好んでお演りにならない長講です。
それから、「長屋」が舞台で、ここの住人は「らくだ」というあだ名の「馬さん」ですから。
昨日の深川三流亭の打ち上げの時に、師匠に質問してみました。
すると、越児さんが、私が欠席している稽古会時にこの話題になって、私の推理はあたっていなかったと言われました。
そして、正答は、「妾馬(八五郎出世)」だそうです。
なるほど、確かに・・・。

ラジオ寄席

今夜は、「古今亭圓菊」特集でした。
 ◇風呂敷         古今亭圓菊
 ◇八五郎出世      古今亭圓菊
とても個性的な仕草とお喋りが人気の師匠でした。
学生時代に鈴本演芸場で初めて圓菊師匠を聴いた時は、「子の人なんだろう・・」と思いました。
慣れというのは恐ろしいもので、師匠を聴きたいからということで寄席に行くことはなくても、偶然覗いたら出演していたいう時は、ちょっと嬉しくなったものでした。
浅草演芸ホールの年末近く、「古今亭圓菊一門会」にも行ったことがありますが、まだ続いているようです。

氏神様のお祭り

今は過疎の集落も、それでも昔はそれなりの規模でした。
今日は、氏神様のお祭り。
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母が入院していて留守にしていますので、私と妹が帰省して、参加することにしました。
氏神様というのは、同じ地域(集落)に住む人々が共同で祀る神道の神。
鎮守神だとか産土(うぶすな)神だとか、大げさものではありませんし、立派なお社がある訳でもなく、お祭りと言っても神輿や神事が行われる訳ではありません。
集落を見下ろす山の中腹に、小さな石碑が祀られていて、それが我が集落の守り神なんです。
20140912_2754719こんなイメージです。(よその写真ですが)
以前は、お供え物を持って、細い踏み分け道を登って、石碑の前で「二礼二拍手一拝」をし、集落への加護を祈ったものでした。
ところが、我が集落も過疎となり、高齢化が進んだことから、住人はこの険しい道を登ることが出来なくなり、近年は、下から氏神様の鎮座する方角を仰いで拝むことになっていたそうです。
今日も、地域の公民館に集まって、御神酒を飲んで、「二礼二拍手一拝」。
楽しいのは、近所の方々とのおしゃべりでした。
いつもは話すことのないことや、昔の思い出話に花が咲きました。
B29が奥山の方向から飛んで来たので、高射砲で撃っても、飛行機の高度まで弾丸が届かなかったとか・・・。
当時の婚礼・祝言は、自宅でやっていて、お嫁入りの時の話や。

今日の富士山

秋晴れの富士山・・・、と思いきや。
今日の富士山
朝の東名・新東名高速上で見える富士山は、先日の初冠雪の雪化粧が薄くなって、まだら模様になっていました。
新東名新清水ICでは、空の色と同質化して、くっきりと見ることはできませんでしたが、全容は見ることが出来ました。
今日の富士山
午後2時頃の富士山は、残念ながら雲に隠れてしまいました。

落語DEデート

帰省の車中で。
 ◇喧嘩長屋    五代目桂文枝
まだ小文枝時代の音源です。
数少ない、私が聴きたいと思う上方の師匠の最右翼です。
とにかく、声の張りと艶の素晴らしさは、羨ましい限りです。

2014年10月18日 (土)

師匠と

深川三流亭の打ち上げ。
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千公さんが見つけた魚の店。
築地直送の店だそうです。
師匠を囲んで、越児・窓口・新参・千公・流三に、千早亭ワッフルさんが紅一点で参加。
私を除けば、全員が達成感のある会でしたから、打ち上げのメンバーも、百梅さんも結婚式の二次会で、窓口さんも大勢来てくださったご贔屓とのお座敷で、今頃はそれぞれ美酒に酔っていることでしょう。
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いつものことながら、落語界の大看板と席を同じくして語り合うことの出来る幸せを感じます。
越児さんは「死神」、窓口さんは何と「五人回し」、千公さんは「饅頭怖い」・・。
みんなが次の噺に夢を語っているのに、今日の出来にうじうじしている自分が情けなくも思いますが、「明烏」「蒟蒻問答」をモノにしたいと思います。
ところで、千公さんが選んだこの店、とても美味いですね。
また、誰かと行ってみたいと思います。

一人酒盛

駄目だダメだだめだ
こんな噺をしているようでは、偉そうなことは、到底言えない
一人酒盛
自分の目指すイメージにはほど遠い、ひどい出来でした。
やはり稽古は嘘をつきません。
一人酒盛
考え方や方向は決して間違ってはいないと思う。
でも、まだまだその技量や言葉がついて来ない…。
仕草も雑になった気がします。
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お開きで、お客さまをお見送りする時に、何名の方から「良かったよ」と、温かいお言葉を頂戴しましたが。
大変申し訳ありません。
もう一度しっかり組み立て直します。
ただ、この噺で学んだプラスの部分もいくらかあります。
次のチャレンジに活かしたいと思います。

第4回深川三流亭②

仲入り後は、私も高座に上がるので、写真撮影出来ません。

仲入り前の越児さんの後半、まだ受付には数名のお客さまがお待ちになっていたですが、ちょっとお待ちいただくことにしました。
百梅さんのお客さまは、百梅さんと同様に結婚式に参列のため、仲入りまででお帰りになるということもあったので、仲入りで座席の整理をすることにしました。

仲入り後の新参さんの時は、60名を突破していました。
百梅さんのお客さまが10名近くお帰りになっても、まだ満席状態。
まだまだ、窓口さんのご贔屓の入場も続きます。
でも、嬉しいのは、窓口さんのお客さまだけではなく、偶然、古石場文化センターに来館されていて、この落語会を知ってご場くださった方、何と私のブログで知ってご来場くださった方も含めると、最終的には約80名のご来場でした。
事前の予想の倍以上の方が来てくださいました。

私の時も熱気むんむん、お目当ての窓口さんは、乗りも乗ったり、受けも受けたりで、もう大変でした。

師匠もその熱気のためか、マクラも長く、「釜泥」を演ってくださいましたが、客席は満員でした。

師匠の噺の後、いつもの通り、メンバー全員がステージに上がって、師匠から一人一人のコメントを頂戴し、無事お開き。
多くのご来場の皆さまに、心から御礼申し上げます。
ありがとうございました。

第4回深川三流亭①

開演時刻になった時に、受付が混雑し始め、1分程度遅らせて、会長である私の挨拶から。

いつもの通り、師匠にも一言頂戴して、いよいよ落語会開演です。

朝早くから特訓していた百梅さんのお客さんも大勢来ています。
そして何と、噺の途中にも、続々とお客さまがご来場になりました。

後で千公さんから聞いた噺ですが、高座で喋っていて、「無」の境地の一端を感じるようになったそうです。
それこそ、落語が上達した証拠です。

千公さんも、師匠が「百梅さんと千公さんが大きく上達した」と褒めていた通り、千公ワールドが確立して来ました。
ゆっくり聴いていたかったのですが、お客さまがどんどん増え続けて、座席が足りなくなり、慌てて座椅子や座布団を追加しなくてはいけなくなってしまいました。
気がつくと、もう50名近い入場者になっています。
読みが完全に外れました。
お客さまの太宗は、窓口さんのご贔屓です。

仲入り前の越児さんの時も、入場者が絶えません。
数えると、この段階で、座席に座っていらっしゃるお客さまは、何と53名でした・・・。

落語会の会場へ

深川三流亭の会場の江東区古石場文化センターには、少し早めの9時過ぎに到着。
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すると、既に楽屋に入っている人がいます。
誰だろう・・・と会場に行くと、百梅さんが稽古をしていました。
百梅さんは、今日は開口一番で「火焔太鼓」を演りますが、友人の結婚式のために、仲入り頃までしかいられないということでした。
「火焔太鼓」の熱い稽古です。
一段落したところで、二人で座椅子と座布団を並べ始めることにしました。
10時半頃になると、メンバーが集まり始め、高座を作ったり、めくりをセットしたり。

今回は、百梅さんが途中でいなくなってしまうこともあり、ご来場者の予測は、せいぜい30名ぐらいだろうということで、座椅子はすこし隙間を空けてセットしました。

約40席、これなら、30名ご来場いただければ、概ね入りは良好と言う感じになりますから。
いつもなら開場前から何名かお客さまがお見えになるのですが、今日はどうも低調の様子。
12時50分を過ぎても、まだ「つ離れ」出来ない状態でした。
・・・・やっぱりなぁ。
不安的中かもしれない。

今日の高座手拭い

事前に準備が出来なかったので、手元にある手拭いから選ぶことにしました。
今日の高座手拭い
これは、あるご贔屓からいただいたものです。
「仙台青葉まつり」のお土産でいただきました。
雀と萩のイメージなのでしょうか?
伊達家の家紋の一つの「九曜星」も染められていました。
昨年「抜け雀」を演った時に、いただいたものです。
行きたかったけれども行けなかった、今年の仙台でのOB落語会を思いつつ、この手拭いを使おうと思いました。
改めて、このご贔屓にはブログは読んでもらえないかもしれませんが、心から御礼を申し上げたいと思います。
ご贔屓を続けていただけるよう、頑張らなくてはいけませんね。

落語会の支度

全く稽古をせずに寝てしまいました。
いつもの時刻に目覚めました。
まだ何の準備もしていません。
これから、着物一式、扇子と手拭いや出囃子のCD、そうそうプログラムとチラシも入れないと…。
今日は羽織は要りませんから、鞄もいくらか軽くなります。
男所帯の素人グループなので、師匠には、行き届いた対応が出来ないかもしれません。
そうだ
湯呑みを持って行った方が良いかな?
師匠に使っていただくのに。
落語会の支度
それじゃあ、新宿末廣亭のオリジナルの九谷を持って行こう。
「笑点」のを持って行くより、師匠が喜んでくださるでしょう。
あ、一番肝心な、会計のこと。
会場費用やらお礼やらも忘れてはいけません。
この連の会長兼会計兼書記兼庶務をやっていますから。
手拭いを決めないと・・・。

またまた談志語録

さすが談志師匠、色んなことを仰っていますね。
よく覚えとけ。
現実は正解なんだ。
時代が悪いの、世の中がおかしいといったところで仕方ない。
現実は事実だ。

現実(日々起こること)は正しいというよりも、現に起こっているということだから、いくら文句を言ったところで、絶対に変えることはできない。
だから、それを(事実を)受け入れるしかない。
実は、私は落語の原点がそこにあると思っています。
例えば、愛する人が去って行く。
悲しい・・、泣きたい、叫びたい、いっそのこと死んでしまいたい。
でも、愛する人が去って行ってしまった事実は変えようがない。
それを事実として受け入れるしかない。
どんな理由であろうとも、誰を恨んでも仕方がない、誰に文句を言っても無駄だ。
それを受け入れて(前提に)生きて行かなくてはいけない。
なぜなら、人は、生きるために生きているから。
・・と、そんなことでしょうか。
落語国の住人は、人を殺さない、自ら命を絶つこともない。
生きることが当たり前、生きていることこそが事実だから。
決して貧乏や無学や身分を恨まない。
与えられた環境(生まれた世界)で、一生懸命に生きる。
それぞれの天寿を全うするまで。
「らくだ」の屑屋も、「粗忽長屋」の熊さんも、「佃祭」の船頭夫婦や与太郎も、「妾馬」の八五郎もつるも赤井御門守も、「船徳」の徳兵衛も、「鰍沢」のお熊も伝三郎も新助も、「帯久」の和泉屋与兵衛も、そして「厩火事」のお光も、「文七元結」の長兵衛夫婦もお久も文七も、「芝浜」の勝五郎夫婦も、「藪入り」の熊さんとお光夫婦と亀ちゃんも、飯炊きの権助も、女中のおきよも、小僧の定吉も・・・。

東北落研知恵袋

「東北落研知恵袋」なんていうサイトがあります。
http://www44.atwiki.jp/yu_rac/pages/14.html
部員のマニュアルみたいなものですが、2~3年前の現役部員の皆さんが作ったものだと思われます。
メニューの中に「用語集」というのがあって、「50周年記念OB落語会」をクリックすると、何と私の名前が出て来ます。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/11/post-4290.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/11/post-e1f2.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/11/post-cb79.html
懐かしいですね。
今からちょうど5年前の11月8日でした。
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私は仲入り前で「浜野矩随」を演りました。
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長講でしたが、お客さまの反応は良かったと思います。
こんなブログもありました。
http://blog.goo.ne.jp/yukiyakonko/e/ae4b5865ab4addd3d719af7026a1507f
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寝蔵師匠は、「かたきの首」をお演りになったはずです。
そうだ、志ん志師匠は「一分茶番」でした。
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物凄い濃い番組でした。
今年の現役の4年生の皆さんが入部されるちょっと前のことです。

志ん生語録

佳境に入った「落語家語録」。
五代目古今亭志ん生かく語りき。
寄席は学校じゃねぇんだ。
間違えたって、直したりしちゃいけねぇ。
そのまま通しちまうんだ。

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・・・確かに、その方が良いこともたくさんあります。
でも、最初は間違いはしっかり直さなくてはいけません。
落語も、基礎をしっかり積めばこそ、後で崩しても耐えられる。
場合によっては、その崩れ方が賞賛される場合がある。
天衣無縫だと言われた志ん生師匠も、若い頃はきっちりとした芸だったと聞きます。
志ん生師匠は、「こういうことは、学校じゃ教えてくれない」とか、「寄席は学校じゃない」とか、学校(学問・学歴?)に対して、眼の敵とは言いませんが、斜に構えたところがあったのでしょうか?

かんだやぶそば復活

神田連雀亭のチラシにも書いてありましたが、昨年2月に火災で焼失した「かんだやぶそば」が、20日から1年8か月ぶりに営業を再開するそうです。
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昨年2月19日夜に出火し、関東大震災直後の1923年に建てられた木造2階建て店舗が焼けてしまいました。
防火地域に指定されていたため、数寄屋造りの店舗は再建できないそうで、鉄骨造りでの再開となるようです。
火災で焼失した「かえし」はほぼ同じ味を再現できたということですから、楽しみです。
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いずれ行ってみたいと思います。

2014年10月17日 (金)

東京落語会

1ヶ月が過ぎるのは早いものです。Trk_enmoku201410
今日は三語楼さんから聴くことが出来ました。
三語楼さんは初めて聴きました。
かなり緊張していたんでしょうか・・・。そりゃそうですよね。
馬石さんは、今一つノリが良くなかった気がします。
いつもの芸風とは違っていたような、トーンを上げて張り上げるような喋りの部分もありました。
蝠丸師匠は、地噺で客席をグッと掴んでいました。
文治一門だと再認識させられました。
遊三師匠はお元気ですね。
声も喋りも、明朗滑舌で、とても分かりやすい高座。
久しぶりの喬太郎さんは、相変わらず、本題はやや雑な印象。
トリの馬生師匠は、ちょっとすましたいつもの雰囲気。
考えてみると、39年前に、仙台に先代の馬生師匠を読んだ時に、一緒に来られた礼儀正しい前座さんこそ、当時小駒と名乗っていた現馬生師匠でした。
明日の稽古もせずに、今やここだけになってしまった落語会を優先しました。
頓平師匠との、いつもの串焼きも美味でした。

明日は深川三流亭

明日は深川三流亭
いよいよ明日午後1時から、江東区古石場文化センターで、深川三流亭を開催します。
是非、是非、お出かけください。

歩き稽古

昨日も、入浴しながら部分的にやってみただけの状態・・。

日比谷公園の広場に、竹でこんなものが拵えられていましたが、何でしょうか?
それはともかく、この「一人酒盛」という噺、場面場面を演っていて、とっても楽しいんです。
なぜなんだろう・・?
恐らく、一人芝居だから、自分のペースで、自分の言葉で進められるからだと思います。
しかも、酔っ払って行きますから、少しぐらい噛んでも、つっかえても分からないだろうという気安さがある。
それから、自分の声の表情を色々試すことが出来ることも、大きい要因かもしれません。
瞬時に自分の言葉を引き出しから出して、それに表情をつけて語って行く作業は本当に楽しいものです。
・・が、問題は、場面の順番とつなぎの部分です。
いくら「かえし」や粉が良くても、つなぎと器が良くなくては、上手い蕎麦は食べられませんから。
地のところや、何気ない台詞全てに、落語言葉を引き出すことが出来れば、さらに幅と深みが出て来るんですが・・。
これは、天性と時間と努力が揃わないと、完璧には出来ないかもしれません。
ところが、こんな暢気なことを言っている場合ではないくらい、実は精神的には追い込まれています。
だって、明日が本番ですから。
誰か、助けてくれませんか?
きっと他のメンバーの皆さんは、きっちりやって来ると思いますから、弱音を吐いてはいられませんね。

落語っ子連の先輩へ

落語っ子連は、スタートから13年の歴史を持つ、師匠が最初に素人に指南を始められたグループです。
第一次で約10年、現在の第二次で約3年・・。
私は、第一次の真ん中あたりから参加させていただきました。
第一次の頃、一緒に稽古をした方々に、「深川三流亭」のご案内をしました。
それぞれの仕事に大忙しだとは思いますが、「まだ元気で続けていますよ」と発信したいこともあって。

暇楽家十三さん

A873b7f40a10da9fbb51ec546e92d867__2十三さんのコメントが、部内で波紋を投げかけているようです。
結構なことではないですか。
若いうちですから、遠慮しないで議論すれば良いでしょう。
早朝の一連のツイートについて。
ご贔屓の皆様にご覧いただきたい内容となっておりましたが、部員が掲載は妥当でないと判断してツイートを削除してしまったようです。
OBの乱志さんがまとめてくださっていますので、そちらをご覧ください。
ご指摘があったので念のため書いておきます。
先ほどのツイートを取り下げるつもりはありません。
もちろん部としての公式見解ではなく、文責は3年の暇楽家十三になります。
「(十三)」と末尾にあるツイートは、全て部員としての暇楽家十三の個人の考えです。

詳細は全く知りませんが、こういうことって、本当によくあることだと思いますね。
これを読んで思い出したことがあります。
私が4年生になった時でした。
そうそう、創部20周年の「三遊亭圓生独演会」の準備や、私が第一回全日本学生落語名人位決定戦に出たり、あの宮城県沖地震が起こったりした頃です。
部員の中で、落語に対する考え方やスタンスが違っていて、もしかすると私が言い出しっぺなのかもしれませんが、「4年生4名全員が退部する!」なんて、部会で宣言したことがありましたっけ。
十三さんのコメントを読ませていただくと、なんだか当時の自分を見ているような気がします。
しかし、同期というものはありがたいもので、私の尖った気持ちを、知らないうちに和らげてくれました。
「まぁいいじゃないか、それぞれ好きにやれば」ということで、何となく収まった気がします。
人によって様々な考え方や接し方があっても良いということなのでしょう。
東大落語会にも、「武闘派」「学究派」「無精派」という派閥が存在するそうで、好きな落語に、好きなように接して行くことだと思います。
楽しみ方は、本当に色々ありますから。
勿論、自分の持論や楽しみ方を変える必要はありません。
同時に、自論の押しつけや決めつけなど、お互いに他の人の持論や楽しみ方の邪魔をしてもいけません。
それぞれで楽しみ、それぞれの次元で究めれば良いと思います。
そんな時に、同じ方向にある者同士で、情報交換や芸談をするのは、これまた楽しいものです。

橘右近寄席文字集成

寄席文字と言えば、橘右近師匠ですね。
橘流寄席文字の創始者、橘右近家元が、精力的に仕事をされていた頃の作品。
また、足を運ばなければ見られない、家元筆耕による記念物等の主なものを一挙に撮影、掲載した。
昭和三十年前後から現在まで、長寿の家元の文字の移り変わりを知る資料。
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1992年に刊行されたものの改訂版が出ているようです。
3240円(税込)です。

松鶴語録

「落語家語録」のツイートを参考にさせていただいていますが、上方四天王の笑福亭松鶴師匠の言葉です。
その代わりな、(兄弟子を)抜くときは文句言われる。
それが出る杭は打たれるっちゅうことや。
そんなん、どこの会社でもあることや。しゃあないやん。
それが嫌やさいかいに、じーっとしてたらどないなる。
出ん杭は腐んのんや。

・・・「出る杭は打たれる、出ない杭は腐る」・・・、至言ですね。
近頃それが多いのよ、若いのは。
「今日のお客さんはええお客さんです」て落語をやってるとき。
呑むときにはワーッて言うて、カゲに回ってぼろくそに言うて「わるいわるい客や」と。
おのれがわるい。
こうして集まりはったお客さんに、わるい人がおますかいや。

やはり、お客さまは神様だと言うことですね。
自分のことは棚に上げて、みんな他人のせいにするという風潮は、最近とみに激しくなっている気がします。
義務を果たさず権利主張ばかりする。
圓窓師匠がよく仰います。
今の人は、好き嫌いの判断だけで行動する。
大人は好き嫌いだけでなく、善し悪しの判断もしなくてはいけない。
世の中、薄っぺらな人が多くなったということですね。

2014年10月16日 (木)

今日の富士山

富士宮市役所から見た、雪化粧した富士山。Newpicture
まだ、上の方だけなので、全体的なバランスは今一歩ですが、やはり雪を戴いた富士山はいいですね。
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山梨側(北側)は、もう少し雪が多いかもしれません。
週末に帰省したら、幸の富士山が見られそうです。
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新聞社のヘリで撮影された午前7時35分頃の富士山です。

 年 初冠雪観測日
2000年 9月4日
2001年 9月22日
2002年 9月27日
2003年 10月6日
2004年 10月21日
2005年 10月11日
2006年 10月7日
2007年 10月6日
2008年 8月9日
2009年 10月7日
2010年 9月25日
2011年 9月24日
2012年 9月12日
2013年 10月19日
2014年 10月16日 
平年 9月30日

秋の装い

富士山は初冠雪ですが、下界はまだ秋。
先日の台風が、完全に秋にスイッチを入れ替えて去ってくれた様子。
久しぶりの歩き稽古を敢行しました。

日比谷公園も、すっかり秋の装いです。
・・と、そんなことより、まだ口内炎が完治していないので、気もそぞろになってしまいますが、最初の部分だけやってみました。
この「一人酒盛」という噺は、今回が二度目だという安心感もありますが、順番さえ間違えなければ、その場の雰囲気で演じることが出来る気がするんです。
先月の千早亭落語会以降、全く何も稽古していませんが、そんな気がします。
稽古は稽古として、勿論しっかりやらなくてはいけませんが、噺というのは、実はその場で創り上げて行くことなんだと思います。
だから、稽古も、台詞を覚えた、喋ることが出来る、仕草もこの場所に入れる・・・、と言う稽古ではなく、その場面をくっきりと描くためにしないといけないと思います。
高座で、気持ち良く酒に酔うことが出来るか・・・。

第155回発表会「新作落語発表会」

落研の定期発表会も、創部以来155回を数えます。
今度の土曜日です。
現役の皆さんも力が入っているようです。
新作落語発表会
平成26年10月18日(土) 13:00開場 13:30開演
場所 仙台市民会館 1階第2会議室
木戸銭(入場料) 無料
予約などは必要なく、全席自由で、途中入室退室自由です。

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「新作落語」のみで構成された落語会。
全国的にも寄席形式の学生落語会としては非常に珍しいと思います。
読売新聞17日の朝刊にもイベント掲載されます。

☆初めて落語を見に来られる方に配慮しており、初めての方も十分に楽しめる番組構成になっております。
☆ご贔屓の皆様も必ずやアッと言わせるよう、番組表から趣向を凝らしています。絶対にアッと言わせてみせます

東北大落研史上初の前代未聞の落語会!
どうぞ皆さまお誘い合わせのうえお越しください。
・・・だそうです。
どうぞ皆さまお誘い合わせのうえお越しください。

空振りの三振と見逃しの三振

世の中、色々なことの匙加減というのは難しいものだとつくづく思います。
あちら立てれば、こちらが立たず・・・、決断するのは大変です。
台風19号の接近に備えて、安全を最優先したJR西日本は13日の午後4時ごろから全面的な運休に踏み切りました。
自然災害に備えて、自治体や企業があらかじめ防災対応を決めておく施策は「タイムライン」(事前防災行動計画)と呼ばれるそうですが、JR西日本が京阪神の全路線で運休したのは初めて。
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この対応について、利用客からは「何かあってからでは遅い」と評価する声がある一方、私鉄は一部を除いて運行を継続したこともあり、「動かせる列車は動かしてほしい」という要望も交錯し、専門家の間でも、賛否が分かれているそうです。 
「私鉄は動いているのだから、動けるまで動かした方がいい」
「(交通の)足がなくなる方が怖い」・・、東日本大震災ではJR東日本が駅のシャッターを閉じたため乗客は行き場を失い、500万人超の帰宅困難者が出たことも記憶に新しいこと。
これに対し、「何かあってからでは遅い」
「昨今の自然災害の規模を考えると予想外のこともあり得る。安全のための運行の取りやめは仕方がない」と理解を示す意見も。
本音は「広島市の土砂災害で自治体の避難勧告の遅れが非難を浴びた。そうした事情が背景にあるのでは」と分析する専門家もいるようです。
面白いのは、危機管理論の専門家は「災害対策では『空振り三振』はいいが、『見逃し三振』をしてはいけないというのが鉄則。今回の運休は画期的な試みだった」と評価。
鉄道アナリストは、被害の最小化と早期復旧を目指した今回の運休に理解を示しつつも「台風の威力が収まっているのに、ちょっとしたことで運休を繰り返せば信用を失う。『オオカミ少年』のようになりかねない」と危惧する。
基本的に、見逃し三振は勘弁して欲しいですが、空振りの仕方ももう少し考えて振ったほうが良いのかもしれません。
「危機管理」は絶対に不可欠ですが、「管理危機」にならないようにして欲しいものです。

暇楽家十三さん

A873b7f40a10da9fbb51ec546e92d867_40落研の現役部員の暇楽家十三さんが、気持ちのこもった「丑三つ時のツイート」をしていました。
誰も見ていない時間なのでツイート。
恥を忍んで申しますと、僕が入部した時には既に落語会は内輪のための、所謂お遊戯会のようなものという風潮があった。
番組表はお客様の為のものではなく、学年により決められる。
個々人の努力に価値はない。
今でも過半数の部員がそれを良しとしています。

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あらゆる制度や芸を改善し、落研を10年進めた自信はあります。
が、この風潮はなかなか変えられません。
努力しないのが当たり前。
松鶴や米朝は知らず、志ん生すら聴いたことがない。
お客様が甘やかした結果でもあります。
やる気溢れるOBさん達や、見る目のあるお客様方に申し訳ないです。
OB会の打ち上げでメディアリテラシーには気をつけようねという話をしました。
本来ならば、こういう内輪の問題は広報機関に書くべきではないでしょうが、問題を広く認知していただきたく思い書きました。
これはもはや、OBさんや、お客様の目がもっと鋭いものにならなければ改善されません。

14124873195791噂はかねてより伺っております乱志さんをはじめとするOB会でお会い出来なかった落語や歌舞伎などの伝統芸能が大好きな諸先輩に、是非とも会ってお話がしてみたいです。
東京は1〜2ヶ月に一度のペースで赴きます。
ブログやツイッター、Facebookでお声掛けください。
伝えたかったこと。
現状を何とかできないか、本当に申し訳ない、伝統芸能好きなOBさんに会いたい。
この3点でした。

以上、丑三つ時のツイートでした。
・・・さらに、自己紹介もしてくれています。
落研方面の僕についても少し。
   ・落語は暇さえあれば聴いています。
   ・落語の音源を集めています。
   ・歌舞伎座に通っています。
   ・着物が好きです。
   ・樺細工の良い下駄を探し中。
   ・文楽は勉強中。
こんな所でしょうか。
色んな方に興味を持ってお声掛けいただけると嬉しいです。

・・・私の名前が出てしまっていますから、少し落ち着いてから、是非返信をしたいと思います。
時代が変わっても、思いを同じくする若者がいてくれるのは、とても嬉しいものです。
私が、初代麻雀亭駄楽師匠に初めてお会いした時、駄楽師匠は、私に目を細めてくださいました。
十三さんには、「お江戸あおば亭」にゲスト出演してもらったり、落語っ子連の稽古を見学してもらったりするのも良いかもしれません。
OB落語会で、現役部員とOBが接して、お互いにとても刺激になった証左だと思います。
単なる一時的な同好会ではなく、伝統を繋ぐことの醍醐味がここにはあります。
※十三さん、必ず返信しますから、ちょっと待っていてください。

そっくりさん

またまたそっくりさんが繋がりました。
懲りない人とそっくりさんだと言われるお笑い芸人さんには申し訳ありませんが。
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お騒がせ法務大臣が、「選挙区の祭りで配布したもの(どう見ても団扇)は寄付に当たり、違法ではないか」と指摘されたことなどを念頭に、先週の記者会見で、「いろいろな雑音」と述べたことに野党が反発し、参議院法務委員会の開会が3時間も遅れたそうです。
それにしても、デリカシーのない、空気の読めないオバサンです。
こういうのが、洒落にならないって言うんです。
結局、陳謝することになるのですから、バカみたい。
このお笑い芸人さんの方が、"はるか"に賢いのは、箕輪(見れば)分かります。
近藤(今度)からは、変な意地を春菜(張るな)と言いましょう。
今後、こんなバカなことばかりしていたら、"ハリセンボン"飲ませましょう。

最強の台風?

「史上最強」「過去最強」「今年最強」・・・、ここのところ台風が来るたびに「最強」の台風がやって来ますが、本当に異常気象で台風もモンスター化しているのでしょうか?
「最強」の台風というのが近年増えているのでしょうか?
今まではあまり言われていなかったので、若干気になります。
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ある専門家によれば、「最強」の台風は増えてはいないと。
「最強」と“呼ばれる”ことが増えているということだそうです。
・・・なるほど、とても分かる気がします。
観測史上で最も強い(気圧が低い)台風は、1979年の20号だったそうで、沖ノ鳥島の南海上で中心気圧が870hPaまで低下。
今回の台風19号は、日本のはるか南海上で900hPaまで下がりましたが、これにはおよびませんでした。
だから、「史上最強」でも「過去最高」でもありません。
また、このレベルの台風が近年、増えている訳でもないそうです。
確かに、今回の台風19号は、一時は「今年最強」にはなりましたが、沖縄に接近した頃には、既に勢力が衰えて、今年最強ではない状況になっていました。
それでも、「最強」が連呼され続け、それがいつの間にか「史上最強」に変わっていることもあったようです。
さらに、この専門家によれば、「最強」台風は、簡単に作り出せると言うのです。
たとえば、期間や場所をしぼって、「10月として、○○に近づく中では」など対象を少なくすれば当然、一番になりやすくなります。
それが、いつの間にか諸々の条件が消えていき、「最強」が一人歩きすると言う訳ですな。
そうか、あの宇宙飛行士も、「私が見た中では、こんなに凄い台風の目は初めてだ」「私は、こんな凄い台風の目をみたことがない」ということなのですね。
また、言葉のアヤと言うのか、「最強クラス」「最強級」といった、「クラス」「級」もよく使われますが、これは少なくとも一番ではなく、二位以下ということです。
それでも、いつの間にか「クラス」「級」がはずれて、「最強」が出来上がってしまうという・・・。
ということで、どうも、「最強」という言葉が乱造され、価値が下がりつつある状況にあるようです。
スポーツ選手で、「10年に一度(一人)という逸材」と言われて、なるほどそうなのか、凄い選手なんだな・・と思ってしまうのと同じようなものかもしれません。
しかし、だからと言って、何番目に大きかろうが、小さかろうが、決して油断をしてはいけない、なめてかかってはいけないということは確かだと思います。

2014年10月15日 (水)

富士山冠雪

本日早朝、富士山頂にうっすらと雪が積もっているのが見られたそうです。
・・・間もなく冬がやって来ます。

プログラム印刷

今度の土曜日に迫った「深川三流亭」のプログラムを印刷。
ちょっと強気に100枚とちょっと。
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前回は、印刷した分がほとんどなくなる盛況でした。
・・今回は出演者、が減った分やや苦戦しそうな予想です。

富士山フォトコンテスト

地元の某銀行が、来年のカレンダーに使う富士山の写真のコンテストを行い、入選作が発表されたそうです。
http://www.at-s.com/e/fuji_photo/
この中で、佳作の「緑目映く」という作品は、富士山の形などから、どうやら我が郷里の近くの景色ではないかと・・・。

ヤバかった?

やばい( 形 )
〔「やば」の形容詞化。もと、盗人・香具師などの隠語〕
 ①身に危険が迫るさま。あぶない。 「 - ・いぞ,逃げろ」
 ②不都合が予想される。 「この成績では-・いな」
  ③若者言葉で、すごい。
  自身の心情が,ひどく揺さぶられている様子についていう。
  「この曲,-・いよ」
  〔若者言葉では「格好良い」を意味する
  肯定的な文脈から、「困った」を意味する否定的文脈まで、
  広く感動詞的に用いられる〕

  ヤバかった?
日本ハムが、クライマックスシリーズでオリックスを破り、ファイナルに進出することになりました。
ヤバかった?
決勝ホームランを打った中田選手が、試合後のヒーローインタビューで「気持ち良かったね、ホントに。ヤバかった。完璧でした。今年始まって一番、最高のホームランでしたし、個人的にもすごくうれしいホームランだった」と歓喜に浸ったそうです。
????ヤバかったって言いますか?
要するに、気分が高揚した、感動的だったということ?
盗人や香具師じゃないんだから、品のある言葉を使ってもらいたいものです。
・・・無理だから、使うんだって?・・・なるほど。
あまり普段から知的ではありませんからね。

間に合うか?

口内炎が治りません・・・
間に合うか?
土曜日の本番を控えて、さすがに焦りが出て来たので、遅ればせながら口内炎の薬を買いました。
薬が効いた訳ではないでしょうが、今朝はいくらか良くなりつつある徴候・・・。
何とか土曜日は喋ることは出来そうです。
ただし、何も稽古出来ていない…。
そうだ、めくりの確認も、使う手拭いも決めていない・・・。

深川三流亭の宣伝

「落語っ子連」の発表会「深川三流亭」が今週の土曜日に開催されます。
遠くから参加しているメンバーもいるので、ご来場者の確保に苦労しています。
皆さま、是非ご近所お誘い合わせの上、ご来場ください。
勿論、圓窓師匠にも一席お願いしてあります。Photo_3
      ≪第4回深川三流亭≫
 日時   平成26年10月18日(土)午後1時開演
 場所   江東区古石場文化センター
 木戸   無料
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女性進出が著しい近頃では珍しい、男ばっかりの落語会。
OB会と扇子っ子連のMLで宣伝させていただきました。

文楽語録

昭和の名人、八代目文楽師匠。
悲しいと思ったら、それが芸ですよ。
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・・・どういうことなんでしょうか?
芸人さんにも、他人には言えない様々な悲しみがあるんですかねぇ。
ボーッと生きている私にも、悲しいことはありますよ。
自分の気持ちが上手く伝わらないとか、なかなかこちらを振り向いてもらえないとか。
ところで、「長く生きてれば、それも芸ですよ」ってのもありですか?
「長生きも芸のうち」と言われましたから。ねぇ、文楽師匠。
・・・でも、高齢化社会にあっては、文楽師匠の享年79歳というのは、長生きでも何でもありません。
昨年、父が84歳で亡くなった時、周りの方々から「まだ若いのに・・」と言われましたから。
ちなみに、「昭和の名人」と並び称された、志ん生師匠は83歳、圓生師匠は79歳でした。
先代の正蔵師匠は87歳、先代の小さん師匠も87歳でした。

COREDO落語会

あの山本益博さんがプロデュースする「COREDO落語会」がスタートするそうです。
場所は、日本橋三井ホール。
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福徳神社の社殿再建完了を記念して企画されたそうで、江戸文化発祥の地ともいえる日本橋から庶民芸能の神髄「落語」の魅力を発信していきたいと、日本橋に関わりのある演目などを用意するそう。
山本さんは、料理評論で有名だそうですが、私にとっては「さようなら名人芸-桂文楽の世界(1974年刊)」などの著作のイメージが強く、落語から離れてしまわれたのを残念に思っていました。
とにかく、早稲田の演劇科時代は寄席に入り浸り、「桂文楽」の評伝を卒論にしたと言われるほどの落語好きですから。
山本さん曰く、「ちょっとした落語ブームの昨今だが、本当の意味での噺家も聞き手も育っていない」と。
約30年前に企画員として関わっていた「東横落語会」では噺家同士がつば競り合いするような息をのむ落語が楽しめたが、最近は独演会や二人会など緊張感に欠けるものが多いと感じていらっしゃるようです。
「噺家が真剣勝負で演じる切磋琢磨の場を創りたい」、「落語ファンの方も、ビギナーの方も気軽に楽しんでほしい」と。
・・・う~ん、なるほど。
最近は、落語会を開催する環境も良くなり、優しいファンが多くなりましたから。
第1回は、250年前に、室町の辺りにあったという料亭「百川楼」を舞台にした「百川」、江戸時代幕府公認の富くじ興行元でもあった同神社にちなんだ「富久」など。
毎回3人の噺家により4題の噺が披露されるという構成だそうで、第2回は2月5日。
以後6月、11月と、年4回のペースで開かれる予定だそうです。
開演時間は19時~21時。
入場料金は5000円・・は、ちと高いと個人的には思います。

枝雀語録

自分の芸を求めすぎて?自ら命を絶ったのが上方の枝雀師匠でした。O0528062412254514854
私の中に私を見てる枝雀がいて、これが私になかなかオーケーを出してくれなかったんです。
それがこのごろはだいぶオーケーに近づいてきた。
見ててください。もうじき自分の落語を完成させます。

これは、一度元気になられた頃のものでしょう。
東京の志ん朝、上方の枝雀と、熱狂的なファンが多く、名人と並び称されています。
私は、落語原理主義者を自認していますから、あの芸は、芸の真ん中を行ってはいないし、品格は求められないと思っています。
ですから、正直なところ、あまり聴きません。
「一人酒盛」も、数少ない演者の音源しかありませんが、枝雀師匠のは聴いていません。
私の場合、自分が演じる前提で聞いている部分もあると思いますので、良くも悪くも、あの芸風には追いついて行けないし、あまり魅力も感じないのです。
落語は、「語り」が大前提だと思うからです。
※「落語語録」というツイートから引用させていただいています。

2014年10月14日 (火)

台風一過

驚いたことに、夜半から吹いていた強風雨が、5時を過ぎた途端に、ピタッと止みました。
台風一過
朝の通勤は、先週のようなずぶ濡れを覚悟していましたが、いつもどおりの時間で無事に通勤出来そうです。
電車も、特に運休や見合わせもなさそうです。
市役所の風見鶏のプロペラも、全く回っていません。
日本列島全域をなめ尽くすように通り過ぎた台風も珍しい。
これから、被害状況が判明して来ますが、とにかく、被害が少ないことを祈ります。
    
富士川の水も大したことはなさそうです。

虎ノ門の空に残る下弦の月。
台風が吹き荒れたのが嘘のようです。

馬生語録

先代の馬生師匠。
貧乏自慢だった父親の古今亭志ん生師匠の長男として、とても苦労された師匠です。
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なんでもいいんだよ。でも、どうでもいいんじゃないよ。
とても力の抜けた、でも真面目なお人柄が出ています。
こんなのもあるそうです。
たとえば富士山に登るとき、五合目まで車で行ってそこから歩いてもいい。
勿論最初から歩いてもいい。
場合によっちゃヘリコプターで降ろしてもらうなんてこともできる。
方法は自分にあったものならどうでもいい。
ただ、てっぺんを目指すという志だけはおろそかにしていけないんだよ。

・・・これは、どこかで聞いたことがあります。
どの世界でも、夢や希望を持ち続けることが、成功のためにも不可欠だと言うことですね。

今盛りなり

ただいま深夜1時を過ぎたところ。
今盛りなり
いよいよ東京周辺も風雨が激しくなって来ているようです。
郷里の方は今台風の真っ盛り。
山梨県には台風本体の活発な雨雲がかかってきており、13日午前6時の降り始めから午後11時までの雨量は、南部町126.5ミリになっているそうです。
身延町でも93.5ミリ、富士川町78.0ミリ、甲府47.5ミリとなっているそうです。
地図でも赤くなっています。
今盛りなり
上陸してから真っ直ぐに進まず、いくらか北に曲がって、長野県境あたりを通り過ぎているようです。
川の水は大丈夫か?土砂崩れなどが起きていないか?
なかなか熟睡出来ません。

洒落にならない大罪

それにしても、とんでもない奴がいるもので。
米フィラデルフィアからドミニカ共和国のプンタ・カナに向かっていたUSエアウェイズ機内で、「自分はアフリカに行き、今、エボラ出血熱に感染している」と冗談を言った米国人の男が空港に到着後、ドミニカの当局者に連行されたという話題。2da4fb556e3d5cff81133e4317d8454c148
洒落の暗黙のルールは、人の生死に関わることを言ったり、やったりしてはいけないこと。
人を不幸にしてはいけないということです。
この一線を超えたら、文字通り洒落になりませんし、犯罪になることだってあります。
飛行機の中と言えば、酔っ払って大騒ぎしたり、CAや他の乗客に暴力・暴言を働く不埒者がいますが、こういうのは「永久追放」すべきだと思います。

そっくりさん?

以前から、それぞれのそっくりさんを、どこかで見たことがあると思いつつも、なかなか名前が浮かびませんでした。
そっくりさん? そっくりさん?
ところが、やっと繋がりました。
この2人、似ていると思いませんか?
この2人が誰かとても言えば、テニスの錦織圭と林家木久蔵さん。
似ていると思いませんか?

2014年10月13日 (月)

NHKのニュース

9時のNHKニュースで、1時間雨量で、山梨県南部町が最も雨量が多いと報じていました。
34.5ミリ…。
郷里は、これから1〜2時間程度がピークになることでしょう。
雨戸は閉めて来ましたが、とても心配です。

稽古できず・・・

口内炎の痛みで、土曜日の「深川三流亭」の稽古が全く出来ず・・・。
とにかく、唾を飲みこむのも辛い状態で、耳の下が痛く、頭も重く、今日は一日寝たきりでした。
明日は、千早亭の稽古会ですが、参加出来そうもありません。
寝不足と慣れない飲酒とストレス・・・?
私は、身体が弱いんですね。トホホ・・・(ノω・、)

避難準備情報

郷里の町のHP。
本日17時10分 台風第19号の接近に伴い、南部町に大雨警報が発表されました。
今後、風雨共に強くなることが予想され、土砂災害等の危険性が高まってきますので、17時15分、町内全域に「避難準備情報」を発令します。
避難所へ向かうことが危険な時は、家の中で少しでも安全な場所へ、また親せき・知人の家など安全と思われる場所に移動するなど、命を守る行動をとってください。

山梨日日新聞でも、県南部地域の今後の降雨量は250ミリだと言っています。
国道は、200ミリで通行止めになってしまいます。
JR身延線も、既に身延駅と西富士宮駅間の運転見合わせ。
静岡新聞によれば、さらに全区間で午後6時ごろから運転を取りやめるとの報道。
また「孤立」の恐怖におののいていることだと思います。
そして、富士宮市は13日午後6時5分、市内の土砂災害警戒区域の約1万1500世帯4万1千人を対象に避難勧告を発令しました。

また談志語録

これがあの有名な「イリュージョン」のイメージでしょうか?
言葉で説明できない、形にとらわれない、訳のわからないものが人間の奥底にあって、これを表に出すと社会が成り立たないから、「常識」というフィクションを拵えてどうにか過ごしている。
落語が人間を描くものである以上、そういう人間の不完全さまで踏み込んで演じるべきではないか。

・・・よく分からない部分はありますが、「常識」がフィクションかは疑問ですが、後段の部分は、それはありだと思います。
※「落語家語録」といツイートを読んで、我が落語徘徊と比べたり、色々考えたりしています。

嵐の前の・・・?

天気予報がない時代なら、何の備えや心配もせず、いつもの暮らしをしていることでしょう。
まだ自宅近くは穏やかで、台風が迫っているとは思えません。
大型の台風19号は午後2時半ごろ高知県宿毛市付近に再び上陸し、西日本の広い範囲を暴風域に巻き込みながら東寄りに進んでいます。
気象庁は暴風や高波、土砂災害、浸水などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、大型の台風19号は、13日朝、鹿児島県枕崎市付近に上陸して九州南部を通過し、午後2時半ごろ、高知県宿毛市付近に再び上陸しました。
午後3時には高知県の四万十市付近を1時間に40キロとやや速度を速めて北東へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心の北側280キロ以内と南側220キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

・・・と、4時のニュースで言っていました。Typhoon_full
大阪のJR在来線は全て運休になっていたり、静岡県でも、大雨洪水暴雨風警報で、菊川市と牧之原市で避難勧告が出たり、来るのは間違いなさそうです。
速度が増していて、明日の3時あたりに最も近づく感じです。
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富士川の水も、今のところ変わりはなさそうです。
高速道路の上り線の渋滞も、午前中から始まったそうです。
あ、今、静岡市の約21万世帯に避難勧告が出たようです。
・・・いよいよ、来ますね。

お嫁入り?

出雲駅伝が、史上初めて台風のために中止になりました。
思えば、昨年の同大会の時には、私も出雲にいました。
昨年の神無月(出雲では神在月)、平成遷宮で賑やかな出雲大社で、娘が結婚式を挙げました。

あれから1年が経ちました。
職場結婚で、今は同じ松戸市内に住んでいるのですが、住まいも落ち着いたので、娘が使っていたピアノを移動することにしました。
よりによって、この台風が来ようという日に・・・。
亡くなった義母が、初孫のために買ってくれた思い出のピアノで、娘にとってはおばあちゃんの形見ですから、どうしても側に置いて、時々弾いてみたかったようです。
お嫁入り?
こんな大きな物、移動は大変だと、やや気が重かったのですが。
ところが餅は餅屋で、ピアノ搬送のプロの手にかかると、5分もしないうちに、玄関から運び出してしまいました。
いつも視界に何気なく入っていたものがなくなった跡は、なんとも間の抜けた感じがします。
随分リビングが広くなりました。
この約1年で、結婚のため、娘と息子が相次いで家を出て行って、広々して来た自宅が、さらに広くなりました。
娘夫婦は転勤族ですから、今は比較的広い所に住んでいますが、このピアノは転勤に同行するのか、出戻って来るのか・・・。
おかげさまで、二人の子どもたちは、幸せに暮らしています。
親にしてみると、これが一番うれしいことです。

いよいよ台風が

前回の台風18号は、我が郷里は、降り始めてから419ミリ、隣の身延町では269ミリの降雨量を記録したそうです。
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九州に上陸して、進路予想図の幅が細くなり、さらに直撃の可能性が高まって来ました。
まさに日本列島を縦断することになります。10015352941000_01_1013_ame_12
速度が上がり、明日の未明がピークになりそうで、通勤時間直撃は避けられそうです。10015352941000_02_1013_kaze_12
しかし、爪痕が酷ければ、通勤の足が確保出来なくなりますから。
特に、江戸川を渡るのに難儀するかもしれません。
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富士川も、今のところは穏やかな様子です。
ところが、静岡県清水区の小島地区小河内には、早々に避難準備が発令されたそうです。
いつも利用する新東名新清水ICから、さほど遠くなく、前回の台風がひどかった場所ですから、とても心配です。
何も出来ない私は、口内炎も痛いし、身体もだるいので、家に引きこもって、落語を聴いて過ごしています。

志ん生語録

志ん生師匠の言葉も外せません。
貧乏と言えば志ん生、志ん生と言えば貧乏ってなもので。
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貧乏はするもんじゃねえ。味わうもんだ。
・・・味わいたくないですが。
時代が違う、人生観が違うかもしれませんが、豪放磊落や天衣無縫で絶賛された陰には、家族や関係者の筆舌に尽くしがたい苦労もありました。
本当に、家族は許していたのかなぁ。
これで、晩年大輪の花が咲いて、「昭和の名人」と呼ばれ、名声と安定した生活が得られたから良いものの、もし、あのままだったら・・・。
人の世はそんなものだと言われたらそれっきりですが。
現代なら、絶対に生きて行けない、困ったオヤジでしょうね。
上方の初代桂春團治も似ているのかもしれません。

盛者必滅

全盛期は、「阪神タイガースよりも強いんじゃないか」なんて言われていた、PL学園野球部。
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最近、色々事件があったりで、甲子園ではみかけなくなったなと思っていました。
ところが、それどころではなくて、廃部の危機
新年度の部員の受け入れを停止することが明らかになりました。
昨年4月から事実上の監督不在が続いていたそうですから。
輝かしい実績を誇るPL学園ですが、2001年に部員によるいじめが発覚。
その後も不祥事を起こし、昨年2月、部員による暴力事件が発覚。
6ヶ月の対外試合停止処分が下り、同4月に当時の監督が辞任。
・・・過去の栄光今いずこ・・、ですね。
甲子園のアルプススタンドの人文字も、驚きでした。Seb201204040047
母体の教団も、広告塔として野球部を支えて来ましたが、ここ数年で教団内の体制が変わり、トラブル続きの野球部に対して厳しい姿勢で臨むようになっていたそうです。
それでも、実質的な指揮官不在ながら、今夏は大阪大会決勝まで進出したそうですから、実力は十分あるんですね。
一時は強すぎるのもどういうものかと思いましたが、いくらなんでも釈然としない部分が残ります。

談志語録

ツイッターで「落語家語録」と言うのを見つけたので、フォローすることにしました。
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談志師匠のが紹介されていました。
型ができてない者が芝居をすると型なしになる。
メチャクチャだ。
型がしっかりした奴がオリジナリティを押し出せば型破りになれる。
どうだ、わかるか? 
難しすぎるか。
結論を云えば型をつくるには稽古しかないんだ。

…なるほど、物凄く良く分かります。
今は、そのメチャクチャな噺家さんやお笑いが、偏って評価されている気がします。
評価する側の了見も良くないんですね。
ただ騒がしく笑わせれば上手いと勘違いして。
「型」ですか。「型」ですよね。
そう、自分の揺るぎない「型」なんですよ。

日比谷線新駅

会社のご近所の話題です。
東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までに、港区虎ノ門地区に地下鉄日比谷線の新駅を開設するということです。
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新駅付近には、五輪会場になる湾岸地区とを結ぶバスターミナルが整備される計画で、新駅は都心と五輪会場をつなぐ拠点になるそうで、近々正式発表されるようです。

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都心で営業中の地下鉄に新駅が開設されるのは、1997年の銀座線溜池山王駅以来となるそうです。
溜池でも、新駅が出来る前に勤務したことがあります。
新駅が開設されるのは、日比谷線の霞ヶ関―神谷町の中間地点で、「虎ノ門ヒルズ」の西側になります。
今の、銀座線の虎ノ門駅が満杯状態ですから、絶対に必要だと思いますが、駅間は随分短くなる気がします。

盗人猛々しい?

「盗人猛々しい」という言葉があります。
悪事を働いたにも関わらず開き直っている人を罵る言葉です。
江戸時代から伝わる合成語であり、盗みを働 いた人の堂々としている態度に対して罵るの に使われた言葉であったようです。
ちょっと意味合いは異なるかもしれませんが・・・。
某警察署に所属する20代の男性巡査が、勤務中に缶の酎ハイを3本余り飲んだうえ、勤務している某駅前交番から、交番のバイクを運転してスピード違反の取締りの現場に向かい、実際に取り締まり業務に当たったということです。
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現場にいた同僚の署員らが酒のにおいで気づ き、検査したところ基準を上回るアルコールが検出されたと・・・。
こんな緊張感や責任感やプライドのないおバカ巡査がいるから、謹厳実直に勤務に精励している人にも迷惑もかかるし・・・。
懲戒処分を検討しているそうですが、当然懲戒免職ですね。
それにしても、我が郷里の町の駐在さんは、とても良いおまわりさんだからよかった。

2014年10月12日 (日)

口内炎

今日・明日あたりが最悪だと思います。
口内炎が痛くて・・・・。
一緒に帰省した妹からは、「話しかけても"うん"としか言わないので、つまらない」と叱られました。
だって、舌炎で、舌が痛くて喋ることが出来なくて・・・。
特に、暫く黙っていたり、口内に何も入れていないで(飲み喰いしないで)いた後は、喋り始め、食べ始めのつらいこと・・・。
それにしても、飲食物を飲みこむ時の舌の働きの重要さが実感できます。
言葉を発する時の舌の機能の微妙さもよく分かります。
健康って本当に尊いものだと、つくづく思います。

ラジオ寄席

今夜は落語二席です。
   ◇羽織の遊び         柳亭左龍
   ◇野ざらし            桂小文治

続きを読む "ラジオ寄席" »

雨戸を閉めて

先週の台風18号の影響が、予想以上に凄かったので、実家の雨戸を閉めました。
雨戸
今まで、何度も台風が来ましたが、最近は手強さが半端ではないようですから、一応ささやかながら臨戦体制をと。
近所では、裏山から水が湧き出したという所もあるようで、土砂崩れではないかと心配になります。
雨戸
土砂そのものの直撃も恐いですが、土砂が川の流れをせき止めてしまうと…。
想像しただけで、ぞっとしてしまいます。
雨戸
上陸、直撃は仕方ないとしても、何事もなく通り過ぎて欲しいと、それこそ天に祈るばかりです。

落語DEデート

金馬師匠や志ん生師匠以外の噺がいいですね。
  ◇紙入れ    古今亭志ん朝
Photo_3・・・そうか、志ん朝師匠も、この手の番組に登場するようになったんですね。
もう、没後13年になるのですから。
「紙入れ」という噺も、何か後味の良くない噺なので、恐らく私はやらないでしょう。
しかし、人間の建前と本音は語られていて、これが「業」というものなんでしよう。
だとしたら、落語そのものなのかもしれません。

暢気な…

「台風が来るぞ」と心配している人の気も知らずか、朝っぱらから釣りにでも来たのか、川に入っているよその人がいます。
暢気な…
静岡ナンバーの車が停めてありました。
山村では、こういう人(侵入者?)がいると、とても目立つんです。
「ここは遊び場じゃないんだから、そっとしておいてくれよ」と言うのが本音です。
波の高い海岸でサーフィンをして、波にさらわれるバカモノのようにならないで欲しいものです。

台風に備えて

今回の台風は、時間が経過しても、進路予想図は日本列島をすっぽり包んでいて、もうどうしようもなさそうです。
台風に備えて
昨日から帰省していますが、幸い今日中は影響はなさそうです。
近所の人が、先週の台風の物凄さを話してくれました。
あちらこちらで、今までなかった現象や被害が起きているようで、改めて。最近の異常気象の恐ろしさを実感しました。
台風に備えて
家の前のこの小川が、明日は猛り狂うことでしょう。
先週の台風では、写真では白っぽくなっている所まで増水していますから。
台風に備えて
台風の備えと言っても…、雨戸を閉めることぐらいでしょうか?

情報漏洩の被害者?

膨大なデータから情報が漏洩して問題になった企業から「重要なお知らせ」のDMがありました。
情報漏洩の被害者?
「あれっ?我が家で、この会社を利用していたっけ?」と家内に聞きましたが、どうも記憶がありません。
対象者は、息子になっていましたから、もしかすると何かで利用したことがあったのかもしれません。
お詫び文と、勝手に金額を決めた詫び料?500円分の手続用葉書等々が同封されていました。
あの何千万件の中に、我が愚息の情報も入っていて、何者かの餌食になっていたという訳ですね。
七五三、入学、卒業、成人式などのタイミングで、テレマーケティングやDMを受けることがあります。
我が愚息は、名前だけだと男か女か分からない。
読み方も、例えば、「悟」という場合に、「さとる」と動詞読みをしますが、「さとり」という名詞読みにしてありますから、業者泣かせです。
ですから、愚息宛には、女の子と間違えて、成人式の晴れ着や卒業式の着物のカタログが届きました。
電話でも、上の例で言えば、「"さとる"ちゃんはいらっしゃいますか?」と尋ねられ、「いいえ、手前どもには"さとる"という子はおりません」と答えました。
しっかりと調べもしないで、大量のデータを機械的に処理して、電話する担当者も雑な対応をしますから、実に腹立たしくもあり、実に滑稽でもありました。
ところで、この会社の社長は、今業績不振にあえぐ、大手外食企業の社長をしていた人で、業績不振の原因の一つを作った人だとも言われていますが、膨大な量の情報漏洩が発覚した時の記者会見で、「当社は、"今の段階では"加害者です」とコメントしました。
と言うことは、自分たちも"被害者"だと言いたいということです。
そもそもその発想がとんでもない誤りだと思います。
データ処理を委託していたのは、顧客の意志でなく、この会社の判断なのですから、どんな事情があっても、いつまでたっても、この会社は「加害者」でしかありえないのです。
500円など、何のありがたみもありませんし、かえって無礼だとも思いますが、大切なのは、自分たちの傲慢な考え方に気付くことだと思います。
◇お詫びの品のお手続きについて◇
このたびのお客様情報漏えいにより、ご心配をおかけしたお客様へ、些少ではございますが、お詫びの品をご用意いたしました。
詳しくは以下をご確認ください。
また弊社からのもうひとつのお詫びのあり方として、「ベネッセこども基金」の設立を行い、広く社会に貢献するための活動を行うことを決意いたしました。

・・・みたいなことが書いてありました。

東大ホームカミングディ

10月18日(土)は、「東大ホームカミングディ」でもあります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141007-00000008-resemom-life
今年も「東大落語会寄席」が開催されるそうです。
東大落語会寄席
 ■第13回 東大ホームカミングディ 東大落語会寄席■
(番組)                                                                (敬称略)
◇堀ノ内           駒亭志舞(こまてい しまい)
◇悋気の独楽        東中亭どテ珍(とうちゅうてい どてちん)  
◇時そば           於家馬亜(おや まあ)
◇厩火事           愛子亭朝大(あいしてい ちょうだい)
◇長短             信加亭艶満(しんかてい えんまん)
◇教科書にかける情熱    南家御前(なんや おまえ)
◇巌流島           三山亭多楽(さんさんてい たらく)
◇寝床            春風家目留変(はるかぜや めるへん)
◇池田の猪買い      和朗亭南坊(わろうてい なんぼう)
◇禁酒番屋         宮亭大奥(きゅうてい おおおく)
◇黄金餅           バルク亭源内(ばるくてい げんない)
◇宿屋の富         晴れる家きりすと(はれるや きりすと)
◇幾代餅           風呂家さん助(ふろや さんすけ)
多士済々・・・、物凄い陣容です。
10月18日(土)12時~17時、東大本郷キャンパス・法文1号館。
すみません。
今年はお邪魔できません。

2014年10月11日 (土)

口内炎


口内炎・舌炎がさらにひどくなりました。
舌の患部が歯茎に触る痛みで、喋るのが難しく、滑舌が最悪です。
その痛みからか、首筋が凝り、頭が重い感じです。
また昨年と同様、落語会直前に喋ることが出来なくなってしまいそう…。
疲れているんだなぁ。

トライアウト

プロ野球シーズンも終わり、各球団で来期の構想に外れた選手たちの"再就職活動"が始まります。
かつての名選手でも、直近の成績が芳しくなければ戦力外通告を受けてしまうという、とても厳しい世界です。
そんな中で、戦力外となった選手を対象にした日本プロ野球12球団合同トライアウトが、今年も11月9日に静岡県営草薙球場で開催されるそうです。
昨年は65人が参加し、育成枠などで8人が球団と契約になったそうです。
「○○投手もトライアウト」なんて言う記事が増えて来ます。
間違えて「○○投手もトワイライト」と読んでしまいました。
・・・ご本人には洒落になりませんが、いい洒落だと思ったりして。202430__zreotwilightprincess_p
【トワイライト・twilight】
 薄明かり。たそがれ。また、終末期。

大師匠噺

10月12日に、ちょっと面白そうな落語会があります。
「大師匠噺」と題する蜃気楼龍玉・三遊亭天どんさんの二人会。
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何と言っても、演目に「一人酒盛」が気になります。
聴きに行きたいのは山々ですが・・・・。
若手真打の天どんさんは、人気もある噺家さんですが・・。
「品川心中」の映像を視ましたが・・・。
圓丈一門で、新作もやっていますので、同門の白鳥さんとも似た部分があります。
白鳥さんも、人気のある噺家さんです。
二人の口調で気になるのは、「ございます」を多用する点です。
我々は、師匠から「ございます」は禁句だと指導されていますので、一層気になるのでしょう。
師匠は、現代で、普通の会話で「ございます」などとは言わない。
噺の中の台詞で多く出て来ているのは、必然性もあって問題ないが、マクラで多用することはない。
かえって新作をやる噺家に、この「ございます」を多用する人が多いというのは、現代を舞台にやるのだから、おかしい・・と。

ねずみいらずとねこいらず

「ねずみいらず」というのと「ねこいらず」というのがあります。
同じような物に思えますが、全く違います。
「鼠入らず」と「猫要らず」と書くのでしょう。
「鼠入らず」は、鼠が侵入しないように作った食器棚のこと。
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最近は冷蔵庫・冷凍庫が各家庭に標準装備されていますが、ほんの数十年前までは贅沢品で、氷の冷蔵庫が有れば良い方でした。
それ以前は、未加工品では、例えば大根なら切り干し大根のような干物にしたり、沢庵にしたり、醤油漬け等にして保管しました。
また余った料理や翌日食べる料理などは鼠や蠅や蟻が入らないようにした食器棚に入れたものです。
引き戸には網が張られて蒸れないように工夫されていました。
その為食品も濃い味に煮付けられたものです。
魚の煮付けにしろ、佃煮にしろ皆濃い味で、今の梅干しは薄塩ですから1年経たずに腐ってしまいますが、当時の塩の利いた梅干しは何年でも保存が利いたものです。
煮魚も甘煮もお新香も残ったご飯もそこから出てきたものです。
卓袱台や料理用蚊帳、鼠入らずは絶滅した食事用道具の一つになってしまいました。
私などは、辛くも記憶の片隅にありますね。
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一方、「猫いらず」は、元は、石見銀山ねずみ捕りの別称で、黄燐や亜砒酸を主成分とした殺鼠剤の商標名です。
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ところで、「鼠返し」というのもありましたね。

寄席の雰囲気

寄席の雰囲気
神田連雀亭に幟が立てられると、良い感じですね。
場所が神田と言うのもいいですね。

2014年10月10日 (金)

「深川三流亭」の準備と分担

いよいよ来週の土曜日となった「深川三流亭」。
深川三流亭のお知らせ
明後日の、本番直前の稽古会に参加ではないので、当日の準備や進行などについて、確認のメールを送りました。
・会場について
・落語会の備品について
 今回も、紅巣亭さんのご好意で、座布団・敷物・めくり台・CD
 プレーヤー等を無償でお借りします・・・。
・時間配分について
・落語会進行の分担について
 会場設営・備品調達・受付・出囃子・ビデオ撮影・会場整理等。
・備品の準備
 めくり・出囃子CD・撮影機材・チラシ・プログラム等。
・ご来場者数の予想について
 今回は、動員力大票田の百梅さんが最初だけしかいないのと、
 女性の出演者がいないのと、出演者も少ないので入りが心配。
 もう片方の大票田である窓口さんに頼らないと
 窓口さんは、15~20名程度はご来場されるとか・・・。
・打ち上げについて
 これは"打上げ奉行"の千公さんにおまかせ。
まだ、漏れているところもあるでしょうが、百梅さんが、お友だちの結婚式のために、途中で抜けてしまいますから、オジサン5人でやらないといけません。
とにかく、各自の親しい方にはお手伝いをお願いしないといけないかもしれません

体調・・・

何となく、身体がだるく感じます。
年齢のせいなのか、体力面での疲れなのか・・・。
と言いながら、超多忙と言う訳でもなく、食欲がない訳でもなく、母の入院はあるものの、家族の心配事がある訳ではなく・・・。
強いて言えば、仕事のモチベーションと、何となく全般に自信喪失している自分が見える気がしています。
困ったことに、先日の日帰り出張が堪えたか、睡眠不足からか、持病の口内炎が複数大きくなりつつあります。
しかも、舌の付け根や両サイドなので、来週の高座が心配になって来ました。
そう言えば、昨年の今頃も、歯痛と口内炎で、ずっと苦しみました。
今年は、歯は絶好調ですが、口内炎は・・・。
実は、ちょっと心配です。
ちょっと疲れが溜まっているみたいです。

オリンピックから50年

「海をこえてともよきたれ」は、東京オリンピックの愛唱歌。
トーナツ版レコードのB面(懐かしい)が「東京五輪音頭」です。
作詞は土井一郎、作曲は飯田三郎、編曲は冨田勲。
  海をこえて 友よきたれ
   明けわたる 山に川に
   わかさあふれ ちからあふれ
   より速く より高く より強く
   大地ける ひびきたかく
   ああ 東京 東京オリンピック

二番の歌詞は、
   聖火燃えて 誓う平和
   万国の  旗の下に    
というんだったと思います。
第18回オリンピック東京大会の開会式から、今日が50年目。
人生の中で、記憶と年月日がすらすらと出て来るものなんて、そんなに多くはありません。
私なら・・・、大学の合格発表の日、全日本学生落語名人位決定戦に出場した日、結婚記念日、長女が生まれた日、長男が生まれた日、長女の結婚式、長男の結婚式、父の命日、孫の誕生日・・・。
それ以外の、一般的なものなら、1964年10月10日というのは、最右翼だと思います。
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その、1964年東京五輪の開会式から50年に当たる今日、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて建て替えられる国立競技場から、聖火台が取り外されたそうです。
聖火の最終ランナーで、先日亡くなった坂井義則さんが点火した聖火台。
東日本大震災からの復興の象徴として宮城県石巻市に貸与されるそうです。
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聖火台は高さ2・1メートル、直径2・1メートル、重さ2・6トン。
58年アジア大会に向けた同競技場建設に合わせ、「鋳物の町」として知られる埼玉県川口市の鋳物職人、故鈴木萬之助さん、故文吾さん親子らが製作した鋳物だそうです。

3連休の天気

地球を高度約400キロで周回する国際宇宙ステーションに滞在する米宇宙飛行士が、台風19号の写真を撮影して、ツイッターで公開しています。
台風の白い大きな渦が広がっており、中心の目もくっきり。
ワイズマンさんは「ここ(宇宙ステーション)から多くの台風を見ているが、こんな台風はなかった」と驚きのコメントをしているそうです。

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・・・確かに物凄くはっきりした目です。
3連休は北上する台風19号の影響を広く受ける 見込みです。
13日(月)から14日(火)頃に本州へ 接近、または上陸する恐れがあり、急に強ま る雨や風に警戒が必要です。台風の進路予想円に、日本列島がすっぽり入ってしまっています。
3連休の天気
連休は、前半に帰省することにして、13日は家に引きこもって、落語の稽古でもしていようと思います。
どうやら上陸間違いなしと言う感じですね。
3連休の天気
先日被害のあった所は大丈夫でしょうか?

十六夜の月

またまた月の話題。
昨夜の月は十六夜。
夜9時頃、東の空に明るく輝いていました。
十六夜の月
一夜明けて、西の空に残る十六夜の月。
朝になっても沈まず残っている月は有明の月とも。
十六夜の月
松戸駅の駅ビル越しに、西に傾いて行く月もまたあはれなり。
十六夜の月
今夜の月は、立待月・・・。
月の出を、立ったままで、まだかまだかと待ちましょうか・・・。
あの人を思いながら・・・なんちゃって。

今度は蔵王?

蔵王のお釜。
今度は蔵王?
宮城、山形両県にまたがる蔵王山(1841メー トル)で、火山活動がやや活発な状況が続いて いるとして、仙台管区気象台は、観光など で近づく場合は十分注意するよう呼び掛けた。
気象台によると9月30日以降、火山性地震や 火山性微動が続いている。
8日の現地調査で、火口湖の水面に白く濁った部分が2ヶ所所ほど確認されたが、いずれも15分程度で消えた。
御嶽山のことがありますから、不気味ですね。
蔵王山は活火山で、1940年を最後に噴火は確認されていないということですが、1最後の噴火から75年程度というのは、地学的に言えば一瞬でしょうから、「さっき噴火したばかりだよ」ぐらいに考えた方がよさそうです。
素人考えで言えば、マグマが地下で繋がっていて、地表の"殻"が弱い部分から、マグマや水蒸気が噴出しているのでしょうから、地上に"穴"や"傷"のある場所は、今まで噴火していない所でも、気をつけたほうが良いと思います。
例えば、都営地下鉄大江戸線が噴火したとか、番町皿屋敷の井戸が噴火したとか・・・。
都心の地中深くにある巨大な貯水池が水蒸気噴火したとか・・・。

包丁

変な事件からの連想ですが・・・。
兄貴分の久治に呼ばれた、弟分の寅さんは風采が上がらない。Debaboutyou
兄貴は清元の師匠をしている”おあき”さんに面倒をみてもらっている。
鰻をご馳走してもらって、ノロケを聞くと、儲けさすという。
兄貴は清元の師匠も良いが、他に若い女が出来たので、芝居を打ってほしいという。
「俺の家に行って、兄貴が帰ってくるまで待たして欲しいと言って、上がり込む。酒は出すような女でないから、お土産だと言って1本下げていって、湯飲みを借りて飲み始め、ツマミは出さないだろうから、鼠入らずの右側の上から2段目に佃煮が入っているからそれで飲ってくれ。香こが台所のあげ板の3枚目を開けるとヌカ漬けのキウリが入っているから、それで飲んでくれ」
「初めて行った家で香こを出すのはおかしくないか」
「そんなことは気にしないで、3杯ぐらい飲んだら女の袖を引いてその気にさせたところで、俺が出刃包丁を持ってガラッと入っていく。啖呵を切って畳に出刃包丁をさしている間に、お前はズラかってしまい、その後に女を地方に売り飛ばしてしまう。その金を二人で山分けにする。どうだ!」。

その足で、兄貴の家に乗り込んだ。
当然いないので上がって待つことになった。
お茶を入れるからと言うので、持参の酒の封を切った。
肴がないと言うので鼠入らずから佃煮を出した。
「旨いね。鮒佐の佃煮は、やはり兄貴は口がおごっている」。
師匠に勧めたが、取り付くしまが無かった。
漬物を所望したが頭から断られたので自分で出した。
師匠はビックリしていたが、細かく刻んでまた飲み始めた。
歌を唄いながら、師匠に手を伸ばすが、身持ちの堅い師匠にピシャリと叩かれたが、それに懲りずに手を出したらドスンと芯まで響くほど叩かれた。
「ヤナ男だよ。酒を飲んでいるから我慢をしてたら、つけあがって。ダボハゼみたいな顔をして、女を口説く面か。ブルドック」。
寅さんも切れて、一部始終の経緯をぶちまけてしまった。
「佃煮や香この場所が分かるのは教わって来たからだ」。

師匠は事情が飲み込めたので、「あいつが来たら追い出すから、アンタも加勢してください。女の口から言うのもなんですが、嫌でなかったら私と一緒になって下さい」。
「そんなこと言ったって、さっきダボハゼって言ったじゃないか」
「それは事情が分
からなかったからで、あいつの為に上から下まで揃えてやって、世話もしたのに売り払うなんて、そんな男に愛想が尽きた」。
「そ~ですとも。だいたいあいつは良くない」。 
(良くないのはお前もだろ~)。
「新しい着物を作ってあるから着替えてください。お酒もあるし。お刺身も出しますから」。
気持ちよく飲んでいるとこに、久治が覗きに来て「あいつはお芝居がうめ~や。あんな堅い女に酌をさせて」。
ガラッと開けて、「やいやい。亭主の面に泥を塗りやがって」
「だめだダメだ。ネタは割れているんだから」。
おあきさんはさんざん久治に毒付いて追い出してしまった。

二人で飲み始めたが、また久治が戻ってきた。
「出刃包丁を出せ!」。
「(親分の風格で)誰かに知恵でも付けられて来たのか。お前が悪巧みするから話がひっくり返ってしまったんだ。(おあきさんに)いいから、包丁出してやれ。久治、四つにでも切ろうと言うのか」。
「いや、魚屋に返しに行くんだ」。
・・・あまり、何と言うか、学校では教えないような内容です。
男と女の打算、本音なんて、こんなものなのでしょうか?

女性躍進?女性厄進?

やっぱり、これはどう見ても「団扇(うちわ)」ですよね。
女性躍進
攻める時のこのR女性議員は、実に生き生きとしています。
「何故、一番じゃなくちゃいけないんですか?」なんてんで・・・。
女性躍進
それにしても、女性躍進の象徴的な立場に奉られたこの大臣、顔も態度も狸オヤジみたいで、女性の良さなど微塵も感じません。
やはり勘違いしている気がします。
女性にもっと参画してもらうことによって、清新さを出そうという時に、ただ女性だというだけで、オヤジと同じ穴の狢は、かえって女性に失礼な気がします。
ところで、この団扇を攻めた議員も、以前同じような物を作って配布したことがあるそうで、「私のは柄も穴も開けていなかった」とのたまったそうで、メクソ・ハナクソで、笑ってしまいます。
 ◇「ストール」をつけたまま本会議場入り。
   ~あれストールじゃないです。スカーフです。
 ◇地元選挙区で配った“うちわ”が公職選挙法に抵触するのでは?
   ~うちわと解釈されるならば、うちわとしての使い方もあると思います。
 ◇入居資格のない議員宿舎に入居
いずれも大問題だと思いますが、特に住居の問題については、はっきりしておかなくてはいけません。
「ホーム(法務)大臣」なんですから・・・
この人、「あなたが飲んでいるのは水割り(お酒)ですか」と尋ねたら、「いいえ、私が飲んでいるのは、酒っぽい水ですよ」って言うんでしょう。
グレーという色を、「黒っぽい白」と言ったり、「白っぽい黒」と言ったり、自分の都合の良いように使い分けるんでしょう。
総理、大丈夫ですか?政権の地雷になりそうな・・・。
この赤いきつねと緑のたぬき・・・。

台風の被害

先日の台風18号の大雨で、国から名勝に指定されている静岡市清水区の清見寺庭園にも大量の土砂が流れ込み、建物に被害はなかったものの、庭園全体が土砂に覆われ、復旧の見通しは立っていないそうです。
この庭園は江戸時代初期の築庭。徳川家康が植樹や泉水の岩組みを指図したとされ、1936年に名勝指定を受けたもの。
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静岡県内の東海道沿線の被害は大きかったようです。
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東海道本線の興津~由比間の土砂崩れだとか、旧清水市(現静岡市清水区)を中心に、冠水の被害も大きかったようです。
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上の地図で、私の郷里は、山梨県の最南端(突端)部分ですから、車で1時間以内の所ばかりです。
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清水に住んでいる「ちびまるこちゃん」も真っ青というところです。
一方で、山梨県の早川町は、今年の冬の大雪による積雪で、大停電となり孤立した、私の家内の郷里ですが、今回の台風でも、土砂崩れで孤立しているそうです。
清水は、実家から南、早川町は北へ車で1時間弱の所です。
山梨日日新聞によれば、孤立していた地区の方々も、やっと9日に他の地区に避難ができたようです。
幸い、8月の広島のような大規模な土砂崩れや土石流はなかったため、犠牲者は出ませんでしたが、ライフラインはズタズタの状態が続いているようです。
気象庁によると、猛烈な台風19号は9日午後3時現在、フィリピンの東をゆっくりした速さで北へ進んでいる。
中心の気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は80メートル。
今年、最強の強さで“スーパー台風”とも呼ばれている。

この上3連休の後にまた・・・、恐ろしいことです。

 

2014年10月 9日 (木)

コンビニオープン

駅から自宅までの途中に、またコンビニがオープンしました。
コンビニオープン
これで、駅からの複数の徒歩ルートには必ず1軒コンビニがあるということになりました。
新しいコンビニは、あまり馴染みのないブランドで、ちょいと偵察してみました。
どこも似たようなものですが、そこそこの広さではあるものの、あまりレイアウトが良くなくて、買い物がしづらそうです。
防犯上も、死角が多すぎるような肝しますし、イートインコーナーの客層も、場所柄から良くなさそうです。
セブン・ローソン・ファミマ・ヤマザキ・サンクス・ミニストップと揃っていますが、こういう店でも、結局は店員さんの接客が評価のポイントになると思います。
挨拶と買った物の取り扱い方、店内のゴミ・・・。

ノーベル文学賞

どの世界でも、ダントツの本命と言うのは、なかなか予想通りの結果にならないことが多いのでしょうか?
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ノーベル文学賞には、第2次世界大戦など占領下で生きる人たちを題材にした作品で知られるフランスを代表する作家、パトリック・モディアノ氏が選ばれました。
・・・と言うことは・・・?
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・・・また来年までお預け?

とんでもない事件

あの平和な場所で何が起こったか?
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東北大学青葉山キャンパスで工学部の講義中、受講してい た男子学生が包丁(長さ約14セン チ)を持って教壇に上がる事件があったそうです。
銃刀法違反の疑いで学生は現行犯逮捕。
教員や他の学生に怪我はなかったそうで、ひと安心。20100523205139
この学生は、講義の途中で教壇に いた教員に歩み寄り、持っていた包丁の刃先を自分に向けながら「刺してくれ」などと要求。
教員は落ち着くよう説得しながら職員に連絡。
職員数人が別室に連れ出し、その後駆けつけた警察官に逮捕。
・・・彼に何があったんでしょうか?
工学部ご出身の、頓平師匠、蕪生師匠、てれ生師匠、古狂師匠、志ん志師匠、寝蔵師匠、とん平師匠・・・・、驚かれていることでしょう。
世の中「発光ダイオード」で賑やかですが、仙台は「発狂大騒動」でした?
洒落になりませんなぁ。
落語に「包丁」という噺があります。
これも、けしからん噺ですが・・・・。

深川三流亭のお知らせ

今月18日(土)午後1時から、江東区古石場文化センターで、「第4回深川三流亭」が開催されます。
深川三流亭のお知らせ
越児さんの「芝浜」、窓口さんの「船徳」、新参さんの「道具屋」、千公さんは「寿限無」、百梅さんは「火焔太鼓」、そして流三は「一人酒盛」でご機嫌を伺います。
深川三流亭のお知らせ
男ばかりで色気はありませんが、聴かせますよ。
是非お出かけください。
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なお、仙台の方は、落研の発表会「新作落語発表会」にお出かけください。

落研の2枚看板

先日の「OB落語会」での現役部員2人の雄姿です。
升万楼ビスコ(ましゅまろう びすこ)さんと暇楽家十三(ひまらや とざん)さんのご両名。
恋し家古狂師匠が、当日の録音をMLに投稿してくださったので、お手並みを拝見(拝聴)したいと思います。
恐らく、世代も異なり、落語に対する思いも違うので、オジサンには理解出来ない部分があるかもしれませんが、落語が好きだけという点ではピタリと一致するはずですから、きっと楽しく聴くことが出来るでしょう。
  
http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/MLC/node/MlcFileDownloadFront/param/vdxYwYWWPPsKAxmgEF
http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/MLC/node/MlcFileDownloadFront/param/vdxYwYWWPPsKQxmgfF
我が落研のエース(という触れ込み)ですから。
ちなみに、下の写真は、現役当時の私の高座姿です。
P1000182金願亭乱志「子ほめ」です。
創部20周年記念「三遊亭円生独演会」の開口一番です。

元上司の訃報

若い頃お世話になった元上司の訃報を知りました。
先月の27日に亡くなり、既にご葬儀・告別式はご親族で済まされたようです。
享年68歳。
大学の先輩でもあり、随分しごかれました。
とても優秀な先輩で、英語はペラペラ。
山形のご出身で、英語の発音は山形弁と共通点があると仰っていました。
例えば、タ・チ・ツ・テ・トの発音など…。
最近ずっとご無沙汰していましたので、細かな事情は存じ上げませんが、肺癌だったそうです。
そう言えば、当時はかなりのチェーンスモーカーでした
きっとご体調を悪くされたのでしょう。
ご冥福をお祈りします。

神田連雀亭の佇まい

こんな感じになるそうです。
二つ目専門館「神田連雀亭」の外観です。
場所は、「かんだやぶそば」の斜向かいあたりのはずです。Bzvovvrceaatvej
主宰される古今亭志ん輔師匠も、「あとは幟が立てば」と、楽しみにしていらっしゃるようです。

井の線亭ぽんぽこさん

井の線亭ぽんぽこさんの、OB会のMLへの投稿。
14124872294511第6回社会人落語日本一決定戦に参加してまいりました。
残念ながら予選落ちでしたが、いい勉強をさせていただきました。
今後とも精進したいと思います。

いやはや、先日、私が「こき下ろした」コンクールに参加していたんですね
まぁ、人それぞれ考え方も違いますから、それはそれとして、素晴らしいことだと思います。
彼は、学生時代から、「策伝大賞」などにも参加して、華々しい実績を残していますから。
彼のセンスとキャラクターには、OB落語会でもファンが多く、なかなかいい線です。
私の経験から言えば、やはり我流(自己流)の落語ですから、細かい部分で基礎が出来ていない、本人が気がついていない部分があると思います。
落研出身者特有のクセを、取り除くことが必要だと思います。
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私も、同じことを師匠から言われて、基礎から作り直しました。
ですから、私の現役時代と50周年記念OB落語会の両方の「浜野矩随」を聴いてくださった「杜の家愛狂」姐さんが、「乱志君の雰囲気(芸風)のイメージが随分変わった」と仰ったぐらいです。
今、落語っ子連や扇子っ子連の稽古で、他のメンバーの稽古への師匠のアドバイスを聞いて、その基礎の大切さを実感しています。
臆病な私には、こんな他流試合に行くことなど出来ませんから、心から敬意を表したいと思います。

女心と秋の空・・・?

月に関する和歌を探していると、あの時代のことですから、どうしても男女の恋の歌にぶつかります。
まずは、大伴家持の意味深な歌。
 なかなかに 黙(もだ)もあらましを なにすとか
             相見初めやむ 遂げざらましくに

こんな中途半端なことになるのだったら、いっそのことずっと黙っていればよかった。
どんなつもりで逢い始めたのだろう、所詮思いを遂げることなど出来はしないのに・・・。

男は辛い・・・。
大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ
)という女性は、女心を歌っています。
それも、片思いの歌ばかりです。
 思わじと 言いてしものを はねず色の
                           うつろひやすき 我が心かも

「あんな男のことなどもう決して思うまい」と口に出して言ってはみましたが、ハネズの色のように私の心はなんと変わりやすいのかしら、またあなたのことを思い出してしまいます。
 恋ひ恋ひて 逢へる時だに うるはしき
                           言尽くしてよ 長くと思はば

ずっとずっと思い続けているのだから、やっと逢えた時ぐらい優しいこと言って欲しい。
少しでも長く一緒にいたいのなら・・・。

 思へども 験も無しと 知るものを
                           何かここだく あが恋ひわたる

思ってもあの人は私に心を向けてくれないことは知っているのに、どうしてこれほどまでに私は長い間恋い慕い続けるのだろう。
 黒髪に 白髪交じり 老ゆるまで
             かかる恋には いまだあはなくに

黒髪に白髪が交じり、年老いるまで、このような恋にはいまだかつて出遭ったことがありません。
 山菅の 実成らぬことを 我に寄そり
                          言われし君は たれとか寝らむ

私との仲が実にならないことと噂されたあなた様は、どなたと寝ていらっしゃるのでしょうか。
大伴坂上郎女(生没年不詳)は、「万葉集」の代表的歌人です。
大伴安麻呂と石川内命婦の娘、大伴稲公の姉で、大伴旅人の異母妹、大伴家持の叔母で姑でもあるそうです。
「万葉集」には、長歌・短歌合わせて84首が収録され、額田王以後最大の女性歌人。

よく、「女心と秋の空・・・」なんてぇことを言います。
言うまでもなく、女性の移ろいやすい心を天候がかわりやすい秋空に喩えたものですが、実は、昔は「男心と秋の空」「男心と川の瀬は一夜にしてかわってしまう」という格言だったそうです。
女性は、こんなにしおらしいことを言っていても、ある一線に達すると、何事もなかったようにすっぱりと忘れることが出来るようですから、気をつけないといけません。
女性にイニシアティブが移ってしまった時代の変化の1つでしょう。
その点、男どもの女々しいことと言ったら・・・。
「覆水、盆にかえらず」というのも恋愛格言だと言われます。
「一度別れた二人は完全には元にもどらない」、「一度してしまった恋愛の失敗も完全に修復することはできない」ということでしょう。
受験英語の有名な格言を覚えています。

It is no use crying over spilt milk.
なんだか、訳の分からないことになってしまいました。
女性は、心根が優しくて、可愛い人がいいですね。
大原麗子さんが、ウイスキーのCMで言った台詞を思い出します。
「少し愛して、長ぁく愛して」・・・、あぁ、昭和は遠くなりにけり。

2014年10月 8日 (水)

深夜の東京駅

深夜11時30分を過ぎた東京駅。
深夜の東京駅
新幹線も東京駅始発で発車する便は全て終了し、改札口の方には人がいません。
深夜の東京駅
各線ホームへの連絡通路も、帰宅を急ぐ人も少なくなっています。
新宿や池袋などは、まだ酔客でごった返しているのでしょうが・・・。
予定どおり、家に着くのは・・・0時30分ぐらいでしょうか?

スーパー台風が…

台風19号は猛烈な勢力で、日本の南を進んでいて、明日以降は進路を北よりに変えて、土曜日から日曜日にかけて沖縄に接近、体育の日には西日本から東日本に近づくおそれがあるそうです。
スーパー台風が…
中心付近の気圧は900ヘクトパスカル、最大瞬間風速は80メートル以上というスーパー台風。
こんな猛烈な勢力の台風は、年間2個程度発生するそうですが、今年は11号と13号に続いて3個目となり、中でも19号は中心気圧が最も低く、今年最強の台風だそうです。先週に続き、いやもっと大きな台風に襲われそうです。
無駄な避難勧告を乱発して、狼少年にならないように、自治体の的確な把握をお願いしたいと思います。
前回みたいに200万人を超える人たちに避難しろと言っても、信じられないし、動けません。
徒に不安を煽るだけですから。

大阪の月食

天気予報では、ばっちり観察できるはず。
大阪の月食
でも、会議で6時から8時までは、外の様子を見ることが出来ません。
大阪の月食
会議が終わったのが8時。
ちょうど月が欠けているタイミングのはずと、新大阪駅に向かうために歩く地下鉄駅までの道で、東の空を見上げました。
大阪の月食
街の灯りが明るくて、ちょっと見づらいものの、確かに赤い月を見ることが出来ました。
西行が詠んだ短歌を思い出しながら。
大阪の月食
  いむといひて 影にあたらぬ 今宵しも
                          われて月みる 名や立ちぬらむ

世間の人々は月蝕は不吉だと、光にも当たらないようにしているが、私はそんな月であればなおさら、無理をしてでも見ようと思う。
奇人変人の悪い評判が立たなければ良いのだが。


マルチな…

そのカフェで隣の席に座った若い女性。
マルチな…
椅子に座るやいなや、スマホ3台とパソコンを並べて、何やらやっています。
やや、派手な感じもしましたから、そんな顧客管理とアクセスをしていたのかもしれません。
どうでも良いことですが…。

フレッシュ要らはりますか?

会議までちょっと時間があったので立ち寄ったカフェで。
フレッシュ要りますか?
アメリカンコーヒーをオーダーすると・・・・、
「フレッシュは要らはりますか?」
「えっ?」
「フレッシュです」
「フレッシュって何なの?」
「これですねん」
…と、コーヒーに入れるミルクのことでした。
大阪ではそう言うんですね。
そう言えば、以前、外資系のカフェに入ってアメリカンコーヒーをオーダしたら「アメリカーノですね」と返事が返って来ました。
自分たちの商品名で言わなくてもいいでしょ!
「はい承知いたしました」と言えばいいじゃないの!
所変われば品(名)が変わると言いますが、色々あるものです。

ホームの上と下

今日は、夕方からの会議のため、昼から大阪日帰り出張です。
正午頃の東京駅は、いつもの早朝の時間に比べると、大変賑やかです。
修学旅行や団体旅行も何組も見かけました。
ホームの上と下
隣のホームでは、ホーム上の喧騒だけでなく、ホームの下で仕事をしている人もいて、立体的な景色が見えます。
ホームの上と下
電車に乗り込んでの楽しみは、やはり駅弁です。
チキン弁当ではありませんが、鶏肉の弁当にしました。
帰りは、夜9時新大阪始発ですから、自宅に着くのは明日になるでしょう。

ノーベル賞

今週はノーベル賞ウィークです。
昨日は、ノーベル物理学賞に、日本人3人の先生方の受賞が発表され、世間は大騒ぎ。
ご同慶の至りであります。
確かに、LEDは、我々の生活に多大な貢献をしてくれていますから、その功績が称えられて当然だと思います。
村上春樹さんが注目されている文学賞は9日発表予定だとか。
私が小学生の頃、物理学賞で朝永振一郎博士が1949年の湯川秀樹博士に続き、それから文学賞で川端康成さんと、まだまだ少ない時代でした。
これで、受賞者が各賞合わせて22名になり、随分庶民的な賞になって来た感じがします。
大変結構なことだと思います。
例の細胞騒ぎで、ちょっとミソがついていた科学界にとっても、これで子どもたちが憧れてくれることでしょう。
ところで、平和賞には、「憲法9条を保持する日本国民」というのが最有力候補に挙がっているそうです。
「東アジアなどで緊張が高まる中で、時にかなっている」 というコメントもあるようです。
こういう形もありうるんですね。
確かに、戦後約70年に渡り、直接戦争というものに縁がない国というのは、世界でも珍しいのかもしれません。
尤も、平和賞には278候補もあるそうですから、捕らぬ狸の皮算用は止めましょう。
賞がもらえても、もらえなくても、平和であることは間違いありませんし、みんなが平和の有難さを実感して、続けて行くことが大切です。
でも、もし受賞した場合には、誰が受賞式に出席するんだろう・・・なんて狸を数えてしまっている自分に気がつきました。

月食を詠んだ和歌

またまた「月」の話題です。
ご存知の方はご存知ですが、私の名前(苗字)が月に関係があるので、どうしても気になってしまうのです。
新古今和歌集に、西行法師が中秋の名月を詠んだ、とてもロマンチックな歌があります。
  月見ばと 契りおきてし ふるさとの
                          人もや今宵 袖ぬらすらむ

月を見たら私を思い出してくださいと約束した京都の人も、今宵の月を見て、私のことを思い出して、涙で袖をぬらしているだろう。
今日は中秋の名月、神々しいまでの輝きを見せる月。
あの人を想いながら眺める。
微笑んでいるかのような、やさしい月。
あの人に似ている・・・・。

・・・「唐茄子屋、唐茄子ぅぅ」ってなものですなぁ。20111210_2096727
そうではなくて、皆既月食を詠んだ和歌はないかと・・・。
山家集に西行の歌があるそうです。
  
いむといひて 影にあたらぬ 今宵しも
                          われて月みる 名や立ちぬらむ

世間の人々は月蝕は不吉だと、光にも当たらないようにしているが、私はそんな月であればなおさら、無理をしてでも見ようと思う。
奇人変人の悪い評判が立たなければ良いのだが。

突然月が欠け始めたら、昔の人が凶兆だと思うのが自然でしょう。
西行の歌からは、月食は不吉な現象であると考えられていたこと、そして、西行は好奇心から、月食をあえて観察する決意を固めたことがうかがえます。
天にある丸いものが欠けて行くということを、人は不吉な現象と考えるのでしょう。
皆既月食のあいだ「薄赤く染まる」月の姿も見ることができます。
これも不吉さを印象づける要素だったのかもしれません。
さて、西行と言えば、落語でもお馴染み。
我が郷里には「西行公園」があり、そこから望む「盆中の富士」も、乙なものです。
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「西行」は地噺ですが、いずれは挑戦してみたいですね。

博士号取消し

記者会見で、イメージとかけ離れた幼児言葉で「STAP細胞はありまぁす」と答えた、例の研究者の博士号を、博士論文について調べていた母校の大学は、その博士号について「学位を取り消す」と決定したそうです。
ただし、一定期間内に論文が適切に修正された場合には、学位を維持するという、いわば執行猶予判決?
本人も、大学も、各方面から批判されています。
この事件は、双方にとって、とてもオボカタ(重かった)

皆既月食

毎度「月」の話題ばかりで申し訳ありません。
10月8日は「皆既月食」になるそうです。
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国内のほぼ全域で、満月が突然欠け、再び満ちていく姿を見ることができます。
全国で見られるのは、2011年12月10日以来3年ぶりです。
「皆既月食のスケジュール」が示されていました。
  部分食の始まり   18時15分
  皆既食の始まり   19時25分
  皆既食の終わり   20時25分
  部分食の終わり   21時35分
つまり、18時15分に欠け始め、月が地球の影にすっぽり隠れる皆既時間は、19時25分から20時25分。
その後、もとの満月の姿に戻るのは21時35分です。

2014年10月 7日 (火)

私戦予備陰謀罪?

あまり耳慣れませんが、「私戦予備陰謀罪」というのは、外国に対して私的な戦闘を企てることなどを禁じているものです。Joubikesi
シリアの反政府武装組織「イスラム国」に加わろうと渡航を企てたとして、警視庁公安部は、刑法の私戦予備・陰謀の疑いで26歳の北大の男子学生(休学中)らを事情聴取し、東京都内の関係先数カ所を家宅捜索。
男は「イスラム国の戦闘員として働きたかった」と容疑を認めている。
日本人がイスラム国に参加する動きが発覚したのは初。
「イスラム国」は、イラクやシリアで勢力を拡大、米国などが軍事行動を開始。
国連でも外国人戦闘員への処罰を義務づける決議案が国連安全保障理事会の首脳級会合で採択されるなどしていた。

いやはや・・・、恐ろしいことです。
日本国内でも、イスラム国が入り込んでいるんですね。
こんな息子がいたら・・・、親御さんは心配でしょうね。
「臥煙」になりたいという若旦那(火事息子)とは、訳が違います。

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【私戦予備陰謀罪】
外国に対して私的に戦闘行為をする目的で、その準備や陰謀をする罪。刑法第93条が禁じ、3か月以上5年以下の禁錮に処せられる。
ただし、自首した者は刑が免除される。

よく分かりませんが、「傭兵」というのもありますが、これとは違うんでしょうね。
日本人でも傭兵として海外の戦場に赴く人もいると聞いていますが。
【傭兵】
金銭などの利益により雇われ、直接に利害関係の無い戦争に参加する兵またはその集団。傭兵は現代でも存在しており、民間軍事会社のような新しい形態の傭兵も登場している。
直接利害関係のない第三者でも、大義、信念、信仰などに基づいており金銭が主要目的でないものは義勇兵と呼ぶが、両者の区別はさほど厳密ではない。
また国軍の職業軍人は金銭で雇われているが、利害関係のある自国のために戦うため傭兵とは呼ばない。

秋の月(十三夜)

10月6日[旧暦9月13日]の今宵の月は十三夜。
  久方の 月の桂も 秋はなほ
                   もみじすればや 照りまさるらむ

突然ですが、これは古今和歌集にある壬生忠岑が詠んだ歌です。
月に生えているという桂の木も、やはり秋に紅葉の時期を迎えるから、秋の月は一層美しく照り輝くのだろうか。
・・・そんな意味なんだそうです。
だから何なんだと言う訳ではありませんが。

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ある学者さんによれば、壬生忠岑は学者肌の歌詠みだったので中国の故事に詳しく、それを皆に誇示したいといつも考えていたそうです。
この歌も、月には桂が生えているという中国の故事が引用されています。
しかし、 ただ引用するだけでは芸がないので、秋という季節との関係を考える。
秋には月が輝きを増す。その理由は、桂が紅葉したからだ。
忠岑の意表を衝いた発想に、皆が少し遅れて気がついて拍手。
知識を駆使しながら芸術的な表現ができたということで、落語で言えば、見事な「考えオチ」になったと言うことでしょう。
月世界には兎がいて餅を搗いたり、桂が生えて紅葉したり・・・。
月と言うのは、月面に着陸してクレーターを見るよりも、ボロの見えない(手の届かない)遠い場所から、想像力を逞しくして眺めるのが一番だと言うことなのでしょうか?
故郷(古里)も月も、遠くにあって思うバーチャルな存在だというのは、美的な感覚はともかく、ちょっと寂しい気がするのも人情?
同じ古今和歌集の大江千里は、もっと寂しげです。
  月みれば ちゞにものこそ かなしけれ
                 わが身ひとつの秋にはあらねど

月を見ると限りもなく悲しくなってまいります。
私だけの秋というわけではないのですが。

有名な歌です。
自分だけが秋の中にいて悲しい訳ではありませんが、それでも秋と言うのは物悲しい。
ところで、壬生忠岑と言えば、百人一首のこの歌が有名です。
  有明の つれなく見えし 別れより
                暁ばかり 憂きものはなし

有明の月は冷ややかでそっけなく見えた。
相手の女にも冷たく帰りをせかされた。
それからの私は、暁(夜明け前)ほど憂鬱で辛く感じる時はない。

「暁ばかり憂きものはなし」・・、暁は嫌われたものです。
(久方の)満月[望月]と暁は、悲しく寂しい秋の夕暮れです。

落語協会まつり

谷中の全生庵で開催されていた「圓朝まつり」を継ぐイベントとして、来年9月6日(日)に「落語協会まつり(仮称)」が、湯島天神で開催されることになったそうです。

OB落語会グラフィティ

「第24回OB落語会」の高座姿をアンコールで。
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.多趣味亭こり生/升万楼ビスコ

井の線亭ぽんぽこ/世間亭節介     

喰亭寝蔵/恋し家古狂

桂友楽/暇楽家十三

ふじら亭くず/杜の家とん平

南亭蕪生/愛し亭朝大

次回は、平成28年です。

2014年10月 6日 (月)

横須賀の海岸

今度は、横須賀の海岸で、友人と遊んでいた15歳の男子中学生が、高波にさらわれ行方不明になったそうです。
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警察によりますと、この男子生徒は今日午後、横須賀の野比海岸で、同じ学校の友人ら9人とともに波打ち際を走っていたところ高波にさらわれたということです。
一緒にいた友人たちは「度胸試しでやった」などと説明しているということです。
当時、現場には台風18号の影響で波浪警報や強風・高潮注意報が出ていて、東京湾では5メートルの波を観測。
明日捜索を再開することにしているそうです。
やいっこの9人の親は出て来い
こんな親に限って、モンスターなんじゃありませんか?
捜索なんかしなくてもいいじゃないですか。全く・・・

台風上陸

静岡県富士市は、6日午前7時42分に2054世帯5733人に避難勧告。
山梨県身延町は、午前8時、土砂災害の危険があるとして、町内全域の5894世帯、1万3668人に避難勧告。
郷里の隣の自治体でも続々と警報・注意報が出ています。
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地図が赤くなっています。
そして、8時すぎ静岡県浜松市付近に上陸。
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町役場の定点カメラも、かなり増水しているのでしょうか・・?
情報が刻々と分かるので、かえって心配ですね。

罰当たり

世の中が台風やら自然災害で大騒ぎしている時に、沖縄県国頭村で写真を撮ろうとしていた米兵3人が高波にさらわれ、1人が死亡、2人が行方不明。
湘南の鵠沼海岸でサー フィンをしていた21歳の男子大学生が行方不明となり、海上保安部などが捜索を続けているそうです。
こんなバカな奴等のために、二次災害の危険を冒して捜索が行われる訳ですが、権利という面ではそうかもしれませんが、こんな罰当たりな輩を助ける必要があるのかと思ってしまうのも人情ではありませんか?
個人の自由・自己責任だと言うなら、危険を承知の上での行動には、捜索や救助も要らないぐらいの覚悟もすべきです。
こういうのを事故責任と言う?

避難勧告!

山梨県南部町は6日午前5時45分、町内全域の3267世帯8 609人に避難勧告を出しました。
全域に避難勧告が?
こんなこと初めてです。
一人暮らしだった母が入院中なので、安否の心配がないのは怪我の功名ですが。
実家の前の川や後ろの山が心配です。
町のHPでも広報されています。
◆避難勧告の発令について(6日 5:45発令)
役場交通防災課より、避難勧告について、お知らせいたします。
台風18号に伴い、昨日からの大雨で、南部町の総雨量は午前5時現在で276ミリです。
現在、南部町には、大雨警報、土砂災害警戒情報、雷・強風注意報が発表されております。
今後、雨・風共にさらに強くなり、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水・氾濫等発生の危険性が高まっています。
ただ今、5時45分に町内全地域に避難勧告を発令します。
特に、土砂災害・低い土地への浸水、河川の増水・氾濫等被害の恐れがある家庭の方は避難して下さい。できるだけ近所の方にも声をかけて避難して下さい。
尚、避難所へ向かうことが危険な時は、家の中で少しでも安全と思われる場所に移動するなど、命を守る行動をとって下さい。

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役場の本庁舎から、富士川と福士川の合流点を撮ったカメラの映像も凄いです。気象庁からの警報も賑やかです。
南部町 [継続]大雨警報(土砂災害) 雷,強風,洪水注意報 
 特記事項 土砂災害警戒 浸水注意 
 土砂災害     警戒期間 6日昼過ぎまで
            注意期間 6日夕方まで
 浸水        注意期間 6日昼前まで
            1時間最大雨量 70ミリ
 雷 注意期間   6日昼過ぎまで
 風 注意期間   6日昼過ぎまで
   北西の風   最大風速 15メートル
 洪水        注意期間 6日昼前まで
 付加事項     竜巻

早く、無事に通り過ぎて欲しいものです。

台風の朝

台風直撃の朝。
台風の朝
いつもと同じ時刻に家を出て、駅へ向かいます。
雨は昨日の朝から降り続いていますが、今のところ風がないのが幸いです。
とは言え、道路は川のように水が流れていて、ビジネス用の靴には過酷です。
駅に着くと、月曜日と言うこともあり、かなり人が多い様子。
台風の朝
電車は定刻どおりでした。
江戸川も無事渡ることが出来ました。
日暮里を過ぎて席が空くと、何故かシートに鞄とスーツの上着が置いてありました。
どう見ても、周囲にいる人に持ち主らしき人はいません。
あぁ、この車両にはトイレが付いているからかも・・、と思いましたが、いくら平和な日本と言えども、随分大胆なと・・・。

やはり、トイレから出て来ました。
普通の中年のサラリーマンでした。
電車もお腹も不通にならなくて良かった良かった。
地下鉄は大丈夫でしょうか?

銀座線も、いくらか混雑が始まるのが早かったようですが、特に問題なく、無事にオフィス着くことが出来ました。
これから風雨がさらに激しくなることでしょう。

国名表記の変更

政府は、旧ソ連諸国の一つ「グルジア」の国名表記を、同国からの要請に応じて「ジョージア」に変更するそうです。
グルジアの国名はグルジア語では「サカルトベロ」だそうですが、国連加盟193か国のうち約170か国は、英語表記に基づく「ジョージア」の呼称を使っているそうです。
ロシア語の表記が起源の「グルジア」と呼んでいるのは、ロシアなど旧ソ連圏と中国、日本などだけだそうですから。
アメリカの1州か、缶コーヒーか、勘違いしてしまいますなぁ。
「他の多くの国は、いつも『ジョージア』と呼んでいるのですか?」
「そうさ、ジョージア(常時だ)よ」・・。
「みんなで一緒に表記を変えたんですか?」
「そうだよ、みんなグルジア(グルじゃあ)ないかな」・・。

2014年10月 5日 (日)

ラジオ寄席

恒例のラジオ番組が戻って来ました。
Yjimage「爛漫ラジオ寄席」です。
今夜は、こんなメニューだそうです。
  ◇漫才          母心
  ◇三味線漫談     三遊亭小円歌
  ◇片棒          柳亭市馬
とにかく学生時代から続いている番組ですし、落研の仲間と、宮城県民会館での公開録音にも行ったことがありますから。
確か、あの頃は、大沢悠里さんが司会をしていました。
「秋田の酒、美酒爛漫がお送りする、爛漫ラジオ寄席」は、TBSラジオをキーステーションに各地で放送され、既に40年を経る長寿番組として皆様から親しまれています。
NHKラジオの 「真打競演」 と並ぶ、公開録音形式の演芸番組でラジオの寄席ファンを中心に幅広い世代から熱狂的人気を獲得しています。
・・・と、爛漫の会社のHPで言っています。2ddd9c61
日曜日の楽しみであることは確かです。
この手の番組がほとんどなくなりましたので、とても貴重です。

社会人落語日本一決定戦

アマチュア落語家日本一を決める恒例の「第6回社会人落語日本一決定戦」が2日間の日程で、全国から165人が参加して、大阪の池田市で始まったそうです。
駆けつけたアマ落語家は、20代から70代までと幅広い年齢層で、うち女性は57人。
職業も、会社員、自営業、教師など多彩だそうです。
初日は予選会で、商店街や公民館などに設けられた市内6カ所の「寄席」が会場。
出演者らは着物姿で高座に上がり、制限時間10分以内で上方・江戸落語の古典のほか、創作落語を熱演。
審査はプロの落語家らが担当。
今日が決勝で、チャンピオンが決まるということでか・・・。
・・・私は、こういう類の"イベント"には、嫌悪感すら感じます。
自分の引き出しから言葉を出して語るもので、優劣や得点を競うものではありません。
それに、10分程度では小噺やこっけい噺ぐらいしか出来ない・・。
そうなると、声だけでかくて、品もなく笑わせるだけの雑な噺ばかりが目立ってしまいます。
これで、優勝して日本一?
それは違うでしょう。
だから、"イベント"だと言わせていただき、限られたスペースの中で、とりあえず一番上手(面白)そうな素人がいたということだと理解をしています。

台風来襲?

最近は、何度も「今世紀最大クラス」という冠が付いた台風が日本に近づいたり、上陸したりしている気がします。
予報したり、広報する方々の立場からからすれば、やや過剰なぐらいの警報や警告をした方が、結果の方が悪いよりは安全だし、批判も受けずに済みますから。
台風総最大クラス時代の、幸い看板倒れだったものも多かったのですが、そうは言っても、本当に直撃されたら大変です。310261std
進路予想から見ると、ど真ん中ですから、十分気をつけておかないといけません。
昨日、帰省して、台風が来そうなので日帰りして来ましたが、山間の川沿いにある実家は、常に心配です。
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雨は、12時の予想図では、東海から関東は、これまた赤・黄色・濃い青というところですから、これからひどくなることでしょう。
自然に対しては、出来る万全の準備をして、後はじっと通り過ぎるのを待つのみです。

落語DEデート

台風18号の影響を心配して、今回の帰省は昨日日帰りにしましたので、今日は一日在宅予定。
混濁した意識の中で、ラジオを聴きました。
その前が宗教番組で、「なぜ生きる」なんて言うやつですから、俗が全てとも言うべき落語とは正反対。
「三尊の弥陀は?」「目の下にあり、あっかんべぇ」ってなものです。
  ◇ 小粒      九代目桂文治
私は、生前を聴いていません。
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※九代目桂文治 (1892年9月7日-1978年3月8日)   
本名、高安留吉。
明治25年9月7日、東京日本橋小伝馬町生まれ。
大正4年、四代目橘家圓蔵に入門し橘家咲蔵。
7年に翁家さん馬(八代目桂文治)門下に移り、翁家さん好。
のちの三代目三遊亭金馬と大阪に行き、二代目三木助門下となり桂三木弥。
大正十年に東京へ戻り、八代目文治門下に復帰して桂文七。
14年、三代目柳家小さん門に移り、柳家さん輔で真打に昇進。
小さんの他界後またまた文治門下に戻り、文治の前名を継いで九代目翁家さん馬となった。
九代目桂文治を襲名したのは昭和35年3月。
フワフワとしたとらえどころのないフラを生かし、古典・自作の新作・大阪で覚えてきた上方落語を演じていた。
昭和50年1月24日。脳軟化症と診断されてすぐに入院。
その後入退院をくり返し、昭和53年3月8日に他界。
享年87歳だった。

ところで、なぜ、十代目は、あの十代目が十代目になったんでしょうか?
今はもう、十一代目になっていますが・・・。

2014年10月 4日 (土)

OB落語会メモリーズ

仙台の走れ家駄馬師匠が、先日の「OB落語会」の写真を送ってくださいました。
出演者の高座の姿以外の、落語会の様子を見ることが出来ます。
まずは、現役部員が書いてくれた看板。
昔とかわらない、キャラコに書かれた赤と黒の寄席文字。
自己流だと思いますから、正式な寄席文字ではないかもしれませんが、雰囲気は十分です。
OB落語会メモリーズ
会場の片平さくらホールに設けられた高座です。
めくりは、いつもOB会でお願いしている「H先生」のご揮毫。
OB落語会メモリーズ
ロビーの受付では、私が作ったチラシ(ポスター)の隣に、圓窓師匠の色紙が飾られています。
  雑草にも花あり 枯木にも実あり    三遊亭圓窓
卓上の生花も、これまた師匠からの創部55周年のお祝い。
OB落語会メモリーズ
そして、今までOB会で刊行した「仙都に笑いを~草創記」と、「仙都に笑いを~創部50周年記念」が卓上に並べられています。
背景には、私が編集を担当させていただいている、OB会報「あおば亭」の創刊号から第4号までが掲示されています。
OB落語会メモリーズ
55周年の歴史の重さを感じる、とても素晴らしい演出だったと思います。

父の映像

昨日偶然見つけた父の生前の映像。
早速妹にもメールに添付して送りました。
妹は、放映当日、テレビ放送を録画したそうですが、VHSのビデオだし、最近は見ていなかったそうで。
それにしても、日々おびただしい数のニュースがある中で、20年も前の、たった2~3分の映像を見ることが出来るとは・・・。

久米宏キャスターと会話をする父の在りし日の姿。

父の姿をじっくり見て、あの頃のことを思い出しました。
24時間体制で警察に警備してもらいながらも、カルト教団の凶行を懸念して、時には母と二人で自宅とは別の場所に身を隠したりしたこともありました。
私が帰省すると、私の車が他県ナンバーだということもあって、自分の家に帰るのに何度も職務質問や、車のトランクの中や所持品のチェックをされたりしたものです。
かかって来た電話に私が出ると、ほとんどが警察やマスコミからで、その都度、警察からは「お前は誰だ」と言うような質問、マスコミからは父とのインタビューの依頼など、平和な日常とは全く違う状態になっていました。
後年、父はオウム真理教との戦いを自ら語ることはほとんどありませんでしたが、「いつか戻って来る息子たちのために」と、命がけで守ろうとした故郷にやっと訪れた平穏な姿には、様々な思いはあったにせよ、きっと満足していたことでしょう。
情けない話ですが、父の元気な映像を見て、涙が止まりませんでした。
あの出来事は、郷里にとって、日本中にとって、とても不幸なことでしたが、私には、偉大な父の姿(映像)を残してもらうことになり、我が家の宝物になりました。
学生時代に「お前が何になってもいいが、俺より偉くなったら大したものだ」なんて、父からよく言われました。
「何言ってんだ、田舎者の親父なんかすぐ追い抜いてやるよ」と、反発したものでした。
父の、倅に対する期待でもあり、照れでもあったのでしよう。
そして今、改めて自分の来し方を考えてみると、確かにまだまだ父の背中が遠い自分に気がつきます。
さぁ、これからどう生きて行くか・・、彷徨する愚息を、父は天の上からどんな気持ちで見ているのでしょうか・・・・?

緑のコーラ

米清涼飲料大手ペプシコは、人工甘味料を使わなくてもカロリーをこれまでより3割カットしたコーラの新商品「ペプシ・トゥルー」を全米で発売すると発表。
Yjimage1「Coke」と「PEPSI」。

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肥満問題などを背景に炭酸飲料の消費が頭打ちとなる中、新たな需要を掘り起こす狙い。
ライバルのコカ・コーラも、同様の商品を8月に発売したばかり。
ラベルの背景色はともに、甘味料として使った天然の植物をイメージする緑。
「緑のコーラ」をめぐる対決が激しくなりそうです。
ダイエッターの私にとっても、とても気になります。
人口甘味料は、血糖値を下げづらくするなどというニュースもありましたから、無糖ではなくて、低糖の商品が必要かもしれません。
Akaikitsunemidorinotanuki赤いきつねと緑のたぬき?

2014年10月 3日 (金)

意外な映像との遭遇

田舎から、元の町長さんが亡くなったという報せがありました。
享年98歳ということですから、大往生です。
この元町長さんは、1969年から途中8年のブランクがありますが、1993年までの通算16年間(4期)町のトップを務められたので、中学生だった私も良く存じ上げています。
また、対外的にも、例の「オウム真理教」が、いつの間にか我が町に兵器工場を建設し、トラブルになっていた時で、このカルト教団対策に苦労されました。
そんなことを考えながら、インターネットで記事を読んでいて、意外なものを発見しました。
Youtubeに、1995年4月に行われた、警察によるオウム施設への強制捜査のニュース映像です。

我が町の兵器工場と言われたオウム施設にも、300人の捜査員が入り、大がかりな捜査が行われたのですが、当時、父が町の「オウム対策協議会」の会長を務めていました。

この時の様子が、当日夜の報道番組「ニュースステーション」放送され、久米宏キャスターの質問に答える父の映像が映されました。

何と、その時の映像を見つけたのです。
昨年85歳で亡くなった父は、当時65歳だったはずです。
父にとっては、文字通り命がけの任務だったと思います。
思いがけず、生前の父の声と顔を見ることが出来ました。
私は父に似ていると言われましたが、「松山鏡」ではありませんが、どうでしょうか?
改めて、父のことを思い出しました。

5年前の今日

5年前の今日も、師匠の誕生日でした。
振り返ってみると、2016年のオリンピック開催地がリオデジャネイロに決定して、東京が落選したタイミングでした。
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当日は、師匠の誕生日のお祝いも兼ねて、某所で「同窓っ子連・合同稽古会」と銘打った、師匠からご指南いただいている連の代表の発表会が催され、その後でバースディパーティとなりました。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-2a54.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-1e28.html
師匠の「がまの油」が終わり、休憩時間になった時、落語っ子連のびす太さんから、「流三のブログを見て、この会に来てくださった方がいらっしゃる」という、とても俄かには信じられない話を聞きました。
びす太さんに紹介していただき、早速ご挨拶。
まるで「浮世床」の夢の場面で、半ちゃんが来たと聞いて、奥の部屋から泳ぐように出て来た年増のいい女の料簡ですよ。

(どんな料簡じゃい!)
お聞きすると、上(左)から読んでも下(右)から読んでも同じ、千葉県「市川市」にお住まいの「Yさん」ご夫婦。
ご主人が、高校時代に落研に入っていた落語好きで、パソコンで落語関係の情報[HPやブログ]を検索していて、不幸にしてこのブログを見つけてしまったという・・・。

驚くやら、嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・。
独り善がりのとんでもないことばかりを書いているので、ひたすら赤面なのですが、とはいえ嬉しくて、早速ご夫婦を師匠に紹介しました。

http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/10/post-6484.html
この時のご夫妻こそが、「三流亭窓口」さんなんです。
人のご縁というのは、本当に不思議なものです。
窓口さんも仰っています。
思い返せば、5年前の誕生月が習い事の始めだったんだなぁと、感慨深いものがあります。
初心を忘れず落語道に励みます。

台風18号

今年発生した様々な災害を教訓に、予報ベースでは、いくらか大袈裟にする傾向があるとは言え、かなり大きな台風のようです。
台風18号
台風18号は発達しながら北上、4日(土)から5日(日)にかけて沖縄に近づく見込み。
さらに来週初めには本州にかなり接近し、上陸するおそれも出て来たようです。
災害の復旧が終わっていない場所も多く、出来るだけ"あっちの方"に行って欲しいのですがねぇ。
「"一八"さん、あんたも鳴らした幇間だよ。法螺の代わりにたくさんの雨風を吹かせるんだろ?」
「いいえ、みんなに、風と雨は"減ると助かる(ヘクトパスカル)"と言われました。」

師匠の誕生日

10月3日は、圓窓師匠の誕生日です。
今年で74歳のはずです。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2013/10/post-e72e.html
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2012/10/post-e72e.html
落語っ子連のMLでお祝いしようと思います。
師匠、誕生日おめでとうございます。
本日10月3日は、師匠の誕生日です。
おめでとうございます。
ますますお元気で、温かくかつ厳しいご指導をお願いいたします。
今月は、私の記憶が確かなら、5日が窓口さん、10日が越児さんの誕生日だったと思います。
ヤロウに言われても嬉しくないでしょうが、おめでとうございます。
思い起こせば、窓口さんとのお付き合いも、5年前の師匠の誕生日に、素人連の合同稽古(発表)会があり、それを私のブログをご覧になった窓口さんご夫妻がご来場されたのがきっかけでしたよね。

高速トンネル“世界一”

首都高速中央環状線で、来春開通するトンネルのお披露目があったそうです。News2312497_6
既に完成している区間と合わせると高速道路のトンネルの長さとしては世界一。
都心の渋滞緩和が期待されるほか、羽田空港から新宿までの移動時間が20分と、これまでの半分に短縮されるとのこと。
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最近、毎週首都高速を利用していますが、これで渋滞が緩和されるでしょうか?
山手トンネルや大橋ジャンクションが開通して、かえって渋滞する箇所が増えた気もしますので。
とてつもないお金のかかった道路だと思いますから、作って良かったと言われるように祈ります。

2014年10月 2日 (木)

大学の授業料

何気なく大学のHPを眺めていたら、授業料納付のことが書いてありました。Photo
全く知らなかったのですが、国立大学の(母校の?)大学生の半期の授業料は、267,900円だそうです。
何とも、細かい数字です。
・・と言うか、年間では50万円を超えるんですね。
私立大学はその2倍ぐらいするはずですから、まだ安いのか。
昔、国立大学は確か年間36,000円(半期18,000円)でした。
概ね、1日100円、講義が1日4講ありましたから、1講義あたり約25円と言うことになります。
昔のこととは言え、25円というのは破格の安さだと思います。
映画の入場料や寄席の木戸銭が、1,000円~1,500円ぐらいでしたからね。
しかし、当時は、今のように学生を丁寧に扱ってはくれず、良くも悪くも"放し飼い"状態でしたから。
親の脛をかじった半期授業料は、早々に使ってしまい、大学から親に督促が行く直前に納付するという輩が多かった気がします。
それでも、18,000円ならば、アルバイトを数日やれば稼ぎ出せる金額でした。
仙台という街は、学生に対してとても優しいところで、学生証を提示すれば、つけで酒が飲める店も多かったとか・・・。
平和な時代に、生きていたんですね。

世界で4番目の湖が消滅

かつて世界で4番目に大きな湖だった「アラル海」が過去14年で縮小を続け、有害な砂をまき散らす広大な砂漠に。
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アラル海は中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンの国境をまたぐ地域にあり、現在は元の湖の中心だった部分が「南アラル海」と呼ばれ、その東側の部分が完全に干上がったそうです。
写真の白い線は、1960年頃の湖岸。
2000年から今年まで14年間で、完全に干上がっています。
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アラル海には1960年代までアムダリヤ川とシルダリヤ川の2つの川が注ぎ込み、雪解け水や雨水が流れ込んでいましたが、旧ソ連が農業用水を確保するために、この2つの川の流れを変え、水を運河に流入させました。
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この影響でアラル海は縮小を始め、塩分濃度が上昇。
肥料や化学物質で汚染された湖底が露呈。
この土壌が風に吹かれて周辺の耕作地に広がったため、耕作用にさらに多くの水が必要になったということです。
水位の低下に伴いこの地域の気候も変化し、気温の変化を和らげる水がなくなったため、冬は一層寒く、夏は一層暑くなったとか。
そんなこともアラル(ある)んですね。

オジサンが興奮した「OB落語会」

仲入り後のバーチャル中継を続けることにいたします。
それにしても、多くのお客さまにご来場いただき、関係者一同、歓喜の涙に震えています
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食いつきは、現役3年生の暇楽家十三(ひまらやとざん)さん「悋気の独楽」。
十三さんは、落研のブログにも何度も登場していますし、研究熱心なところは、達人・志ん志師匠も絶賛されていました。
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笑いの国大阪からやってきた新人であるが、落語の知識量は落研No.1の呼び声も高い。奥羽越学生落語会や新作落語発表会などを手掛けた奇人である。
可哀想なことに、頭の中は落語でいっぱいだ。

・・・ほら、落研のホームページでの紹介でも。
最近の現役の皆さんの高座名を拝見して、我々の頃との考え方の変化に驚きますが、老婆心ながら今後のOBとしての活動をして行くにつけて、例えば「暇ら家十三」あたりにすれば、いくらか読みやすくなると思いますが・・・。
とは言え、東北大落研そのもののような、初代「杜の家頓平」師匠は、この十三さんの高座を褒めていらっしゃいました。
OBになりたてのホヤホヤ、ふじら亭くずさんの「初天神」。
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それにしても、他の現役部員の方々の高座名は、読みづらかったりしても、その了見は分かる場合が多いのですが、この名前は理解不能です。
高座名に深い意味はない、というのが公式設定となっている。
入部早々、部室にろうそくを持ってきた。
好きなプレイはそれを使ったものらしい?

少々変わったキャラの人のようですが、そこは落研のこと、みんな似たようなものです。
でも、なんだか若旦那・・といった風情ではありますが。
そうか、前回出演してくれた「邪那久亭双狸(じゃなくてい そうり)」さんとは同期だったんですね。
さて、続々と名人上手が登場します。
三代目杜の家とん平師匠は「道具屋」でご機嫌をお伺い。
落語っ子連での稽古の成果を発揮された、これまた軽妙な高座だったことと思います。L_4dcd1a58c7a9c833da884dfa781725bf5
今回の高座は仙台ですから、さすがに90歳を超えられたご父君はご来場にはならなかったかもしれませんが、お孫さんまで四代の揃い踏みは、東京では評判です。
高座の写真、楽しそうじゃありませんか。
そして、「落研四天王」の一角、南亭蕪生師匠、今日は俗曲で見事な喉と三味線をご披露です。
四天王というのは、御三家に蕪生師匠が加わったもの。L_92e9040ac60edd4b5125fba791ed95aca
江戸っ子で、ご幼少の頃から寄席に通っておられたという、とても羨ましい先輩。
通る声と明るい語りで、噺の方でも熱狂的なファンが多い蕪生師匠のご自慢は、我々のアイドルでもある「林家あずみ」さんと、俗曲の兄弟弟子だということ?
今日の出で立ちはも、なかなか渋いものでした。
いよいよ、今回の落語会の主任の登場。
落研二代目部長でもあった、愛し亭朝大師匠の「石一つ」。L_51ced496a1f0fbb22b52f7bd0ed9eb241
この噺は、仙台にも縁のある杉村顕道の著「白鷺の東庵」を、師匠が翻案して「石一つ」という落語にしたものです。
この噺を作り上げる過程では、朝大師匠も関わられたと聞いていますので、力の入った高座になったことでしょう。
皆様素晴らしい話術でしたが、特に愛し亭朝大師匠の「石一つ」に感激しました!
話しに吸い込まれました!

ご来場のお客様からこんなコメントも頂戴した、渾身の語り。
・・・・ありがとぅぅございましたぁぁぁ~・・・・。
55周年の証
皆さまのご来場に、落研一同、心より御礼申し上げます。
引続きのご贔屓を、隅から隅まで、ずずずいーっと、御願い申し上げ奉りまするぅぅぅ・・・m(_ _)m
  チョーン!

2014年10月 1日 (水)

神田連雀亭

二ツ目専門の寄席「神田連雀亭」が、神田須田町にオープンするそうです。
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仕掛け人は古今亭志ん輔師匠。
二ツ目の専門館は、全国で初めてではないかということです。
「神田連雀亭」は35席で、神田須田町のビルのワンフロア。
入場料は500~1000円。
ビルのオーナーさんが、志ん輔師匠に町おこし対策として、空きフロアの活用を相談したことがきっかけで、「寄席で出番が少ない二ツ目の活躍の場を」と、志ん輔師匠が提案したとのこと。
落語協会、落語芸術協会、講談協会、日本講談協会などに呼びかけ、総勢約80人の「二ツ目」の皆さんが賛同したそうです。
志ん輔師匠のこんなツイートがありました。
江戸川橋は還國寺へ墓参に向かう。
あっ、今日は祥月命日だ。
あれから丸13年か・・師匠の志ん朝が落語協会分裂に加わったのは二ッ目の高座がないことも一つの理由だった。
その年に自分は二ッ目専門館「連雀亭」を立ち上げようとしている。
そして今日15時から記者会見がある。
これはただの偶然か?

・・・なるほど、そんな背景もあるんですね。
その記者会見で。
落語協会分裂騒動のとき、二ツ目の高座の機会が増えるというのも理由のひとつだった私の師匠である志ん朝。
奇しくも今日、師匠の祥月命日にこの会見を開く縁を感じる。
連雀町の町おこしに一役かった地元の篤志家がやらないかと声をかけてくれました。

地元も歓迎だそうです。
「連雀亭」は千代田区神田須田町1―17の加藤ビル2階。
あの「かんだやぶそば」の蓮向かいのビルですね。
毎月20日までの平日昼は午後0時半~1時半、夜は午後7時~8時半。
土日祝日は午後1時~2時半。
21日~月末は貸席となるそうです。
ところで、、今日は「志ん朝忌」ですね。
2001年に63歳の若さで亡くなって、13年が経つんですね。
ところで、神田連雀町について。
http://edo.pro.tok2.com/edo/renjyaku66.html
神田川に架かる筋違橋は、中山道に通じており、行き交う人馬も多く、江戸時代のはじめごろより筋違御門が設けられていました。
門の内側、のちに八ツ小路(やつこうじ)と呼ばれた地に、連尺(物を背負うときに用いる荷縄、またはそれを取り付けた背負い子)をつくる職人が多く住んでいたことから、「連尺町」の名前が付けられました。
連尺町はやがて連雀町の字があてられ、広く用いられるようになりました。
明暦3年(1657)の大火「振袖火事」の後、連雀町は延焼防止の火除地として土地を召し上げられ、筋違橋の南方へ移転させられました。
その際、連尺を商う二十五世帯は、遠く武蔵野に代地を与えられ移住させられました。
現在の三鷹市上連雀・下連雀の地名はこの故事に由来します。
明治45年(1912)、甲武鉄道(のちの中央線)万世橋駅が開業。
駅前広場には明治の軍人広瀬中佐の銅像がそびえ、多くの市電の発着地として、東京でも屈指の交通の要衝として栄えました。
また、寄席の白梅亭をはじめ、旭楼など二十軒もの旅館が立ち並び、樋口一葉がその著「別れ霜」で、「神田連雀町とかや、友囀(ともさえず)りの喧しきならで客足しげき……」と、その賑わいを記しています。
大正13年(1923)の関東大震災後、区画整理がなされ、連雀町は、須田町一丁目と淡路町に改称されました。

「かんだやぶそば」が再開されるって、本当でしょうか?

50歳の誕生日

東海道新幹線は、今日で開業から50年。
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http://www3.nhk.or.jp/news/shinkansen/23_shinkansen04_l
http://mainichi.jp/feature/afterwar70/chronology/traffic.htmlPic02_1
東海道新幹線は、東京・名古屋・大阪の3大都市圏を結ぶ「夢の超特急」として、東京オリンピックを間近に控えた昭和39年10月1日に東京と新大阪の間で開業。
東京駅では、始発列車「のぞみ1号」の出発に合わせて、開業の日に1番列車が出発したのと同じ19番ホームで記念式典が行われたそうです。
50年間の総走行距離は地球5万周分にあたる約20億キロ、延べ乗客数は56億人。
この間、列車事故での死者はゼロというのは、物凄いことです。
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まだ新幹線が開業する前、富士市の親戚のお兄さんに連れられて、完成間近のこの富士川鉄橋の袂に行き、「夢の超特急が走るんだよ」なんて言われたこと幼心に覚えています。
あれから半世紀です・・・。
開業した1964年に約6万人だった1日の平均乗客数は、74年には5倍以上の約32万2800人に。
運賃値上げや旅客機などとの競争で落ち込んだ時期もあったようですが、昨年は42万6千人と過去最高を更新したそうです。
64年に4時間かかった東京―新大阪間の最短所要時間は現在2時間25分。
60本だった1日平均運行本数は323本。
最高時速は時速210キロから270キロになりました。
指定席を利用した時の運賃・特急料金は2480円(ひかり2等)から1万4450円(のぞみ普通車)となっています。
・・・このブログも、本日68万件に到達です。

あれから1300日

東日本大震災から今日でちょうど1300日になるそうです。1024pxdistant_view_of_rikuzentakata
忘れちゃいけませんね。
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オジサンが想像した「OB落語会」

OB落語会のバーチャル実況をば・・・・(仲入りまで)。
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さぁ、いよいよ「第24回OB落語会」の開演です。
冒頭、在仙の初代多趣味亭こり生師匠から、創部55周年のご挨拶からです。L_7a350cfcbfa52fb3cab080b4f61f31586
長年にわたって教育に携わって来られたこり生師匠は、先年叙勲を受けられたばかり。
落研出身者でも、勲章がもらえることを示してくださいました。
ご挨拶の後、落語のトップバッターは、現役部員4年生の升万楼(ましゅまろう)ビスコさんの「千早振る」。
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高座名から、てっきり女子部員だと思っていました。
「千早振る」は、私の学生時代の持ちネタでもあります。
落研の部員紹介では・・・その奇抜でスウィートな名前から、落語を演じると自己紹介が一番ウケることが少し気になるらしい。
いろいろな場所に大きいおともだちとして出没中。
動物と女の子だいすき。 ・・・とあります。

次は、OBの井の線亭ぽんぽこさん「堀の内」。
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ぽんぽこさんとは何度も共演したし、50周年の時は、高座返しもしていただきましたから、もう顔馴染み。
OBになって、何とも言えない"風格"が感じられるようになりました。
今回も比較的軽い噺でしたが、「お江戸あおば亭」では、そろそろトリをお願いしたいと思っています。
世間亭節介さん「一目上がり」。
節介さんは、大学院で勉強中ですから、現役のような、OBのような・・・。
前回のOB落語会の時には、部長として活躍中で、楽しい高座も披露してくれました。L_9fff38884babecb1bc0eb8776fcfe8b32
今回は、学業多忙にも拘らず、桂友楽師匠はじめ在仙OBに三顧の礼で依頼され、男気を感じてのご出演だったはずです。
そして、早くも「名人・喰亭寝蔵」師匠の登場で「堪忍袋」。L_d1fa1e97d13725bc10066f42118a61142
落語っ子連で、師匠の前で何度か「堪忍袋」の稽古をつけていただいたのを拝見していますから、もう・・・・。
「落研に御三家あり、名人・寝蔵、達人・志ん志、職人・友楽」。
名人の芸には、現役の皆さんも納得してくれたことでしょう。
そして、寄席の彩りの踊りもご披露いただいた、恋し家古狂師匠の「犬の目」。
寝蔵師匠の落ち着いた芸風から変わって、ひたすら明るくて楽しい高座です。
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今回も、マクラで時事問題などを語られたのではと・・・。
ご自身の噺だけでなく、常に落語会全体の構成や雰囲気にも気を配ってくださり、色物も率先してご披露くださっています。
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・・・これは・・、「深川」でしたか?
仲入り前は、ご自身の創作による、桂友楽師匠「支倉常長伝」。L_8cea09a9a3df72c667d82050f0fca7305
伊達藩の支倉常長遣欧使節から400年。
地元仙台で落語活動を続けておられる友楽師匠の創作歴史落語の第3弾(のはず?)。
地域の人たちや現役部員の人たちと、落語を通じてコミュニケーションされている姿は、私にはとても羨ましく思われます。
・・・お仲ぁ入りぃぃぃぃ~。

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